“always by our side(いつも私たちのそばに)”をコンセプトに、Canonから生まれたスポットライト型スピーカー「albos Light&Speaker」。360°全方位から体感できるクリアなサウンドと様々な角度から対象を照らせるライトにより、日常に彩りを加えてくれる。そんな「albos」とのコラボ企画として、私たちの生活に寄り添い、ライフスタイルを豊かにしてくれる様々なショップを紹介していく本連載

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albos Light&Speaker

今回は、東京・世田谷区の羽根木にある眼鏡屋「Optic Salon 緑青(以下、緑青)」をフィーチャー。眼鏡業界のスペシャリストであるオーナーの宮川佑介さんが、個性的なヨーロッパのブランドからヴィンテージフレームまで、独自の審美眼でセレクトした眼鏡たちが並ぶ。そんな同ショップの眼鏡というものに対しての思いや、大切にしている価値観について話を聞いた。本記事とは別に、「緑青」での空間作りや「albos」の使い方の提案などに関してフォーカスした記事も掲載されるので、そちらも併せてチェックしてみて欲しい。

世田谷という都心にありながら、都会の喧騒を忘れさせる緑豊かな住宅地である羽根木エリアに2022年にオープンした眼鏡屋「緑青」。オーナーである宮川さんは、老舗眼鏡店などでキャリアを積み、眼鏡デザイナーとしての経験も経て、現在はこの店を一人で切り盛りしている。宮川さんは眼鏡業界に入る前の若かりし頃から、コレクターとしてヴィンテージ眼鏡を収集するほどの愛好家だった。そんな彼が眼鏡の魅力に取り憑かれるようになったきっかけは、意外にも音楽からの影響であった。

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「昔から音楽が好きで、以前は音響関係の仕事をしていたほどです。祖父がクラブを経営していたり、父方の兄弟も全員DJをやっていたので、家には機材やレコードが揃っていたりして。自然と自分もレコードを集めるようになって、DJもやっていました。そこからヒップホップやブラックミュージックにハマるようになったのですが、次第にアーティストがかけている眼鏡やサングラスにファッション的な魅力を感じるようになったんです。Run-D.M.C.のかけているサングラスってどこのだろう?スティーヴィー・ワンダーは?マイルス・デイヴィスは?と最初は憧れから集めるようになったのがきっかけです」と宮川さんは眼鏡を好きになり始めた当時の思いを振り返る。

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オーナーの宮川佑介さん

眼鏡やサングラスを集めはじめ知識も付いてくると、徐々に興味の矛先は80年代や90年代のものなどヴィンテージ眼鏡へと向いていく。「昔にしかないデザインというか、今できないことを昔にやっていたりする。そういう価値観などが自分の中で刺さり、何百本と集めるようになったんです。それからこれだけ眼鏡が好きだったら、眼鏡屋をやりたいなと考えるようになり、金子眼鏡へ入社しました。それが今のキャリアのスタートです」。

眼鏡業界での経験を積み、やがて独立を考えるようになった宮川さん。最初は店舗を持たないスタイルのビジネスを考えていたが、コロナ禍を経てその気持ちが大きく変わったという。「コロナ禍でアパレル業界は大打撃でしたが、眼鏡業界は下がることはなかったんです。眼鏡って、皆さんお店に来て買うんです。そこからお店をもつ良さも見えてきたりして、やっぱりお店をやりたいなと考えるようになりました」。

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そんな宮川さんがオープンさせた眼鏡屋の名前は「緑青」。緑青とは、銅や銅合金が酸化することで生成される錆のこと。眼鏡もよくネジや鼻パッド部分などが錆びて、青緑色に変色することがある。一見ネガティブな意味にも捉えられる名前を屋号として付けた。「まず眼鏡は、メンテナンスをしながら長く使ってもらいたいというのが僕の思いなんですね。緑青と言われる錆は、使っているからこそ起こり得る現象なんで、僕にとってそれは経年美とも言えるんです。メンテナンスの過程で、錆はもちろん取って綺麗な状態にしてお客さまの元へ返します。使い捨てと思わないで、そうやって人の手を加えてあげると、眼鏡ってかなりの年月使えるんです。そうやって10年、20年同じ眼鏡をかけているとトレードマークみたいにもなりますし、お客さんにとっても替えのきかない眼鏡になっていく。そこに対して僕が関わっていくという思いも含めて、そういう名前にしています」。

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そうして生まれた「緑青」には、ヴィンテージはもちろん、アーティスティックなデザインが特徴的なベルギー・アントワープのブランド「theo」など、宮川さんのフィルターを通した個性的なラインナップが揃う。それらをリビングルームのようなリラックスできる空間で、ゆっくりと相談しながら選ぶことができる“提案型”の眼鏡店として話題を集める。その審美眼を信頼し、来店するお客さんの中には、30代、40代を中心にクリエイティブな仕事をしている人も多い。宮川さんが支持されるのは、そのセンスだけでなく眼鏡というもの自体への愛に溢れている点にもある。

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ベルギー・アントワープ発のブランド「theo」
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「眼鏡の魅力は、キャラクターを作れること。ポジティブにいうと、なりたいイメージに近づけるものですかね。知的に見せたいとか、なりたい雰囲気へ手軽に挑戦できるのは、すごくいいですよね。眼鏡が嫌いな人って、何かしらの嫌いになるきっかけやトラウマがある。昔はかけていたけど、似合わないと言われたとか。なんとなく自信がなくて似合わないと勝手に思ってしまっている人も多いと思うんですけど、そこを少しずつ切り崩してあげるのも仕事かなと思っています。やっぱり僕が元々ファッションから眼鏡カッコイイなと思い入っているので、そういう楽しみ方が一番ハッピーになれるかなと思います」。

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“always by our side(いつも私たちのそばに)”をコンセプトにしている、ライト&スピーカーの「albos」。その人の生活に寄り添い、豊かにするもの。それは眼鏡屋である「緑青」も大切にしている価値観だ。

「何事に対してもですが、豊かになることが好きです。金銭的な豊かさじゃなくて、精神的な豊かさというか。持っていて幸せだなとか、ポジティブになれるものや体験が好きなので。それはものに対してだけじゃなく、対人であってもそうだと思います。なんてことのないものだけど、この人から貰ったから嬉しいなどもすごく重要。眼鏡もやっぱり人が関わるものなので、誰がやったかで全然仕上がりが違うんです。自分から言うのも恥ずかしいですが、誰から買うかという点もすごく大事かなと思っていて、どこで買ってもいいやと思うんだったら、別にウチじゃなくて良い気がします。そこに対してウチのお店を選んでいただいているのだから、僕もそのときのベストは絶対出すように頑張ります。そういったところで満足していただければ嬉しいですね」。

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自分に似合う眼鏡や、気分を変える新しい1本を探したいと思っている方は是非「緑青」へ足を運んで、宮川さんに相談をしてみてはいかがだろうか。店頭では、「albos」の期間限定展示も行われるので、是非合わせてチェックしてみて欲しい。

※緑青では2024年6月28日(金)〜7月27日(土)の期間限定で「albos」を展示中。

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PHOTO:Yuko Yasukawa
TEXT:Sota Nagashima
Sponsored by キヤノンマーケティングジャパン(株)

INFORMATION

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albos Light & Speaker

キヤノンが展開するブランド「albos」から生まれたスポットライト型ワイヤレススピーカー。生演奏のような立体感のある上質なサウンドと、対象をピンポイントで照らすライトで、没入感のある空間を演出する。シルバーとブラックの2色展開。フル充電で最大5時間連続再生可能(※ライトを点灯せずに音楽再生のみの場合)な大容量バッテリーを搭載している。
 
約122(台座直径)×310(高さ)mm/約1.6kg/オープン価格

公式HP

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Optic Salon 緑青

住所:東京都世田谷区羽根木1-21-3 亀甲新に76
営業時間:12:00-18:00
定休日:月・火
公式HP

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音楽とalbosのある生活。「Optic Salon 緑青」編

国内外から独自の視点でセレクトしたブランドや希少なヴィンテージフレームを取り扱う眼鏡店「Optic Salon 緑青」に音楽や空間作りのこだわりから、「albos」の魅力について話を聞いた。

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