Interview:Savages × BO NINGEN

BO NINGENに出会うまで、
「ロンドンのロック・シーンは終わった」と思っていた(ジェニー)

――サヴェージズの皆さんにとっては今回が初来日になると思うのですが、日本の印象はいかがですか? フェイさんは数年前に来たことがあるともお聞きしましたが…。

ジェニー・ベス(以下:ジェニー) この国にすごく魅了されてるわ。いい意味でカルチャー・ショックを受けているし、東京のエネルギーには驚かされた。あと、ここの人たちはみんな美しいし、礼儀正しいし、ピースフルだしね。まあ、みんないつも同じというわけじゃないと思うけど(笑)。

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――どちらのバンドもイギリスを拠点に活動されていますけど、お互いが知り合うようになった最初のキッカケは?

タイゲン たぶん、最初に知り合ったのはサヴェージズがまだ結成する前だったと思います。John & Jehn(サヴェージズのプロデューサー=ジョニー・ホスタイルとジェニーのユニット)として僕らはジェニーの存在を知りました。2年前の<The 1-2-3-4 Shoreditch Festival 2011>で、BO NINGENの出番がサヴェージズのひとつ前だったんです。個人的にはお互いのことを知っていたけど、ライヴを見たのはその時がはじめてだったんじゃないかな?

ジェニー 私はサヴェージズを結成する前からロンドンでやってたBO NINGENのライヴにはよく通っていたの。彼らのパフォーマンスにノックアウトされちゃったのよね。こんな魅力的なロックンロール・ショーをやるバンドは他にいなかったし、BO NINGENに出会うまで「ロンドンのロック・シーンは終わった」とさえ思っていたんだから! もちろん、“ロック”ってカテゴリーに収まるバンドはたくさんいたけど、肉体的なロックンロールをやれる人たちは皆無だった。それに、BO NINGENのみんなは性格もすごくスウィート。たしか、私が個人的にあなたたちと知り合ったのは、ブリティッシュ・シー・パワー主催のフェスティバル(Fort Rox Festival)だったわよね?

BO NINGEN一同 あー、そうそう!!

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ジェニー 一方的にはずっと彼らのことを見ていたんだけど、ちゃんと話したのはその時だったわよね。 John & Jehnのツアー・ドキュメンタリーを作っている時だった。ライヴではあんなに激しくスクリームしていたのに、楽屋で会ったら「(小声で)ハロー」って挨拶してくれて、それが私を安心させてくれたのも覚えているわ(笑)。

一同 (笑)。

ジェニー そのギャップにもやられたのよね。あの時は、たしかBO NINGENのことも撮影していたと思うわ。だからサヴェージズを結成した当初、少なからず彼らからの影響もあったはずよ。間違いなく意識していたからね。

タイゲン 誰が言ってたのか忘れたけど、僕らが共演した時に「ロンドンでもっとも音がデカい2つのバンド」って言われたんだよね(笑)。 

一同 イエス、イエス、イエス!!

タイゲン でも、本当にその通りなんだよ。単純にボリュームの大きさだけじゃなくて、演奏スタイルも。エナジーであったり、肉体的なとこだったり、激しいとこだったり、お互いが最高潮なんだ(笑)。メンバーみんなが同じことを感じているはずだと思う。

ジェニー そうね。それと、ステージ上ではサヴェージズとBO NINGENに多くの共通点を見い出すことができるんだけど、実際にはお互いに全然違う“個性”を持っているところが重要だと思うの。