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ユーリガガーン(uri gagarn)の威文橋を囲み、リュウオオクボ、須田洋次郎(ミツメ)、野崎くん、トヤマタクロウ、菊地佑樹の気鋭クリエイター達による座談会が行われた。バンドのアートワーク製作秘話から、さらに威の素顔まで明らかに……?

ユーリガガーンの新譜『For』のリリースを記念して、フロントマンの威文橋(イブンキョウ)を囲んで、バンドに所縁のあるクリエイターが集い、アートワーク製作秘話やエピソード、そして威の素顔を話す、スペシャルな座談会がINSスタジオで開かれた。
※撮影は中華料理屋さんで行なっています。

集まったのは、ユーリガガーンのボーカル・ギターの威文橋。

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これまでに数々のバンドのアートワークや映像も手がけてきた、イラストレーターのオオクボリュウ。

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謎の一般人、でも実は映像作家としても活動する野崎くん。

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ミツメの専属フォトグラファーでもあり、音楽、アート、ファッションなどのジャンルで写真を撮る、フォトグラファーのトヤマタクロウ。

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威とは私生活でも仲のいい、ミツメのドラマーの須田洋次郎。

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そして司会は、音楽シーンの写真を撮り、ライターとしても活動する菊地佑樹の計6人。

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日常ではなかなか集まることのない、しかしどこかで繋がっている、この6人が集まり、ユーリガガーンについて、そして威の実態を語り明かした。

INTERVIEW:ユーリガガーンにまつわるあれこれ、
そしてフロントマン-威文橋の実態を探る特別企画。
バンドに所縁のあるクリエイターが集まり、座談会を開いた。

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——まず、今日ここにお越し下さったゲストの方々がどんな人たちなのか、また、ユーリガガーンや威文橋さんにとって、どんな関わりがあるのかを、順番にご紹介して頂けますか?

威文橋(以下、威) はい、じゃあオオクボリュウさんから。2012年くらいに、グループ・イノウ(以下、イノウ)のMVをお願いしたのがきっかけで、オオクボさんとは関わりがはじまりました。

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——どういう理由でMVをお願いしたんですか?

 MVをどうするか悩んでいたときに、PSGの“寝れない!!!”を見て「これだ!」ってなって。それでオファーした直後に下北沢のスリー(ライブハウス)で偶然会って。

オオクボリュウ(以下、オオクボ) ユーリガガーンのライブの時でしたよね。よく覚えてます。

 ユーリガガーンではフライヤーとか、カセットテープのジャケットをやってもらったりしてます。

——フライヤーやカセットのデザインをお願いするときに、威さんからオオクボさんへ、こういうデザインがいいっていう要望はあったんですか?

 もちろん何もいわないです。もう全部お任せで。

オオクボ いつも、何もいわれないですね。

 誰かに何かを依頼するときは、基本は何もいわないんです。その人の才能とか感覚が良いと思ってお願いしてるので。去年、オオクボさんからイベントのフライヤーのデザインが届いて、それを見たときに、一枚のイラストなのにイメージに奥行きがあって動きだしそうだなと思いました。

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オオクボリュウ そう思いますか?

 はい。

野崎くん(以下、野崎) 本当は部屋の奥のほうにイラストが貼ってあって、それがびよーーんって伸びたかもしれないよね?

——ん、どういう意味ですか?(笑)

一同 (笑)。

野崎 邪魔しちゃったね、ごめんね!(笑)

——話を戻します(笑)。ちなみに、オオクボさんがユーリガガーンのために描かれたジャケとフライヤーのデザインは、ユーリガガーンの音楽をイメージして描かれたんですか?

オオクボ そうですね。実際に音楽を聴きながら作業しました。“Owl”っていう曲だからフクロウを入れたり、そこからアイデアを広げて夜っぽくしたり、連想を重ねて、形にしていきました。

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 届いたデザインをみたときに、イメージばっちりだと思いましたね。ユーリガガーンの音楽って抽象的なんですが、オオクボさんのイラストはそれにもフィットするっていうか。きっとオオクボさんのイラストも、ユーリガガーンの音楽性みたいに、これだって言えないジャンルレスさがあるんだと思います。イラストを見て、すごく嬉しくなりました。

オオクボ ありがとうございます。

———じゃあ、次は野崎さんのご紹介をお願いいたします。

 野崎くんとは、それこそオオクボさんを通して知り合いましたね。どこで出会ったとかよく覚えてないんですが、いつのまにか友達になってましたよね?(笑)

野崎 もしかしたら、何かによって記憶を刷り込まれてるかもしれないですね。実は今日で会うのが二回目だったりするかも。

 それはないでしょ!(笑)野崎くんとは会うたびに、動物園行こうって話すんだけど、一度も行ったことないよね(笑)。

野崎 実は今日も動物園に行ってきて、その帰りにこの座談会にきました。

一同 (笑)。

今度じゃあ本当に行きましょう!(笑)

野崎 それこそ“Owl”もいるんで。

(笑)。

——野崎さんは、ユーリガガーンの“Owl”のMVを手がけていますが、威さんは、どんな理由で野崎さんに映像の依頼をされたんですか?

 去年、いま僕らがいる、このINSスタジオで、マストワンさんの展示があったんです。そこに行ったら野崎くんもきていたので、彼が作った『Summer break』という映像作品に衝撃を受けたことを伝えて、いつかユーリガガーンもお願いしたいって話をしました。

Summer break

——野崎さんの映像のどんなところが気に入ったんですか?

 MVの話を野崎くんにしたときに、野崎くんが「威さんはカブが似合いそうですね」って言ったんです(笑)。野崎くんの人柄のように、映像もすごく感覚的なところがいいなと思いました。

——実際にMVでカブに乗っていましたね(笑)。

 満を持して、でしたね(笑)。シングルを出すタイミングで野崎くんに曲を送ったんですけど、その三日後くらいに脚本が届いたのにはびっくりしました。

野崎 依頼される一年前から、カブっていうイメージはあったんで(笑)。そこから、セリフはないけど、物語の展開を考えてすぐに送りました。

 ちゃんと最初から最後のオチまでしっかりストーリーがあったし、さらには絵コンテまで書いてあって、やはりすごいなって思いました。そこから野崎くんがスタッフを集めてくれて、撮影もすぐにやりました。

——MVにはオオクボさんも出演されてますよね?

オオクボ はい、僕もでました。

野崎 冷えた中華を食べてもらいました。朝作ったものを夜食べてもらって。

——あのお店は実際に営業されてるお店なんですか?

 そうです。

野崎 高校生のときの通学路にあったお店です。

——じゃあお店を借りたってことですか?

野崎 いや、営業中に撮影させてもらいました(笑)。

——えっ!(笑)

野崎 もちろん事前にお願いには行きました。お店に行って、ご飯を注文して、食べ終わったあとに質問してみようと思って。それで、実際に完食したあとに、「すみません、自主で映像を作ってる者なんですけど、もしよろしければお店で撮影してもいいですか?」って聞いたら、「どんなの撮るの?」って聞かれて、音楽に合わせた映像ですって答えたら、「うちは営業しててもいいの?」って言われて、僕も気をよくして、その勢いで、「このお店のカブも使っていいですか?」って聞いたら、「いいけど、はじめての人がカブ乗るのは大変だよ?」って返されて(笑)。ただ、威さんは昔似たような原付に乗っていた経験があったので問題なかったですが。

一同 (笑)。

——そんなことあるんですね(笑)。

 でもそのあとに事件が起きたんです……お店の店主とは仲良くやってたんですけど、撮影も終盤に差し掛かった頃に、知らないおじさんが店に入ってきて、なにしてんだって急に怒鳴りだしたんですよ。実はその人は二階に住んでる大家さんで、大家さんには話がいってなかったから、うちらが勝手に撮影してることにブチ切れて、撮影もあとワンカットで終わりなのに、「もうやめろ!」って言われて(笑)。

野崎 外観が映ってる映像は全部使わせないとか、Youtubeにも絶対にあげるなって言われましたね。

——あれ、でもお店の外観はMVに映ってますよね?

野崎 ちょっと話が長くなっちゃうんだけど、一回ダメって言われた時にすごく困って、でも勝手に映像をあげるわけにもいかないし、その日は諦めて、次の日にお菓子を持って、大家さんにお詫びしに行ったんです。それで大家さんに会ったときに、「実はここは高校のときの通学路で、昔から気になってて撮影したかったんです」って話をしたら、大家さんに、「えっ、君高校どこなの?」って聞かれて、「三鷹です」って答えたら、「三鷹ってことは、サッカー部の顧問の先生知ってんの?」って聞かれて、「もちろん知ってますし、仲良くさせてもらってましたよ」って言ったら、「え、そうなの?先生、俺の高校の先輩で、すごく良くしてもらってたんだよ! なんだよ! 早く言ってよ!」って言われて、それで映像も使っていいことになりました(笑)。

一同 (爆笑)。

 前日は一時間くらい説教されたのにね(笑)。大家さん、見ためが北島三郎さんみたいな感じで、結構怖めなんです。昔は音楽をやっていたそうで、「君たちの気持ちは分かるし、邪魔したくはないけど、絶対に映像は使わせない!」って全然折れてくれなくて。でも野崎くんのおかげで覆りましたね。やっぱり持ってますよね、野崎くんは(笑)。

野崎 それで映像が出来上がったあとに、映像を見せにもう一回大家さんのところに尋ねたら、もういいよ、本当に言い過ぎたよね、ごめんね、みたいな感じになって(笑)。

 映像も、面白いねって褒めてくださって。結局いい話として終わりました(笑)。

野崎 大家さんとは最終的に、世間話ができるくらい仲良くなって、「僕の一個下の代のサッカー部が全国大会にでたんですけど、試合見にいきましたか?」って聞いたら、「行ったよ」って言われて、「僕もいました」って言ったら、「じゃあ同じ場にいたんだね」って言われて(笑)。

一同 (笑)。

野崎 映像に入ってたお店の名前とか、電話番号は快速東京のテツマルくんに編集で消してもらいましたけどね。

——テツマルさんが編集だったんですね!

野崎 そうです!

——へぇ~! そんなエピソードを経て完成されたMV、ぜひ色んな人に観てもらいたいですね。

 ぜひ注目です。

/ Owl

——では、次はフォトグラファーのトヤマタクロウさんについて、ご紹介をお願いいたします。

 トヤマタクロウくんは、ミツメを通して存在を知りました。でも実際に会ったのは結構最近で、今日司会をやってくれてる菊地くんのイベントに遊びにいったときに出会いました。Basement Barで行われていたそのイベントは、風船とか紙吹雪で使う色紙がたくさん散らばっていて、ホームパーティーみたいな雰囲気のイベントで、会場には写真も展示されていたんですけど、タクロウくんも遊びにきていて、出会ってから一時間くらい会場の中で話しました。どんな音楽を聞いてきたのかとか、出身はどこかとか話して、すぐに意気投合しましたね。それでKATAで開催されていたタクロウくんの展示に遊びにいったときに、はじめてちゃんとタクロウくんの写真をみて、これはすごいな……と思いました。そのときに、いつかユーリガガーンのアー写もお願いしたいなと思って、今回のシングルのタイミングで、お願いしたという運びです。

トヤマタクロウ(以下、トヤマ) 撮影バタバタでしたよね(笑)。

——何があったんですか?

トヤマ その前日に、ミツメが<ブロックパーティー>っていう深夜のイベントに出演していて、それが終わったあとすぐに、撮影場所の埼玉の奥地に向かって(笑)。

 駅についたとき、ホームに体育すわりで座り込んでる人がいて、誰かなと思ったらそれがタクロウくんで(笑)。カート・コバーンみたいな感じでしたね(笑)。でも撮影がはじまったら、さすがはプロですね、ばっちり撮ってくれました。

——タクロウさんは、ユーリガガーンのアー写(アーティスト写真)を撮るときに、こういうイメージの写真を撮ろうとかって考えましたか?

トヤマ 撮影まえに、うちの事務所でアー写の打ち合わせをしたんですけど、こういう写真にしようみたいな話はしました。

 ギャラクシー500っぽい写真にしようって盛り上がったよね。

オオクボ どんなバンドなんですか?

 90年代のバンドで。“ブルーサンダー”って曲とか最高です。きっと好きだと思うので聴いてみてください。

オオクボ 聴いてみます。

Galaxie 500 – Blue Thunder

 そういえば、オオクボさんが意外とUSインディー好きだっていう噂を耳にしたんですけど。

オオクボ 教えてもらって聴いてるくらいです。

—それでユーリガガーンのアー写は、ギャラクシー500っぽい感じに仕上がったんですか?

トヤマ いや、全然なりませんでした(笑)。

——(笑)。

トヤマ でも事前にそうやって話したり、意見を交わすことで、当日の緊張がお互いほぐれるんで、打ち合わせはやってよかったです。

 打ち合わせのとき、写真じゃなくて、ずっと音楽の話してたよね?(笑)

トヤマ そうでしたね(笑)。

 そのときにタクロウくんにアレックス Gを教えてもらって、それからすごいハマりました。

オオクボ 野崎くんもめちゃ好きだよね?

野崎 うん、僕も大好き。

 えーー!!! 本当に!? すごい良いよね! “フォーエバー”っていう曲が特に好きなんですけど、はじめて聴いたときめちゃめちゃ感動しました。

Alex G – Forever

オオクボ 野崎くんと一緒にタワレコに行ったときに、野崎くんがずっとアレックスGを視聴してて、これいいってずっと言ってたよね(笑)。

野崎 それは、確か『DSU』っていうアルバムだったかな。

須田洋次郎(以下、須田) タクロウくんはドイツでライブを観てきたんだよね?
 
トヤマ 去年、旅行でドイツに行ったんですけど、ちょうどベルリンにいたときに、アレックスGのライブがあったんで観に行きました。

 ドイツではマック・デマルコも観たんでしょ?

トヤマ マックも観ました。司会のきくりん(菊池佑樹)が口聞いてくれて。

 口聞いてくれてってどういうことよ(笑)。

ーー仲良いんで聞いてみました。

 ちなみに、アレックスGのライブはどうだった?

トヤマ やぁー、最高でしたね。

 いいなぁー。

——ライブは音源と違って、結構アグレッシブですよね。

トヤマ そうそう、それがよかったです。

野崎 なんかエリオット・スミスみたいですよね。

 わ! いま思い出したんだけど、撮影の打ち合わせで、エリオット・スミスの話題が先にでて、それがアレックスGの話題に変わったんだったね!

トヤマ ああ! そうでしたね。エリオット・スミスが一番好きだって盛り上がりましたよね。

オオクボ 野崎くんもエリオット・スミス一番好きだよね?

野崎 うん(笑)。

一同 はははははは!(笑)。

Either/or / Elliot Smith

 おおおおお、マジで! すごいな!(笑)。いや、野崎くんとは音楽の話したことなかったんでびっくりです。皆さんには感覚でお仕事の依頼をしてたんですけど、やっぱりみんな好きなものが近いんですね!

野崎 高校生のときに、ガス・ヴァン・サントの映画でエリオット・スミスを知って、すぐにアルバムを集めて聴いて、大好きになりました。『グッド・ウィル・ハンティング』とか、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のとかでも挿入歌として使われていますよね。

 野崎くんが音楽の話してるのはじめてじゃない? ツイッターとかでも音楽について呟いてるのみたことないよ。

野崎 控えてるんです。

 なんで(笑)。もっと話してよ!

野崎 映画が好きなんで、そこから音楽を知りますね。中学生のときはホラー映画が好きだったんで、マリリン・マンソンとかロブ・ゾンビとか聴いてましたよ。

 ええ!(笑) ナイン・インチ・ネイルズとかも?

野崎 もちろん聴いてました。でもエリオット・スミスが一番好きですね。彼が死ぬ前にライブに観にいけなかったことはすごく後悔してます。2003年の<FUJIROCK FESTIVAL>にきてたんです。

須田 そうだったんだ!

——そういえば、ツアーマネージャーとして行かせてもらったミツメのLAのツアーのときも、車の中でずっとエリオット・スミス流れてましたね。

トヤマ 車にBGM用のCDが一枚もなかったんで、中古CD屋さんにいったときに、僕が買って車でずっと流してました。

——カリフォルニアのさんさんと輝く太陽と空のした、車の中では鬱々としたエリオット・スミスが延々と流れてて、しかもミツメのメンバーは一言も話さないんで、あれはかなりカオスでしたね(笑)。

 きくりんはエリオット・スミス好き?

——僕はたぶん皆さんと逆で、アレックスGを経由してエリオット・スミスを聴きだしたんで、どちらかというと、アレックスGの方が好きです。

 何歳で亡くなったんでしたっけ?

トヤマ 34歳ですね。

野崎 自殺と断定されてませんが自分の胸にナイフを突き刺して亡くなったと言われていますね。

トヤマ そんな人がLAで生きていけるはずがないですよね。そういえば、イギリスにア・グレイブ・ウィズ・ノーネームっていうアーティストがいるんですけど、その人も死んじゃいそうなんで、観たいですね。

A GRAVE WITH NO NAME

——アレックスGも普通じゃないっていうか、ライブ観てて思ったんですけど、何かをすり減らして音楽をやってる感はやっぱりありますよね。

須田 アレックスGのライブ観たいなー。映像でしか僕は観たことないんですけど、ドラマーがやばいんですよ。タムが垂直に立ってて、スネアも70度くらいで。ぐだぐだやってるけど、すごいさまになってるというか。本当にかっこいいです。

トヤマ 僕が観たライブでも、ドラム・セット倒れてましたね(笑)。

 まぁそんなエリオット・スミスとアレックスGが大好きなトヤマくんということで!(笑)

——そのまとめ方は無理ありますよね(笑)。話がかなり脱線しましたが、最後に須田さんの紹介をお願いします。

 須田くんは、ユーリガガーンのアートワークとかに関わったわけじゃないんですけど、今日は仲の良い友達代表として参加してくれてます。ミツメの音楽は、サウンド・クラウドで“サイダーサイダー”を聴いてからかっこいいなと思っていたんですけど、実際に須田くんに会ったのは2013年の<DUM DUM PARTY>の会場だったかな? それから本当に仲よくさせてもらってます。<DUM DUM PARTY>では、自分の出番のあと別の会場でミツメだったんですけど、終わったあとにすぐに観にいきました。ライブは本当に最高でした。

mitsume – “cider cider” at Minami Ikebukuro MUSIC.ORG

須田 そのイベントの少しあとにWWWで、ミツメ、シャムキャッツ、イノウのスリーマンがあって、そこでたくさんお話させてもらったのをよく覚えています。

 そのときの集合写真はタクロウくんが撮ってくれたよね。

トヤマ はい。そのときの写真は、前住んでた家の冷蔵庫にずっと貼ってありました。ちなみに、洋次郎さんだけそのときいなかったですよね(笑)。

須田 そうそう! そのときコンビ二にお酒を買いにいってて、完全にタイミングを逃しましたね(笑)。

 須田くんとは家も近所なんです。

須田 一回最寄駅を自転車で爆走している威さんを見かけたりもしました(笑)。

 恥ずかしいなー(笑)。

オオクボ そういえば、“エスパー”すごいよかったです。

 ありがとうございます!

オオクボ 僕はただのミツメファンなんで、応援してます。

須田 4月にツアーのファイナルがあるんで、よかったら皆さん遊びにきてください。

ミツメ – エスパー

——口を開いたと思えば、まさかの営業(笑)。

トヤマ いまのちゃんと書いといてくださいね(笑)。

須田 やめてー!(笑)

——今日のインタビュー、ここまではユーリガガーンのアートワークや、威さんとの関わりのある皆さんのご紹介でしたが、ここからは皆さんが威さんについて、一体どんな人なのかご紹介して頂けますか?

 先日別のメディアで取材があったんですけど、そのときのライターさんに、「全然イメージと違いますね」って言われて、怖い人だって思われてるみたいなんですよ(笑)。全然そんなことないんですけどね。

須田 威さんは、誰に対しても、すごく気さくに話してくれますよね。それこそ<DUM DUM PARTY>で、僕らのライブが終わったあとに威さんが話しかけてくれて、年下としては先輩から声かけて貰えることがそもそも嬉しいのに、ライブの感想とかもしっかり伝えてくださって、“グルーヴがすごいドライヴしてた”っていう独特な感想でしたけど(笑)、でも真面目な方だと思います。

トヤマ あと、褒めてくれますよね。

——わかります。日本人って褒めないから、威さんみたいな人は珍しいですよね。

 たぶん良いって思うものが少ないのかもしれないです。そういうものに出くわしたときの感動が人より大きいぶん、抑えきれなくなっちゃって、伝えてしまうのかもしれない。

【インタビュー】ユーリガガーン with 友情。語り明かした、話の裏側。 interview_urigagarn_010012-1200x1792

——あと、新しいものも好きになろうとする姿勢もありますよね。毎回僕がアメリカから帰ってくると、どのバンドが良かった? って聞いてくれるんですよ。それで良かったバンドを教えると、その数日後に感想の連絡がくるんです。年をとると、自分が好きなものが分かってきちゃうから、だんだんそういうのってしなくなるじゃないですか。見習わないとなと実は毎回思ってます。

 きくりんからは、それこそマック・デマルコや、ザ・ガーデンっていうバンドを教えてもらいました。どちらもすごくかっこよくて、そういえば、すぐにimaiくんに共有したなぁ(笑)。年をとると感動することが少なくなるのはきっと本当で、でも少なくとも、ここに集まってくださった皆さんが作ってるものは、僕の心を実際に動かしたし、そういう人たちとこれからも何かを作っていけたらとは思いますね。

須田 きっと好き嫌いが自分の中ではっきりしてるんでしょうね。

 そうなんですかね。

——オオクボさんは威さんについて、何かありますか?

 そうだよ! 付き合いも一番長いし、色々あったじゃない!

一同 (笑)。

オオクボ 仕事になってるきっかけがイノウなんですよ。大学を卒業してから三ヶ月間だけデザイン事務所の仕事をやってたんですけど、イノウのMVの依頼をもらってから、ずっと絵を描くようになったんで、ユーリガガーンでもこうして仕事ができて光栄ですし、本当に感謝してます。

 当時はイノウの遠征についてきてくれたりもして。そういえば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとかも行ったよね(笑)。

オオクボ 全部の乗り物乗りましたよね(笑)。

 テンションマックスで、うちら走って移動してたよね(笑)。

オオクボ その時期はご飯もよくご馳走してもらってましたし、本当にお世話になってます。

 いやいや、こちらこそ!(笑)

——野崎さんは、何か威さんに対してありますか?

野崎 僕はやっぱりカブのイメージですよね。終末世界でカブに乗ってそうな人だなと思います。

(笑)。

野崎 MVの撮影は冬で、すごい寒い日だったんです。僕とかはずっと車の中にいたんですけど、威さんはずっとカブに乗ってて、でも不満も言わずに、どんどんやろうって言ってて、熱い男だなって思いました。

トヤマ アー写の撮影のときも、駅で合流したときに威さんを見たら、頭が坊主になってて、服装も相まって、出所後みたいな感じになってましたね(笑)。結局ジャケになった写真も出所後の感じになりました(笑)。

須田 僕もその写真見ました。犬が迎えにきてくれてるみたいな感じの写真ですよね(笑)。

【インタビュー】ユーリガガーン with 友情。語り明かした、話の裏側。 interview_urigagarn_3-1200x1200

トヤマ 最初の撮影場所が公園だったんですけど、すごい虫が威さんに寄ってきて、誰も刺されてないのに、威さんだけ蚊にめっちゃ刺されてましたね。熱い男だからなんですかね(笑)。ちなみに、写真は結局すごい最後らへんに撮ったやつを使いました(笑)。

 やばかったね、あれ(笑)。

須田 気さくだったり、男気があるっていう話がありましたけど、ミステリアスな部分もやっぱりありますよね。威さんとはこの間一緒に飲んだりもしたんですけど、家がすごい近いのに、いまだにどこに住んでるのかわからなかったり、本名がわからなかったり、謎な部分は謎っていうか。

 名前はめちゃめちゃあるからね(笑)。

野崎くん きっとサイコロの一面にも満たない部分しか僕らはまだ知らないんだよ。

——はい(笑)。面白いクリエーターが製作にも関わったユーリガガーン、そして威さんのいろんな魅力がたくさん詰まった新しいアルバムに是非注目ですね。

 締め方雑ー!(笑)

——最後になにかありますか?

オオクボ そういえば、今年髪伸ばすって言ってましたよね?

 そうなんだけど、昨日床屋行っちゃった(笑)。

一同 (笑)。

EVENT INFORMATION

、”For” tour

5/2(水)名古屋HUCKFINN
OPEN18:30 / START19:00
ADV\3000 (+1D)
羊文学
uri gagarn

5/3(木・祝)大阪FANDANGO
OPEN18:30 / START19:00
ADV\3000 (+1D)
LOSTAGE
uri gagarn

5/5(土)福岡UTERO
OPEN18:00 / START18:30
ADV\2000 (+1D)
『MUSIC UNFAIR』
FLUID
folk enough
THE SHITMS
ガロリンズ
uri gagarn

5/6(日)徳島bar txalaparta
OPEN18:00 / START19:00
ADV\2500 (+1D)
CARD
uri gagarn

5/19(土)代官山UNIT
OPEN17:15 / START18:00
ADV\3000 (+1D)
カネコアヤノ(ソロセット)
uri gagarn
DJ: 出戸学(OGRE YOU ASSHOLE)

詳細はこちら

RELEASE INFORMATION

For

2018.04.04(水)
uri gagarn

アルバム特設サイトはこちら

詳細はこちら

text by
photo by Takuroh Toyama
各クリエイターの写真 by 威文橋
取材協力 by INS Studio

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Qetic編集部

Qetic編集部

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