“Same Sky””は、一つの映画やこの曲のミュージックビデオのサントラのように聴いて欲しい

――M-2“Same Sky”は、SiMの持ち味のレゲエパンクをダイナミズムと美しさを持って表した、ミドルテンポの楽曲ですね。日本語詞にも驚きました。

MAH コンセプトとしては、暗すぎない綺麗なレゲエロックバラードで。今までもバラードはあったんですけど、これまではスローな曲を演ると、どうしても暗くなっちゃってたんですよね。そうじゃなく、綺麗なバラードを作りたくて。実は、この曲も、ライヴを想定して作っていて。全体的にゆらゆら揺れながら観てもらい、サビではみんなで大合唱する。そんな絵を思い浮かべながら作りました。だから、サビも簡単で(笑)。野外フェスでみんなで歌えたらいいなって。

――この曲は<美しい毒>みたいなものを感じました。

SHOW-HATE 人間味のあるストーリーですからね。男と女のお互いの心境や風景や時間が見えるというか。風景やシーン、物語が浮かぶ曲だと思います。歌詞に沿ってアレンジしていったし。情景を思い浮かべながら聞いて欲しいですね。

SIN ベース的には、風景や物語を感じさせつつ、歌を大切に且つ他の楽器とぶつからないように意識して弾きました。隙間が多い曲なんで、少ない音でどれぐらいのダイナミズムを出せるかは考えましたね。

GODRi 音が少なかったんで、当初は若干心配もあったんです。「大丈夫かな?」「キチンと伝わるのかな?」って。結果、壮大でイメージ通りになりましたね。一聴するとラブソングに聴こえるけど、そこに幾つかのメッセージを含ませているところも自分たちらしいかなと。

――SiM独特の背徳感が表れていてたまらない曲です。

MAH 初めての日本語の曲だったんですが、美しく綺麗なんだけど、どきっとする言葉をあえて入れたかったんです。男女の歌なんだけど、けっして歌いたかったのは愛だったり恋だったりではなく、言葉が嘘になるか、事実になるか?の白黒よりも、あえてそれを超えたグレーなところで。一瞬の永遠性とでも言うか…。一つの映画やこの曲のミュージック・ビデオのサウンドトラックのような感じで聴いてもらえると嬉しいですね。

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――“f.a.i.t.h”に関してはいかがですか? 既にライブでは人気のある、ある意味、定番の曲でもありますが。

MAH 前の2曲で新しい自分たちを出したんで、“自分たちはライヴバンドだ!”というところをあえてアピールしてみました。

――待っていた人も多いと思いますよ、この曲は。そうそう、この曲はライトハンドも全開ですね。

SHOW-HATE “これでもか!!”ってぐらいがっつり入ってますからね、ライトハンド(笑)。これでキッズも大喜びでしょう(笑)。入れたかったんですよね、ライトハンド。

SIN この曲は3年前に、勢いで作った曲で。今回はまさにライヴ感重視で録ってみました。

――これは反宗教ソングですか?

MAH そこまでは行ってないけど、俺の思っている神様観かな。“神様なんて、自分が信じているものであれば、どれでもいいんじゃねぇの?”って。神様はいるだろうけど、それは特に人間が選んだものじゃなくていいものだろうし。

――それにしても今回は音も更に良くなりましたね。

MAH 今回は、以前から使ってみたかったスタジオでじっくり録ることが出来たんです。エンジニアの方も以前から気心の知れた方だったんで、もうばっちりでした。マスタリングもテッド・ジェンセンにやってもらえましたからね。ホント、理想通りの作品が出来ました。

――これを引っさげての全国ツアーも始まりますが、最後にその意気込みを。

MAH 今回は全都道府県を回るんです。メジャーに移籍したこともあるんで、あえてインディーズ魂を忘れないように一度初心に戻ろうと(笑)。そこで、”移籍しようが俺ら自身は変わってない”ところをガツンと見せつけたいですね。今回はファンからの投票結果を参考にライヴハウスを決めていったんで、かなり面白いツアーになりそうだし。ツアーでまた全国のみんなに会えることが今から非常に楽しみです。

Interview & Text 池田スカオ和宏
photo by 横山マサト

SiM – Blah Blah Blah

SiM – Same Sky

Event Information

EViLS TOUR 2013
[twocol_one]2013.04.05(金)@京都MUSE
2013.04.06(土)@米子AZTIC laugh
2013.04.07(日)@出雲 APOLLO
2013.04.09(火)@小倉WOW!
2013.04.10(水)@長崎Studio-DO
2013.04.12(金)@大分Bitts Hall
2013.04.13(土)@宮崎SR BOX
2013.04.15(月)@鹿児島SR HALL
2013.04.16(火)@熊本Django
2013.04.18(木)@佐賀GEILS
2013.04.19(金)@周南TIKI-TA
2013.04.24(水)@つくばPARKDINER
2013.04.25(木)@郡山PEAK ACTION
2013.05.01(水)@岡山IMAGE
2013.05.02(木)@広島CLUB QUATTRO
2013.05.04(土・祝)@松山SALON KITTY
2013.05.05(日)@高松Olive Hall
2013.05.07(火)@高知X-pt.
2013.05.08(水)@徳島Grind House
2013.05.10(金)@神戸 太陽と虎
2013.05.18(土)@山形SESSION
2013.05.20(月)@秋田SWINDLE
2013.05.22(水)@旭川CASINO DRIVE
2013.05.24(金)@青森Quater[/twocol_one]
[twocol_one_last]2013.05.25(土)@盛岡CHANGE WAVE
2013.05.27(月)@仙台Ripple
2013.05.28(火)@宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
2013.05.30(木)@立川BABEL
2013.06.01(土)@熊谷HEAVEN’S ROCK VJ-1
2013.06.02(日)@千葉PALOOZA
2013.06.04(火)@厚木THUNDER SNAKE
2013.06.06(木)@沼津Quars
2013.06.07(金)@豊橋club KNOT
2013.06.09(日)@岐阜ants
2013.06.10(月)@松坂 M’AXA
2013.06.12(水)@奈良NEVER LAND
2013.06.14(金)@和歌山club GATE
2013.06.15(土)@大阪新神楽
2013.06.17(月)@滋賀B-FLAT
2013.06.18(火)@福井CHOP
2013.06.20(木)@金沢AZ
2013.06.21(金)@富山SOUL POWER
2013.06.22(土)@新潟LOTS
2013.06.24(月)@高崎FLEEZ
2013.06.25(火)@上諏訪ロックハーツ
2013.06.27(木)@甲府CONVICTION
2013.06.30(日)@桜坂 セントラル[/twocol_one_last]

Release Information

Now on sale!
Artist:SiM
Title:EViLS
NAYUTAWAVE RECORDS
UPCH-27001
¥1,575(tax incl.)

Track List
1. Blah Blah Blah
2. Same Sky
3. f.a.i.t.h