●影響を受けたもしくは好きな音楽(アーティストorジャンル)は?
<Sugar’s Campaign>
Avec Avec:僕とSeihoが好きな音楽は、似ているようで結構違っていて、共通点としてはAORやフュージョンになるんだけど、その部分でも僕は黒人音楽に憧れて作られた白人音楽が好きだけど、Seihoは逆で黒人が白人のニュアンスを取り入れたものが好きだったりして。
Seiho:Avec Avecの方法論は油絵に近くて、真っ白なキャンパスに色を上から足して塗ってゆく感覚。逆に僕は彫刻的で、真っ暗な空間に物を置いてゆく感覚というか。
Avec Avec:Seihoの楽曲には空間をすごい感じて、その空間でいかに新しい質感を創造できるかという姿勢があると思う。そういう姿勢がSeihoのルーツのジャズに通じるのかなって。僕のルーツとしては、ポール・マッカートニー、トッド・ラングレン、アンディー・パートリッジなど、職人的なポップアーティストに強い影響をうけていて、特に箱庭的な感覚に惹かれます。さっきのキャンパスじゃないけれども、そういう部分はSugar’sの楽曲に反映しているかも。
<Shiggy Jr.>
池田(Vo):バンドを始めようと思ったきっかけは、チャットモンチーさんです。
原田(G):山下達郎、ジャミロクワイ、久保田利伸など
森(B):今はHIPHOPをよく聴いています。2年に一回くらい、聴く音楽がガラッと変わったりします。
諸石(Dr):ポップスからデスメタルまでジャンルに関係なくなんでも聞きます。黒いリズムが好きです。
Shiggy Jr.
<水曜日のカンパネラ>
コムアイ:rei harakami、暗黒大陸じゃがたら、ボアダムス、ちあきなおみ
●Sugar’s Campaignが、Shiggy Jr.、水曜日のカンパネラの2組のセルフプロデュースが巧みだと感じた点は?(Sugar’s Campaignのみの質問)
Avec Avec:2組とも自分達の立ち位置だったり見え方だったりをすごくバランスよく考えていると思います。しかもそのバランスが楽曲に反映されている点がすごいと思っていて。J-POPだったりインディー・ポップに対する批評性を持っている。
Seiho:ガラパゴス化したシーンの中で面白く進化してきた形を全部もう一回「わかってやる」というスタントというか、「あえて」だけど「逆に」じゃない批評性というか。そういう視点はSugar’sも持っていてすごく共感しました。
●Sugar’s Campaignが考えるセルフプロデュースが巧みだという見解について、どう感じておりますか?(Shiggy Jr.、水曜日のカンパネラへの質問)
<Shiggy Jr.>
池田(Vo):こ、光栄です……! セルフプロデュースと言えるかはわかりませんが、自分たちの音楽をどうやったらより広く深く届けられるかなってことをいつも考えています。あとは、「好き」とか「会いたい」とか「楽しい」って気持ちを大切にしてます。
原田(G):バンドの作曲家作詞家としては聴いてもらえるものを作ろうとは思っています。。。それ以外の見せ方の部分とかは池田が担当しています。答えになっていないかもしれませんが。
森(B):シュガーズさんはやりたいと思っていることをやっていて、それを結果周りの人たちが「シュガーズさんのプロデュースは巧みだな」だと感じている気もします。そういう姿勢はアーティストの鏡だし、本当に尊敬しています。
諸石(Dr):そう思っていただけて本当に光栄です。決して巧みではありませんが、好きなことを好きな人たちとやる、というモチベーションをこれからも大事にして活動したいです。
<水曜日のカンパネラ>
コムアイ:ばーか
●そして、セルフプロデュースすることをどう考えなら曲に落とし込んでいますか?(Shiggy Jr.、水曜日のカンパネラへの質問)
<Sihggy Jr.>
池田(Vo):曲に関しては原田君に一任しているので、むしろ出来上がった曲やバンドの状況を踏まえて今後の展開を考えることが多いです。(……なんかかっこいいな……。)
原田(G):今っぽいもの、流行っている感じは意識しながらもキャッチーさやポップネスを失わないようにつくっています。
森(B):僕は曲を作らないのですが、とにかく聴きやすくてPOPなものを作ることが前提なんだと思います。
<水曜日のカンパネラ>
コムアイ:気分が変わるからそれに合わせるしかなくて、常に迷走中!
水曜日のカンパネラ
●Sugar’s Campaignは、セルフプロデュースすることをどう考えなら曲に落とし込んでいますか?(Sugar’s Campaignのみの質問)
Seiho : Sugar’sは劇団と一緒で、2人の作った世界に主人公役のボーカルをむかえて舞台と作る感覚。
Avec Avec : 曲を作るときも、ボーカル自身のパーソナルな部分だったり記名性をそこまで重要視しないですね。
Seiho : たとえば独身で未婚の男性がボーカルとして固定してしまっていたら、やはりそれももうそういう世界観の曲しかできないし、いきなりまったく別の世界観は作りにくい。でもボーカルがいなくてストーリーだけあるのならそれは可能になる。
Avec Avec : Sugar’sは曲によって主人公が子供だったり女性だったりおじいちゃんだったりしたいし、そういう僕ら2人が作る色々なストーリーの上に、それに合ったボーカルを乗せたいと思っています。
Seiho : 主人公の役者が有名な人であろうが無名の人であろうが、たとえば暴力的な人としてみんなが知っている人であっても純粋な人の役を演じればそれは純粋な役になる。そういう舞台監督と役者の関係のような意味で、劇団です。
●Sugar’s Campaignの音楽性についてどう思いますか?(Shiggy Jr.、水曜日のカンパネラへの質問)
<Shiggy Jr.>
池田(Vo):大好きです!!! ポップさとお洒落さとオリジナリティーと、そこに乗っかったほんのりセクシーな感じが堪らないです。
原田(G):ビートがとても効いていて音も80’sな感じでかっこいいと思っています。何回も続けて聴ける感じです。
森(B):好きです。本当に音楽が好きでどうしようもない感じが漏れだしてます。
諸石(Dr):懐かしさと新しさがPOPに融合しあっていて、聞く度に発見があるのが嬉しくてずっと聴いてます。大好きです。
<水曜日のカンパネラ>
コムアイ:その余裕がくやしい