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ジャズとヒップホップを融合させSANABAGUN.、唯一無二のロックンロールを追求するTHE THROTTLEのフロントマンとして活躍する高岩 遼が、初のソロ・アルバム『10』をリリースした。とはいえ、高岩はソロとしてまったく動いていなかったわけではない。バンド結成前から大学で学んでいたジャズ・ボーカルを軸に、オリジナルな趣向を加えたショウを、何度も開催してきた。

しかし、今作はこれまでのソロ活動とは、明らかにベクトルが異なっている。正統派のジャズでもなく、ジャズとはかけ離れたものでも、「ジャジー」なものでもない。ジャズ/ブルース、ヒップホップやソウルなど、彼が触れてきたさまざまなカルチャーと、それらを通じて出会った仲間たちへの感謝と敬意を以て、新たなポップのスタンダードを生むことに挑む姿勢を強く感じさせる意欲作。それが『10』だ。今回は高岩 遼のルーツとなった5曲を挙げてもらい、その魅力を紐解いていった。

Interview:高岩 遼

——大学でジャズを学ぶべく10年前に上京。しばらくしてSANABAGUN.、THE THROTTLEの2バンドと、ジャズをキーワードにした集団SWINGERZを結成し、この度、初のソロ作品『10』をリリース。高岩さんの活動をざっくり説明すると、そういうことになると思うんですが、それ以前の幼少期から大学生になるまでは、どのような音楽ライフを送ってきたのですか?

早速ですが、今日持ってきた5曲の話になります。

1. 「Signed, Sealed, Delivered (I’m Yours)」/スティーヴィー・ワンダー

小学校3年くらいだったと思います。母が車で流した瞬間に衝撃を受けて涙が止まらなくなりました。その歌声から聞こえてきた息遣いが、すごくハートフルで。それで当時はまだ英語が読めなかったから、母にカタカナに書き換えてもらって、それを見ながら歌ってました。今でもその紙は大切に持ってます。この曲があって今の自分があると言っても過言ではありません。

「Signed, Sealed, Delivered (I’m Yours)」/Stevie Wonder

2. 「Rainy Night In Georgia」/レイ・チャールズ

スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の少しあと、叔父が家に持ってきたビデオに入っていたUSA for Africa(USAフォー・アフリカ)の“We Are The World”でレイ・チャールズ(Ray Charles)に出会いました。体に稲妻が走りましたね。レイ・チャールズとジョージアと言えば、“Georgia on My Mind”のイメージが強いですけど、今回はあえてこの曲を。彼は、もともとナット・キング・コール(Nat King Cole)らのカバーを歌いながらドサ回りの歌手として生計を立てていたんです。この曲は、そんな彼がシンガーとしての世界的な地位を確立しておじさんになってから、1970年代に発表したカバー。苦労した時代のことを想っていたのかもしれません。「そういうことなんだよ」という意味で選びました。

「Rainy Night In Georgia」/Ray Charles

スティーヴィー・ワンダー、レイ・チャールズ……高岩 遼のルーツとなった「5曲」、残り3曲は?

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text by 岩見泰志

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