映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

蒔田彩珠

Photo by Taku Katayama

     

湯浅弘章監督、足立紳脚本、「惡の華」「血の轍」などで人気を博す漫画家・押見修造の名作を映画化した『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』が7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開となる。主演を務めるのは15歳の実力派女優・南沙良と蒔田彩珠。透明感あふれる若き2人の女優のW主演はたちまち話題に。

蒔田彩珠は是枝裕和監督作の常連でも知られ、『三度目の殺人』(2017)、『万引き家族』(2018)などに出演。また、現在公開中の瀬々敬久監督『友罪』、沢尻エリカ主演、コムアイらが出演することでも話題となった犬童一心監督『猫は抱くもの』にも登場し、飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍ぶりだ。

『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では、音痴でコミュニケーションが苦手、どこか無愛想でありながらも、吃音により自分の名前すら上手く話せない南沙良演じる志乃と、心で通じ合える優しさを持ち合わせた加代(かよ)役を見事に演じきった蒔田彩珠にインタビュー。

【インタビュー】女優・蒔田彩珠『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』|透明感溢れる実力派女優の今を切り取る main

Interview:蒔田彩珠

【インタビュー】女優・蒔田彩珠『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』|透明感溢れる実力派女優の今を切り取る interview180713_makitaaju_1

——作品を観終わった率直な感想をお聞かせください。

観る前からずっと緊張していました。歌やギターの演技も含めて、伝えたかったものが届くのか心配だったのですが、観終わったあとは素直にこの役を演じることができてよかったと思いました。

——原作は読まれましたか?

読みました! 加代(蒔田彩珠)と志乃(南沙良)の二人が出会ってから自転車をぶつけちゃうんですけど、そのシーンが、漫画でも映画の中でも一番好きです。

——蒔田さん自身は高校生で、映画の舞台も高校ですよね。映画では、うまく話せなかったりとか、どこか無愛想だったり、歌が下手だったり、お調子者がいたり、どこかズレた登場人物が多かったと思いますが、自身の高校生活と照らし合わせてみて思うことはありますか?

私は結構、加代に近いですね。積極的に話しかけたりもしないので。演じる上で、加代と共感できる部分が多かったので、特に難しいことはなかった、と今は思っています(笑)。

あと、監督から気持ちをどれだけ作っても、顔や目、全体で表現しないと観てる人に伝わらないから無音で見ても感情が伝わってくるようにお芝居したらいいと、アドバイスをいただきました。そこからお芝居が変わってきたと思います。

歌うシーンも、難しいことは何も考えてなかったと思います。ただ歌う。志乃が本当にそこにいたので、彼女がこれから自分をちゃんと表に出せるように、変われるようにという気持ちで歌っていたので、そこを難しいと思うこともなかったです。

——ちなみに普段歌ったりするんですか?

カラオケにはよく行きます(笑)。RADWIMPSが大好きでよく歌います。あと、歌ではないのですが、ギターは映画で初めてから、今も続けてます。弾けるようになれば楽しいんだなって(笑)。最初は弦を押さえると痕がついちゃうので、指が痛くなったりして。

——加代ちゃんは作品の中で今後どうやって育って行くと思いますか?

ギターをたくさん練習して、音楽の道を進んで行ってほしいなって思っています。

——菊池くん(萩原利久演じる)と恋愛に発展したり……とか考えちゃったんですけど、可能性はあると思いますか?

いやー……、ないと思いますね(笑)。まず加代がそういうことに興味がなさそうだなって。

蒔田彩珠がこの映画で印象に残っていること

蒔田さんにとってこの映画で印象的に残ったものを円グラフで書いていただきました。

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——円が結構小さいですね(笑)。一番大きい割合を占めているのは「ギター」です。

ギターを練習するのがとにかく大変でした(笑)。

——時計回りに行くと、次に「志乃との距離感」ですね。

私と沙良、普段はすごく距離が近かったのに、撮影本番になって役を演じるときには離れなきゃいけない。それはすごく意識しましたね。打ち解けてない時は本番前になると、二人とも(蒔田&南)自分の世界に入るんですけど、仲良くなってからはずっとは本番前から本番中までずっとワイワイやっていたので……。

「南さんのテンションの上がり方」っていうのは、沙良にお菓子をあげたらテンションが上がるんです。ちなみに、一番マカロンが好きみたいです(笑)。「萩原くん(萩原利久)と南さんのコンビ」っていうのは、本当に二人は兄弟みたいで、面白かったんですよ。朝早い撮影でもみんな元気なので全然眠くならなかったです。ということで「現場の雰囲気が明るい」です。

——ちなみに、好きな映画はなんですか?

『耳をすませば』(1995年作品 スタジオジブリ 近藤喜文監督)が大好きです。主人公が中学3年生で歳が近くて、共感できるところがすこい多いんですよね。進路の悩みとか恋愛、将来の悩みとか……。“カントリー・ロード”(本名陽子)が流れるじゃないですか。最後みんなで演奏するシーンが大好きで、何回も観ました。

——最後に今後の夢・目標を教えてください。

ずっと女優という仕事を続けていきたいなと思っています。これまでやったことのない役とか、どんどん挑戦して、いろんな作品に参加したいなって。特に、観た後にもやもやするような、何かを考えたりできるような作品に出演したいです。

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志乃ちゃんは自分の名前が言えない
7月14日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開!

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出演:南 沙良 蒔田彩珠 / 萩原利久 /
小柳まいか 池田朱那 柿本朱里 中田美優 / 蒼波 純 / 渡辺 哲
山田キヌヲ 奥貫 薫

監督:湯浅弘章 原作:押見修造 「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(太田出版)
脚本:足立 紳 音楽:まつきあゆむ 配給:ビターズ・エンド 制作プロダクション:東北新社

製作:「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会(日本出版販売 カルチュア・エンタテインメント 東北新社 ベンチャーバンク)

2017年/日本/カラー/シネスコ/5.1ch/110分
©押見修造/太田出版
©2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会

志乃ちゃんは自分の名前が言えない オフィシャルサイト
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