––––ソン・カイトもピーターも、どちらも音に対する姿勢がかなりストイックだよね。音楽を作るとき、もしくは何かのメロディを作るとき、どんな手法でその音（音楽）を作っていますか？ 自分ならではのこだわりや、手法などはありますか？
ピーター できるだけ正直に音楽をつくっている、ただそれだけだよ。たぶん、それが唯一できることかな。僕の場合は音楽は商業的なものや安易な盛り上がりのものではなくて、もっと真剣なものかな。商業的なものは他の人に任せておけばいいからね（笑）
マーカス ソン・カイトの音楽にとっては、“ダンス”という経験がとても大事なんだと思う。僕ら人間は、完璧に機能するには何かが必要なんだと思うんだ。ダンスフロア向けの音楽を作るときには、そうした精神的な儀式みたいなものが存在するんだよね。皆をトランスへと導く音楽だったり、現代の社会では見つけることが難しい“偉大な存在”と繋がることができる音楽だね。長い“踊りの旅”は、あらゆるレベルで僕らを健全な状態へと導いてくれるよね。僕らが住む現実の世界ではできない表現ができるし、僕にとってはこうした瞑想的な波長がとっても重要だと感じているんだ。トランスできる音楽を作ること、それがホームリスニング用の音楽を作る時とは違う点かな。
––––Sebもマーカスもピーターも、日本の文化や日本人の気遣い、繊細な感覚にとても共感をおぼえているよね。自分の価値観や感覚と共通する部分が大きいのかな？ 日本の文化や日本人について、感じることや特別な思いなどがあれば教えて下さい。
ピーター 日本が僕にとってすごくスペシャルな理由はいくつかあって、日本人はお互いを尊重し合ったり、譲りあったり、細かい部分にまで気を配ったり、物事に対して可能な限り達成させようとする意思を持っていたり、一瞬のはかなさを知っていたりね。日本のどこに行ってもみんなすごくフレンドリーでユーモアがあるところも日本人の大好きなところだね。
マーカス 僕もまったく同感だね。僕も日本や日本人の考え方が大好きなんだ。日本人が持っている、お互いを尊重し合う尊敬の念は本当に素晴らしいと思うし、協調性があったり、お互いを思いやる気持ちは素晴らしいと思う。そして忍耐強さを持っているところも、僕にすごくいい刺激をくれているよ。ソン・カイトとして初めてギグをしたのは2001年。それから毎年1年に2回ずつ日本に来ているね。初めて日本に来てからというもの、本当に数えきれないほどたくさんの思い出があるな。
––––今回の日本の滞在の中でやってみたいこと、行ってみたい場所などありますか？ もしくは今後、行ってみたい場所ややってみたいことは？
ピーター 東京が僕にとってはすでにスペシャルな場所だよ。東京という街はありとあらゆる多様な経験をさせてくれるからね。本当に大好きな街だね。
マーカス 僕にとっても東京という街は特別だし、すごく刺激的だね。普段は自然の多い環境に住んでいるからナチュラル派なんだけど、東京に来たときばかりは都会の中を歩きまわるのがすごく楽しいんだよね。真夜中に大都会の中を歩く“スペースウォーク”が大好きなんだ（笑）。あとは、日本の温泉も大好きな場所のひとつ。古い寺社仏閣を見たり、古い文化に触れたりするのも好きなんだ。悠久の時に思いを馳せたりしてね。野外フェスでプレイして、山々を探索したり自然の中を探検したりもしたいな。
––––今回の日本公演ではどんなプレイを予定していますか？ ピーターは、PCを駆使して音を重ねていく独自のMIX PLAYが特徴的ですが、先日の＜Labyrinth＞を経て、今回のプレイで目指す世界観やプレイ内容は？
ピーター 今回のギグのために特別に準備をしているよ。1年間かけて集めた音源を使いながら、今回のプレイでは普段よりもメロディックで躍動感のあるプレイができると思う。今年の＜Labyrinth＞でのプレイは、より実験的な側面が強かったと思うけど、ageHaではよりメロディックなものになると思うな。
––––ソン・カイトは10年ぶりとなる最新作『プリズマ』の楽曲が中心になると思いますが、どんな世界観でどんなプレイを予定していますか？
マーカス 僕らがライブをする時は、その瞬間その瞬間ごとの異なる体験を創り出すために、ほとんど即興でプレイするようにしているんだ。演奏の前からあまり決め込まないようにしているよ。ソン・カイトとして久々にプレイできること、そして長い月日を経てアルバムをリリースすることができたことは本当に嬉しいし、いまからプレイが楽しみで仕方がないよ。ソン・カイトのライブをするときはここ何年もの間もずっとそうだったけど、僕らの内側にある感覚を感じながらプレイしているんだ。儀式的な感覚だったり、開放感だったり、喜び、光悦、etc……。僕らの中に存在する深い深い部分を感じながらね。そして、今回は僕らの古くからの友人でもありデコレーターでもある“NOS”＝FredrikがageHaのフロアをデコレーションするのも楽しみのひとつだね。彼のデコは、ブラックライトとバティックを使ったデコレーションで、日本では2002年のパーティ以来になるから、いまから楽しみで仕方ないよ。みんなが心から日常や日々の心配事を忘れられる場所を作って、人生の喜びや開放感を感じ、お互いの存在を感じあえる、そんな場所を創りあげたいと思う。
––––今回の来日を心待ちにしている日本のファンへメッセージをお願いします。
ピーター 僕もいまからすごく楽しみだよ。また日本に戻れて嬉しいよ。
Big love to Japan！
マーカス＆Seb 日常を手放して、過去や未来に対する心配事も手放して、この瞬間に存在し、そして“今”を皆で感じよう。心を開いて、皆でこの時を共有する、そんな気持ちでパーティに参加して、そこで何が起こるのか、僕らのこの目でともに確かめよう！ “あなた”がその場にいることが、何よりも大切なことだよ！ みんなに会えるのを楽しみにしているよ。
See You on the Dance Floor of ageHa！！
（interview by SO［LABYRINTH］）
ageHa ［14.11.22 Sat.］Official Teaser
Event Information
ageHa×Mother presents
“UNIVERSAL SOUNDS OF ORCHESTRA
SON KITE 4th ALBUM “PRISMA” Release Special Party”
2014.11.22（土）＠ageHa
OPEN 23:00／START 23:00
ADV ￥3,000／DOOR ￥4,000
LINE UP：
【ARENA】
■4th ALBUM 『PRISMA』 Release Special Live Set
SON KITE（IBOGA Records／MINILOGUE）
■Special Act
PETER VAN HOESEN
（TIME TO EXPRESS／CLONE／PERC）
■Opening Act
DJ NOBU（FUTURE TERROR, Bitta）
■Decoration
NOS from Sweden
■Lighting＆Laser：AIBA
■Visuals：HEART BOMB／VJ NAKAICHI
■Sound：WAVES
【WATER】Produced by GOONIES
■LINE UP：
DRUNKEN KONG（Session Trax／Plus rec.／Parlez Music）
HIRO（SLEEPING BAG／SENSE of FOREST）
HIROKI HOSOI（rapture-sounds／ELEC-TION）
DISC JUNKEY（NDC／Grasshopper Records）
G.T.（LIBERO）
YAMATO（LIBERO）
【ISLAND】collaboration with PRIMITIVE＆Love Henhouse
■Live Jam Session
ASTRON（ASTROBASELIGHT MUSIC）
■Live Set
Run With The Colt（Primitive）
■Primitive DJs
ITA（Primitive, SIDE B）
KON（Primitive, Logiste）
■Love Henhouse DJs
Deim（Supervoid, TRINE, A1S）
Goh Kitahara（Magic Number 81, A1S）
Katsu（bivouac）
Kei Higurashi（bivouac, Dexter）
Nataru（Totem Traxx, Anecdote）
【BOX】Who is Ready to Jump！
■LINE UP
INAGEE
HIKARU
SPARKLE MOTION
23TO
EMIKO
SATORU
Rackety Rabbits
SHOHO
M-COLOR
■VJ
LIGHTCELL
Luci
TICKET：イープラス、iFlyer
