【インタビュー】TSUBAME × おかもとえみ × RACHELが語る「GOOD NIGHT」の制作裏話

——ジャケットのデザインに、イラストレーターの中山信一さんを選んだ理由を教えてください。

TSUBAME　僕がもともと中山くんのファンで。彼が普段描かなそうな“GOOD NIGHT”って言葉と反した感じが良いなって。そこの違和感をいっぱい作りたくて、中山くんにお願いしましたね。

——MVは、THCのヒット・ソング“CITYGIRL”や“TAXI”のMVを手がけていることでおなじみの安田昂弘さんが監修していますが、どんな映像にしてほしいと依頼したのですか？　撮影現場での裏話もあれば、教えてください。

TSUBAME　安田くんに、えみちゃんとRACHELを、かわいく撮ってくれってだけ頼みましたね。彼も「あ、俺得意のやつだわ」って。安田くんとは同級生なので、その一言で安心しましたね。

CITYGIRL／TOKYO HEALTH CLUB official MV

TOKYO HEALTH CLUB “TAXI” / BLACK FILE exclusive MV “NEIGHBORHOOD”

RACHEL　撮影場所は、恵比寿、中目、代官山だったよね。いわゆるアーバンな感じ。

おかもとえみ　撮影したのが、2月だったから気持ち寒かった。

RACHEL　TSUBAMEさんが、ホッカイロめっちゃ買って来てくれて。ホッカイロ貼ってた記憶ある（笑）。

TSUBAME　撮影の日に違う仕事があったので、それ終わってから現場に合流しました。マネージャーから、ふたりがめっちゃ寒がってるって聞いて、ホッカイロめっちゃ買って。マネージャーみたいでしたね（笑）。

RACHEL　貼るホッカイロね。

おかもとえみ　かなり助かりました。動いてたら、大丈夫だったのですが、立ってるだけだと寒くて。けど寒さを我慢した甲斐があったっていうか、すごい綺麗に撮ってもらえた。

RACHEL　ほとんど人が通らなかったけど、人が通ったとときは中断になったよね。

TSUBAME　RACHEL絡まれてたよね（笑）。

RACHEL　「chelmicoのRACHELさんですよね？」って、最初はひとりで来たんですけどど、あとから10人くらい引き連れて来て。遅い時間に若い子たちいることが驚いた（笑）。そういうハプニングもあって、おもしろかったです。

おかもとえみ　わたしは、そのとき車でチョコ食べてました（笑）。

RACHEL　撮影は半日くらいでサクサク撮れましたよね。

TSUBAME　安心安全の安田クオリティなんで。

RACHEL　ここはいらないってところは撮影しない感じがプロだなって思った。ちゃんとゴールイメージが見えてると良いですよね。

TSUBAME　ゴールイメージがしっかりあるからね。

おかもとえみ　本当に無駄がなかったです。

RACHEL　人によっては、ここも撮っておきましょうっていう人も多いけど。

おかもとえみ　普通は安心したいから、撮っておきたいものですよね。

——今回、TSUBAMEさんのソロプロジェクトなので、MVに映るかと思ったら、まったく映ってませんでしたね（笑）。

TSUBAME　おこがましいけど、プロデューサー感、裏でちゃんとやってる風の演出のためだけに出ませんでした（笑）。

おかもとえみ　実は遠くで映ってるとかもなかったですよね。

TSUBAME　無駄はいらないからね（笑）。

——今回、7インチの方には“GOOD NIGHT”のDJ WATARAIさんによるREMIXが収録されてますが、DJ WATARAIさんに依頼した理由を教えてください。

TSUBAME　今回の僕のビートはヒップホップかって言われると、割と4つ打ちのビートに近かったので、ザ・ヒップホップに変えてみたいって思いました。それで、WATARAIさんにやってもらいたいなって。女性ボーカルのリミックスが上手な方なので、そういう人にやってもらえたら嬉しいですし。WATARAIさんはそれこそヒップホップのイメージが強い方だったので、めっちゃ怖い人かと思ってました。けど、すごい優しいメールくれて、「歌が良かったんで作りやすかったです」って言ってくれました。

レイチェル　あー、好き。

おかもとえみ　嬉しい。良い人ランキング上位だ。

TSUBAME　WATARAIさんにお願いして良かったです。さすが大先輩。WATARAIさんって感じのビートがイメージ通りで、それに後半メロディが変わるとこがあるんですけど、素敵でしたね。

RACHEL　レコードで聴くのが楽しみ。

——4月25日（水）にリリースされる〈Manhattan Records〉のCITY HIP POP MIXシリーズの第4弾「CITY HIP POP MIX mixed by TOSHIKI HAYASHI（%C）」でもWATARAIさんのREMIXが収録されてますよね。そもそも、シティポップ集を始める経緯は、なんだったのですか？

TSUBAME　シティポップ集は僕とマネージャーの池上が、「こんな内容のMIXCDあったらいいね。THCも収録できてプロモーションになるし（笑）」という流れで、THCのアルバム『VIBRATION』をリリースする前に第1弾を作ったんですよ。そしたら、ちゃんと需要があって、今では作って良かったなって思います。えみちゃんが、DJ HASEBEさんと唾奇くんとやった“ROOM VACATION”は、前作の“SPECIAL CHAPTER”で、DJ HASEBEさんがミックスしたときのEXCLUSIVE曲だった。今回は第4弾でOMAKE CLUBに所属、chelmicoのバックDJもやってる％Cがミックスを担当してます。

Manhattan Records® presents CITY HIP POP MIX mixed by TOSHIKI HAYASHI（%C）

おかもとえみ　“ROOM VACATION”はこのシリーズを聴いて、知ったって言ってくれる人が結構多いですね。

RACHEL　ジャケも毎回、かわいい。

TSUBAME　あれは毎回、STOMACHACHE.のともえちゃん（Tomoe Miyazaki）って子にお願いしてて。地元の友だちなんです。

おかもとえみ　おしゃれな友だち多い（笑）。

TSUBAME　美大なんで（笑）。いい感じに目立ってる子が多い。このシリーズは今後も展開していきますね。

RACHEL　『CITY HIP HOP MIX』シリーズは良いミックスCDですよね。

TSUBAME　意外とみんな好きって言ってくれるんだよね。

おかもとえみ　家でかけたら、オシャレな気持ちになる。

RACHEL　ドライブでも良さそう。

TSUBAME　すごい、作って良かったわ。今回の％Cのも良いよね。WATARAIさんリミックスの“GOOD NIGHT”や、chelmicoの“ずるいね”も入ってるし。

chelmico 「ずるいね」

RACHEL　%C、ラブだわ（笑）。

TSUBAME × おかもとえみ × RACHEL