2011年の発足から、昨年10周年を迎えたカルチャーパーティ・SETSUZOKUのアニバーサリープロジェクト。第2回目のDJ KENSEI× 瀧見憲司に続き、第3回目となる今回は、須永辰緒×沖野修也が登場。2022年6月、渋谷のミュージックバー・INC COCKTAILS(以下、INC)で、スペシャルなDJイベントが開催された。

渋谷の小箱カルチャーを語る上で欠かせないベニュー・Organ Barの設立者である須永。そして1993年に桜丘町にオープンし来年で30年を迎えるTHE ROOMのオーナーである沖野。DJ/アーティストとしてだけではなく、人と音が集まる場所を創る立場として、彼らはこの10年間をどう捉えてきたのだろうか。

イベントに先駆けFACE RECORDS MIYASHITA PARKでの選盤を終えたふたりに、アナログでDJをやることの意義や10年間を振り返ったうえのクラブシーンの変化、そしてコロナ禍がもたらした「フロアへの影響」についてインタビューを行なった。

対談:
須永辰緒 × 沖野修也

ジャケットに使われているフォントで曲を買う

━━先ほどおふたりがセレクトされている様子を遠目で拝見していたのですが、沖野さんと須永さんで掘り方が違うなと。沖野さんは両手で抱えるほどの量のレコードをセレクトされていましたね。その中から何枚か試聴されていらっしゃいましたが。

沖野修也(以下、沖野) 今回選んだのは自分の持っているレコードがほとんど。手に取ったものの中で知らない曲だけ試聴しました。ラウンジ向けな音楽とダンサブルな音楽を半々くらいのバランスで選びつつ、全部FACE RECORDSで買ったレコードでDJできるよう、量はかなり選ばせてもらっています。

━━その一方で須永さんは試聴せず、かなりクイックに選盤していらっしゃいましたよね。当日のイメージや選曲の目星はついていたんですか?

須永辰緒(以下、須永) 僕はINC COCKTAILSで初めてやるので、ベニューの雰囲気が分からなくて。さっき沖野くんとも話したうえでなんとなくバランスを汲み取り、合いそうなジャズなどを中心に選びました。合間合間に自分が持っているレコードを挟みつつ、組み立てられればと考えています。

━━レコード屋を訪れるときは、どのようにレコードを選ぶことが多いですか?

須永 値段を見ないで買う。僕がやる唯一のギャンブルです。レコ屋の壁にかかっている盤から率先して手に取ります(笑)。良いレコードであればそこで金額を見て、そのままATMに行ってお金を下ろす。基本的に「予算を決めず、良いものがあれば買う」のスタンスです。

沖野 普段から行くところは決まってますか?

須永 大体決まってますね。どんなジャンルでも満遍なく揃えているようなお店にはあまり行かない。ピンポイントで、特定のジャンルを扱う専門店へ行くことが多いです。それで自分の知らない曲を見繕ってもらい「こんなのあるよ」ってのを出してもらう。僕、2秒で買うんですよ。2秒聴いて、リズムやヴァースの入り方を確かめ、買うか買わないかを判断する。バンバン買うときは買うし、無ければ……それでも礼儀で一枚は買うかな(笑)。

沖野 義理堅いですね(笑)。

須永 あと知らない曲を教えてもらったとき、ちゃんと教えてもらった店で買う、というのはルールにしています。一旦情報だけ持ち帰って値段の相場を調べる、なんてみみっちい買い方はしない。それが情報を教えてくれたレコード屋さんに対する正当の対価だと思っています。義理堅いといえば義理堅いですが当たり前の事です。

沖野 より安いお店を探そうとせずに教えてもらったところから買う、というのは僕も心がけています。また須永さんと同じく、信頼しているレコ屋で買うことが多い。音の好みも大体わかってもらっているので、入荷した曲からオススメをゴソッと教えてもらい、とにかく試聴する。ちなみに僕は5秒試聴して判断します(笑)。須永さんより3秒長い。

━━じゃあ、あまり面識のないレコード屋では買わず?

沖野 そういうわけでもないんです。馴染みのないお店へ行った時は、ジャケットで選んで試聴することが多い。一応、チラッとミュージシャンやプロデューサーのクレジットも見ますが、基本的にはジャケ。あと、お店の人がBGMでめちゃくちゃかっこいい曲をかけたりして「これ何?!」って反応することは多いです。

須永 ありがたいっすよね、スタッフ・チョイス。遭遇するとラッキー。

沖野 そう。ただ困るのが「これ、なんですか?」って他のお客さんが先に反応してしまったとき。「買われたらヤバイな」と不安になりつつ、無理やり奪うのも大人気ない。泣く泣く身を引くことはあります。

━━須永さんもジャケットでレコードを判断することは?

須永 特に昔は多かったですよね。情報が何もなかったからこそジャケ買いばっかり。そこで失敗して、学んで……の繰り返しでした。ジャケに使用されているフォントは一つの判断基準としてチェックしています。僕が探すような70年代ファンクやソウルのレコード、フォントが大事なんです。

━━フォント買い!

須永 なんていうか……こんな感じのフォントですかね。このフォントはちょっと僕にとってはソウルすぎるのですが。

もう少しカッチリした、ファンクなニュアンスの方が音的にもマッチするだろうな。ただこのレコードに関しては「銀ジャケ」なんですよね。「銀ジャケにハズレなし」ですから。自宅にもすごくありますよ。

サウンドバーの登場は大きな変化

━━お二方とも、長年レコードに触れているからこその“掘り方”をされているなと思いました。さて、近年では空前のアナログブームが到来していると言われています。ご自身の身の回りで、その影響を感じることはありますか?

須永 ちょっと前までは、アナログDJも「絶滅寸前の紙芝居屋」なんて言われて珍しがられていましたからね。ただ、今ではPCDJに移ったはずのヒップホップDJが、再びアナログに戻ってきたりもしている。特に最近は7インチをガジェットとして捉え、集める人が多いように感じます。なにせ持ち歩きやすいから。

沖野 7インチバッグを抱えて現場に行く方が粋っていう。僕の友達は「もうLPを手放した」って言ってました。

須永 12インチの方が音は良いのにね、ヒップホップは特に。あと安価なポータブルプレイヤーが販売されるようになり、より敷居が低く、ライトに楽しめるようになった実感はあります。

━━プレイヤーも10年前と比べると、かなり増えたのではと思います。機材も発達・普及したことで、DJを名乗ることへの敷居もかなり下がったように思うのですが。

沖野 裾野が広がってよかった、と言いたいのですが、それでも気軽にブースへ足を踏み入れて欲しくない、というのが正直な感想でした。ただ、今はいろんなベニューが増え、たくさんのイベントが開催されるようになった。ハードルが下がることに対する考えは「まあ、アリかな」と徐々に思えるようにはなってきています。

━━では、この10年間で音楽と環境の関係にはどういった変化があったと思いますか?

須永 サウンドバーが増えたことは、クラブシーンにとっても変革だったと思います。ラウンジが信じられないほど増え、必ずしもダンスミュージックが不可欠ではなくなってきた。DJの幅も広がり、シティポップもここ10年で価格が急上昇した。今までフォーカスを当てなかったジャンルに価値を見出す人が出てきました。

沖野 特にコロナ禍以降は、アルバムの聴き方も変化しましたね。2年前はアルバムの中でも「DJに使える曲」しか聴かなかったのですが、コロナ禍に入ったことで、レコードをかけっぱなしで聴くようになったんです。そして直近ではサウンドバーやラウンジでの出演機会が増えたことで、よりダンサブルではない曲へ焦点を当てるようになりました。

須永 Kyoto Jazz Sextetも随分曲調が変わったよね。ダンスから解放されているというか。

沖野 コロナ禍だったからこそ「聴くモード」で作ったんですよね。なにせこの2年で、聴く曲のテンポも下がったから。

━━その一方で、昨年2021年12月末にリリースしたKyoto Jazz Massiveの新譜『Message From A New Dawn』はダンサブルですよね。

沖野 あれはコロナ前に出来上がっていたんです。マスタリングを終えた作品を改めて聴いた時、自分でも「テンポ早!」って思いましたから。それくらい、コロナ禍には影響を受けました。今のムードで作ったらこうならなかったはず。

須永 バレアリックもここ何年か流行っているけれど、「テンポが遅いから」って前のようにイライラしなくなった。コロナを経験した今は、もはや「デカい場所でデカい音が鳴っていればそれで十分だ!」って有り難く思えますね。

クラブの二毛作はニュースタンダードとして根付く

━━では、コロナ禍を経て「クラブ」という環境そのものに起きた変化もお聞きしたいです。正直、クラブのシステムは大きく変わるのでは、と予想していたのですが……。

須永 一番は、デイイベント(終電前に終了するイベント)が浸透したこと。当初は僕も「終電前に撤収なんて、クラブじゃねえ!」なんて思っていたけど、今やもう深夜帯にDJをやりたくなくて(笑)。デイ・ナイトの二部構成で営業する二毛作スタイルは、クラブとしてもビジネスチャンスではあるし、コロナ禍が収束したあともニュースタンダードとして根付くと思います。

沖野 終わった後に飲みにも行けるからね。早い時間に大人が遊びに行くようになったことはいいこと。特に僕らの世代は、子供が20代に入って手離れしたことを機にクラブに戻る人も多い。彼らも早い時間帯のContactやBlue Noteに足を運べることは嬉しいと思います。

須永 それから、先ほど沖野くんも「ライトなクラブイベントが増えた」と言っていたけど、若いDJが活躍できる場は全体的に増えましたよね。THE ROOM周りや地方に面白い20代が多いなとは思っています。関西だと京都や大阪。沖野くんと一緒に行った京都・DIG THE LINEは、お客さん含め面白かった。久しぶりに東京にはない感覚で、楽しくDJできました。

沖野 この2年間は、若い世代の活動の場を広げるきっかけにはなったと思います。僕と同世代のお客さんは、家族や仕事などの切実な問題もあってクラブにアクセスできなくなっちゃったんですよね。でも若い世代は引き続き遊びにも来るし、集客力がある。ほとんど入れ替わりました。

━━沖野さんは若い世代のなかで気になるDJはいますか?

沖野 No NationsというクルーのメンバーであるLeo GabrielやTonydotは面白いです。あとはアナログDJの女の子ふたり組・ビブモエ(BIB&M.O.E)も良い。僕が東京に出てきたのは24歳のときだったので、過去の自分とシンクロする部分もあり、応援したい。

あと、実は彼らの音楽のテイストは自分と似ているんです。僕らの世代の子供たちって、お父さんがアシッドジャズや90年代ハウス、ヒップホップを聴いているんですよね。感覚が近いからこそ話も合うし、親しく接してもらえてます。一緒にDJする機会もあるし、声をかけて僕がフックアップすることもある。20代の活躍は僕にとって希望であり、前向きです。

━━次世代のプレイヤーが台頭していく中で、どういった立場を目指したいですか?

沖野 もうレジェンド枠で生きていくしかないかな。フランスではイベントのヘッドライナーに若い子の名前があがり、モーリス・フルトン(Maurice Fulton)や僕らが前座として呼ばれるんです。もはや「前座でやってください。でもメインは僕らです」でもいいと思っています。

実は、僕がTHE ROOMを作った25歳の頃も、やっぱりターゲットは自分の前後5歳、20代〜30代でした。もともと海外と違い、日本のクラブシーンは若い人が対象なんですよね。だからこそ、若手をサポートする側に回るのがいいかな、と思っています。

コロナを乗り切った先、クラブシーンに期待すること

━━コロナ禍は新世代が登場する、という意味で希望が見えた2年間である一方、クラブの経営者にとっては過酷な2年間だったのではないかと思います。特に都内ではクラウドファンディングを募り存続の危機を脱しようとする動きがありましたが、THE ROOMとOrgan Barの動きは国内でも特に早かったように思います。

須永 我々の間で一番最初に始めたのはTHE ROOM。THE ROOMのサクセスを見て、踏み切りました。実は当時、周りからも「やったほうがいい」という声を多くいただいていたんです。Organ Barの社長が「そういうのは照れ臭いんだよな」と尻込みしていたのを見て、説得したんですよね。ただ、もしTHE ROOMの成功を見ていなかったら、やっていなかったかもしれないです。

沖野 逆に僕はやりたくなかった派でした。「恵んでください」というスタンスでドネーションを募ることには抵抗があって。だから相談の末、あくまで入場料やドリンクチケットなどの対価を払う前提での実施に落ち着いて。時短協力金などの制度が整う前だったのですが、今振り返ると店長・冨永陽介の英断でしたね。なんとか乗り切った感覚はあります。

━━その一方、コロナ禍の反動で、エンタメバブルが起きる可能性も示唆されています。今後クラブ運営者として、DJとして挑戦していきたいことはありますか?

沖野 僕個人はもう完全にクラブという空間を脱出している感覚があります。構想としては「クラブは若い人たちで頑張りな、おっちゃんは違うところでやるから」。The Room COFFEE & BARも然り、フェスやグランピングイベントも然り。最近では京都・宇治市のアーケードで入場無料イベントを開催したのですが、それが面白かった。コロナで吹っ切れたぶん、クラブシーンがない場所でやりたいです。

それこそ社長(SOIL & “PIMP” SESSSIONS)なら福井、DJ KAWASAKIは岡山、須永さんも足利でしょう。いろんなDJの出身地へ赴き「こんな所でやるんだ」という意外性のある場所でイベントをやりたい。

須永 僕も地方は意識しています。東京でもそういう節はあるのですが、コロナを通し独特の陰気さが、地方のクラブに覆いかぶさっているような感覚になることはあったんです。来年以降も足利で企画するための準備は進めているのですが、正直それが実現するかはまだ様子見かなと思っています。

それでも地方に目を向けたくなるのは、自分たちマターで面白いことがやれそうだから。東京にいる時よりアイディアは浮かびやすいですし、開拓しがいがあるんですよね。沖野くん、アイディアの宝庫でしょう。

沖野 失敗も多いですけどね。でも打率3割で上等です。地方はまだまだ見たことのないDJが多いので、初心に戻れます。「チャージ」という料金概念がない土地もあるし、アーケードでやると「この人は何をやっているんだろう」と幅広い世代が覗きに来る。僕のことを知っている人も少ない。「宇治でやれたらどこでもやれるだろう」という気分にはなっています。

━━海外についてはどう見据えていらっしゃいますか?

沖野 僕は移住するつもりです。そもそも日本は景気が悪すぎる。僕、スコットランドから帰ってきたばかりですが、現地では平日でもレストラン、クラブやバーに人が集まっているんですよね。DJにも十分にフィーを払える、良い循環が生まれていると思います。

僕より知名度が低いDJでも、海外であれば食べていけるくらい。それに対し日本は他国に比べ平均給与も下がっているからこそ、クラブでお金を使わない。そういう人の気持ちもわかってしまうほど、国の経済はあまりに悪すぎる。

須永 実際、円安だと誰も呼べないし、こっちも海外に行けない、っていう問題はあります。税金も物価も上がっていて、大変なことになっているなとは思う。それでも個人的に心がけたいのは、ゲスト(招待客)を絶対入れないようにすること。身内からどうしても連絡が来た時は考えますが「招待がなければ行かない」というスタンスならいっそ来なくていい、くらいに思っているんです。僕もどこのお店に行っても、必ずお金は払います。

━━では最後に、ある意味で切迫した状況のなか、国内で活動するDJはどのようにサバイブしていくべきだと思いますか?

沖野 幸い若手のDJは専業の厳しさを知っているから、みんな仕事をし、ボーナスを全部レコードにつぎ込むような生活を送る子が多いです。でも、その上で本気度は問われているように思います。必ずしも兼業が悪いわけではないけれど、片手間では緊張感あるシーンも作れない。質の面で、プロとそうじゃない人のボーダーはあってしかるべきだと思っています。たとえ仕事があっても、DJは真剣にやってほしい。

須永 そもそも呼ばれてギャラを受け取る以上は、ちゃんとした仕事をしないといけないですよね。どこまで準備し、フロアにアジャストできるかが肝になっていると思います。僕らが安心してフラフラできるようになるので(笑)、もっと若い子にガツガツやってもらいたいです。

須永辰緒 × 沖野修也 @FACE RECORDS MIYASHITA PARK店

セレクトしたレコード

須永辰緒

HORACE SILVER / BLOWIN’ THE BLUES AWAY
佐藤 奈々子 / スウィート・スウィンギン
門 あさ美 / HOT LIPS
ジョニー・グリフィン / リトル・ジャイアント
エディ・ヒギンズ / オール・ザット・ファンキー
DAVE BAILEY / ONE FOOT IN THE GUTTER
ETHEL ENNIS / THIS IS ETHEL ENNIS

沖野修也

STANLEY CLARKE / CHILDREN OF FOREVER
INNER LIFE / I’M CAUGHT UP(IN ONE NIGHT LOVE AFFAIR)
EARTH, WIND&FIRE / GRATITUDE
BOBBY MCFERRIN / BOBBY MCFERRIN
ANGELA BOFILL / ANGIE
ANGELA BOFILL / ANGEL OF THE NIGHT
HERBIE HANCOCK / LITE ME UP
CHUCK MANGIONE / FEELS SO GOOD
ミルトジャクソン / オリンガ
TSUTOMU YAMASHITA / GO TOO
グレイト・ジャズ・トリオ(ハンク・ジョーンズ) アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード
GARY BURTON / NEW QUARTET
日野 皓正 / シティ・コネクション
TIBETAN BLUE AIR LIQUID BAND / 空中浮遊
JOE SAMPLE / VOICES IN THE RAIN
GEORGE BENSON / IN FLIGHT
GEORGE BENSON / WEEKEND IN L.A.
SARAH VAUGHAN / A TIME IN MY LIFE
QUINCY JONES / SOUNDS… AND STUFF LIKE THAT!!

INC COCKTAILSを舞台に
須永辰緒と沖野修也がつくり出す“MOOD”

対談:須永辰緒 × 沖野修也━━コロナ禍を経て変化したクラブの新しい営業スタイル interview220421_setsuzoku_kenjitakimi_kensei-010

SETSUZOKUが開催された日、その場に居合わせたオーディエンスたちは、須永辰緒と沖野修也がメイクするフロアで音楽・カクテルを自由に楽しんでいた。

対談:須永辰緒 × 沖野修也━━コロナ禍を経て変化したクラブの新しい営業スタイル interview220421_setsuzoku_kenjitakimi_kensei-012 対談:須永辰緒 × 沖野修也━━コロナ禍を経て変化したクラブの新しい営業スタイル interview220421_setsuzoku_kenjitakimi_kensei-011

「着席して音楽を楽しむ」というスタイルで開催された当イベントでは、バーカウンターやテーブルに、家族やパートナーと楽しみに来た方やお一人で音とお酒を楽しむ方が並ぶ景色が広がる。近年、自宅でのお酒や音楽の嗜み方も変化している傾向にあるが、あらゆる要素における“なかなか経験できない上質さ”というのは、現場でしか体験できないものだと感じさせる。

この夜も“場”や“流れ”に対し高感度な須永辰緒と沖野修也だからこそ、カクテルをシェイクする音も鳴り響くINC COCKTAILSでしか作り出せない世界が展開されていた。

Qeticでは今後もSETSUZOKUのプロジェクトを重ねるごとに、イベントの様子と出演者のインタビューをアップデートしていく。ぜひ次回のイベントに期待しつつチェックいただきたい。

須永辰緒
Sunaga t experience =須永辰緒によるソロ・ユニット含むDJ/プロデューサー。 DJプレイでは国内47都道府県を全て踏破。また各国大使館と連動して北欧諸国=日本の音楽交流に尽力、欧州やアジア、アメリカなど世界各国での海外公演は多数。ジャズ・コンピレーションアルバム 『須永辰緒の夜ジャズ』は20作以上を継続中。国内外の多数のリミックスワークに加えソロ・ユニット”Sunaga t experience”としてアルバムは6作を発表。アナログ啓発活動として自身主宰のレーベル「DISC MINOR」からヴァイナルのみのリリースも活発。飲食店の音楽ブランディングや配信DJプレイに加え、出身地である栃木県足利市の「あしかが輝き大使」として地域でも活動中。

沖野修也
選曲家/作曲家/作詞家/執筆家/ラジオDJ。
KYOTO JAZZ MASSIVE名義でリリースした「ECLIPSE」は、英国国営放送BBCラジオZUBBチャートで3週連続No.1の座を日本人として初めて射止めた。
これまでDJ/アーティストとして世界40ヶ国140都市に招聘されただけでなく、CNNやBILLBOARD等でも取り上げられた本当の意味で世界標準をクリアできる数少ない日本人音楽家の一人。
音楽で空間の価値を変える”サウンド・ブランディング”の第一人者として、映画館、ホテル、銀行、空港、レストラン、インテリア・ショップ等の音楽プロデュースも手掛けている。

INFORMATION

-Culture Party- SETSUZOKU

セツゾクは『新しい“Boom”の創造』を目的にミュージックを通じて、様々な分野へセツゾクする新たな表現の場、トレンドを発信するメディア・エージェンシーです。2011年の発足から年齢や性別を問わず感性を共有し合うことができる、独自の世界観を持つ人々に向けて発信してきました。今後も国内外を問わずストリートやライフスタイルの延長にあるエンターテイメントを目指していきます。それぞれにとって目には見えない何かを。そんなきっかけを提供する事がミッションです。

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