–––今回、アレンジで参加しているTeddyLoydは<WIRE>とかにも出るDJでもあり、J-POPのアレンジもするし、幅広いアーティストですけど。何をきっかけに彼の仕事を知ったんですか?
共通の知り合いが多くて会わないのが不思議なぐらいだったんで。自然にSuGのシングルで初めてアレンジを頼んで、その時に初めて会って、「浮気者いいですね」ってあっちからも言ってくれたりとかしたんで、それで「やろう」ってことになりました。
–––ある意味、EDMはダンスミュージックの中でも今、世界中でいちばんポピュラーなジャンルになりましたけど、エレクトロ・ダンス・ミュージックっていうとあらゆる音楽がそうだろうって気もするんですよね(笑)。
自分もちょっとわかってないんですよ、じゃどこからどこまでがEDMなのか? とか。
–––武瑠さんにとってはどういうものが出会いだったと思いますか?
実際にクラブに行ったのが、いちばん最初の出会いだった気がしますね。友だちとかのイベントとかで、「ああ、こういうジャンルあるんだ」って。それまでは電子的なヤツはヒップホップが好きだったんですけど。電子ってイメージないですけど、ヒップホップって。でも実はモロ電子じゃないですか? キック&スネアのビートとか。あれが好きで。ま、友だちが実際やってるイベントとか行って、ああエレクトロ・ダンス・ミュージックってこういうジャンルなんだなって知った感じですね。
–––じゃあアーティストがどうというより、現場で人が踊っててというところから?
うん、そうですね、そこから入った気がします。それでCAPSULEとか聴き始めたのが最初だったと思います。
CAPSULE -“CONTROL”(FULL ver.)
–––むしろ日常的に耳に入ってくるジャンルですね、今となっては。
たしかに。でも海外のフェスとか、デカイとこ行けば行くほど思いますけど、やっぱEDMが強いなと思いますね。その、すごい分かりやすい四つ打ちがあることによって、ノっていい言い訳ができるというか。ちょっと細かくて難しいフレーズだったらどうしていいか分からないとか、そういうのあるじゃないですか。今、日本の流行りのロックも四つ打ちになってますよね。あれはデカイとこでやるライブだと逆に言うとどう取り入れてうまくやるか? っていうのはあると思います。四つ打ちだったら、ギターがめちゃくちゃむずかしくてもみんな意外と普通にノっちゃってたりするとこ見ると、これが一種の共通言語みたいになってる気がします、どのジャンルも。
–––たしかに。そして今回のアートワークですけど、耽美というかいつの時代のものかわからないような。
自分でも作ってて思うんですけど、頭ん中、そのまま出してると意味わかんないんですよね(笑)。意味わかんなくないですか? これ(笑)。
–––でも人それぞれ思い出すものがありそうですね。
形容の仕方がわからないです、「どういうのやりたいんですか?」って言われたときに。「どういうのをやりたいんですか? ってなんなんだろうな」っていう。ま、メイクしたいけどビジュアルメイクが好きなわけじゃないし……ヒップホップ好きだけど、ダボダボな服着たいわけでもないし……ニューヨークのラッパーのスタイルとか好きなんですけどね、タイトで。ロックな真っ黒なかっこして、でもラップするみたいな、ああいうのはすごい好きですね。エイサップ(・ロッキー)とかめちゃめちゃ好きですね。
A$AP Rocky -“Fashion Killa” (Explicit Version)