——来日初ライブではどんな楽曲を演奏なさるんですか?
ライアン・モロイ ライブの前半は僕の歩んで来た道を知って頂けるよう、『ジャージー・ボーイズ』のヒット曲、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、過去のオリジナル曲、僕が劇中歌を書き主演したチェ・ゲバラミュージカルの曲を歌います。今回のショーは前半と後半に分かれていて、後半では今制作中の新しいアルバムの曲を披露したいと思っています。このプロジェクトは 「Jetson Molloy & The Intergalactic Kittens」と言い、宇宙で繰り広げられる、サイケデリックなストーリーのコンセプトです。
——最初から日本でリリースしたかったアルバムとは?
ライアン・モロイ 日本は2017年夏リリース予定の新アルバムをリリースするのに理想的なカルチャーの国だと思ったんです。イマジネーションが豊かですし。このプロジェクトで、僕のステージでのパフォーマンス、アルバム、そしてこのアルバムの舞台として描いたキャラクターを日本の方なら理解して楽しんで頂けるのではないかと直感したんです。コミカルで、歌自体も楽しくて、ネコも登場する! そしてこのバンドはアニメのキャラクターのように、歌の中でストーリーを展開していきます。この素晴らしさを理解して頂ける場所は、日本以外には思いつかない!
——ライアンさんにとって日本はどんなイメージですか?
ライアン・モロイ 日本が大好きです。僕は約174cmでイギリスでは小柄な方ですが、日本では背が高く見える。日本のマンガもそうだし、ビジュアル的な面でも日本が大好きです。まだポケモン探しはしてないけど。遠くなのに触った感触と言うか、ビビッと通じるものがある気がする。日本のイメージは、キラッと光って不思議な雑音がする。そういうところが好きです。
——来年夏リリースに向けて制作中の新アルバムの曲を来日ライブで披露なさるそうですが、新アルバムについて少し教えてください。
ライアン・モロイ 楽曲は全て自分で書いています。宇宙に出て行ったトム・ジョーンズみたいな、『ジギー・スターダスト』にも影響を受けたし、シザー・シスターズみたいでもあり、ポップな80’sのビート、レトロ70’sやレトロ80’sのサウンド、ファミリー・ストーン(スライ & ザ・ファミリー・ストーン)のテイストも少し。色々なインスピレーションはありましたが、あくまでもこのアルバムは“銀河系からの使い”なんです。僕の星から君の星へ。このアルバムの主人公は有名になりたくて、銀河系の別の星に素晴らしいバンドを引き連れてやってくるんです!
——来日ライブにはサプライズがあると聞いていますが?
ライアン・モロイ 長年の友人で新アルバムの制作をしてくれているアンディー・ライトが今回のライブのプロデューサーを引き受けてくれて、自らバンドに参加します。彼は80年代のバンド、シンプリー・レッドのプロデューサーで、トム・ジョーンズ、ユーロリズミックス、ジェフ・ベックと名前をあげたらキリのないくらい色んなアーティストのアルバムを手がけています。そしてアンディーが来るなら一緒にということで、シンプリー・レッドの日本人ギタリストのケンジ・スズキさんも参加してくれます。友達の輪に感謝です!
——アンディー・ライトとはイギリスではよくコラボなさってるんですか?
ライアン・モロイ アンディーとは本当に久しぶりにスタジオに入りました。彼とスタジオで仕事をしたのは僕の自分のバンドでリリースした『Sugarhigh』アルバム以来。今回、色んな友人の助けもあり、日本のショーでこのユニークなアルバムのショーケースとして曲を紹介出来ることになりました。
——日本のファンにメッセージを!
ライアン・モロイ 日本に行けることをとても楽しみにしています。ツイッターなど、インターネット上で僕のファンになってくれる人がいるっていうのが、とても不思議でまだ信じられないんですが笑。ステージに立って、日本の皆さんに実際に会いたいです! 東京に僕のビートを運んでいきますので、一緒にサッポロ、アサヒ、エビスを楽しみましょう! きっと楽しいパーティーになると思うので。イエス、ベイビー! レッツダンス!
Big In Japan
プロデューサー、アンディー・ライトからコメント
ライアンがまだ二十歳になったくらいの頃にBMGと契約していてアルバム制作に関わって以来の付き合いなんだ。その後ライアンがBMGを離れ、自分のバンドでリリースしたアルバム『Sugarhigh』の制作もした。今回新アルバムと東京ライブのプロジェクトを彼から聞いて、とても興味を持ち参加することにした。ライアンには昔からスター性を感じていて彼のファンでもあるんだ。彼はとても国際的で頭もいいし、ちょっと変わっているけど、そんな彼だから新アルバムのようなユニークなアイデアが浮かんだんだと思うよ。新しいアルバムはユーモアのある、キャッチーで楽しい曲ばかり。ライアンのデモを聞いて、そのアイデアがすごく気に入ったよ。長年の友人、シンプリー・レッドのギタリスト、ケンジ・スズキも東京ライブに参加してくれる。東京ライブのパート1はライアンのこれまでの歩みを振り返るジャージー・ボーイズ、FGTH、過去のオリジナル曲がメイン。パート2はガラッと変わって、新アルバムから元気の出る、ノリのいい新曲のパレード! 絶対に楽しいショーになるよ!
Andy Wright(アンディー·ライト)
80年代から英国で音楽プロデューサーとして活躍、シンプリー·レッドと1995年に英国ヒットチャート第1位シングルをプロデュースして以来数々のアルバムを製作。トム・ジョーンズのアルバム『The Lead and How to Swing It』をU2のプロデューサー、フロードらと共に製作したことでも知られる。さらにユーリズミックスのアルバム『Peace』に参加。2001年にはギターの奇才ジェフ・ベックの『You Had It Coming』アルバムの制作を手がけ、彼のグラミー賞受賞曲の入ったアルバム『Jeff』で再びコラボした。幅広いジャンルでの活躍でも知られ、英アイドルグループ、アトミック・キトゥンからオペラの巨匠ルチアーノ・パヴァロッティともアルバム制作をしている。
EVENT INFORMATION
Ryan Molloy’s Big In Japan Live
2017.04.15(土)
OPEN 17:00/START 18:00
WALL & WALL 表参道
ADV ¥4,000/DOOR ¥4,500
詳細はこちら
photo&interview by RM MUSIC Japan