EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE等を輩出し、歌とダンス、パフォーマンスで日本のエンターテインメントシーンを牽引するLDHが史上最大規模で開催したオーディション『iCON Z ~Dreams For Children~』。オーディションの模様はドキュメンタリーとしてテレビ番組『〜夢のオーディションバラエティー〜Dreamer Z』を通じて放送され、大きな話題を呼んだ。

その『iCON Z』の第二章で見事デビューを勝ち取ったのがWOLF HOWL HARMONYだ。ダンス&ボーカルグループにおいては人数の多さが有利に働くことも少なくないなか、4人組、しかも全員がダンス未経験というハンデを背負いながらも諦めず、夢を手にした彼らの姿に励まされた人も大勢いるだろう。

そんなWOLF HOWL HARMONYがついに8月23日、シングル『Sweet Rain』でデビュー日を迎える。4層の声のハーモニーと無二のビート、しっとり聴かせながらも疾走感をも携えたエモーショナルなこのラブソング、聴けばたちまち彼らの魅力に囚われてしまうこと請け合い。デビューを間近に控えた4人に、デビュー曲についてはもちろん、今の心境やWOLF HOWL HARMONYというグループについて、また、ファンへの想いやこの先に思い描いていることなど、たっぷりと語ってもらった。

INTERVIEW:
WOLF HOWL HARMONY

インタビュー:WOLF HOWL HARMONY|Chaki Zulu、T.Kura、ZERO(YVES&ADAMS)が手がけるデビュー曲から夢のステージへ interview230822_wolfhowlharmony-014
(L→R)SUZUKI/スズキ|HIROTO/ヒロト|GHEE/ギー|RYOJI/リョウジ

Chaki Zulu、T.Kura、手がけるトラックへのアプローチ

──いよいよデビュー日が目前に迫ってきましたが、現在の心境を教えていただけますか。

GHEE ついにデビューというスタート地点に立つことができる、そう思うだけで気合いがすごく入りますね。ここからが本番だと思っているので、スピード感を持って、爆速で駆け上がっていきたいです。このグループにはDEEP SQUADのメンバーとしても活動しているRYOJIくんとSUZUKIくんがいるので、プロの世界の厳しさとか大変さについていつも話を聞かせてもらっているんですよ。なので危機感もちゃんと持ちつつ、万全の態勢で向かっていきたいなって。

HIROTO やっぱりデビューが一つの夢でしたし、もともとLDHにすごく憧れを持っていたので、この事務所からデビューできるというのはとても嬉しいです。狭き門ということも身にしみてわかっているからこそ、今ある状況に心から感謝して、まずは自分たちが音楽を楽しんでいる姿をたくさんの方に見てもらえたらと思っています。

ファンのみなさんを“LOVERED”というファンネームで呼ばせていただいているんですけど、LOVEREDのみなさんをはじめ、今までお世話になった方々や、これから僕たちのことを知ってくださる方たちにもWOLF HOWL HARMONYの音楽をしっかり届けていきたいです。

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GHEE
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HIROTO

──RYOJIさん、SUZUKIさんは2回目のデビューになります。

RYOJI まさか自分の人生で2回目のデビューをすることになるとは思ってなかったんですけど(笑)。でも僕自身はあまり2回目という意識もしてなくて。ここがスタートライン、本当にここからが勝負だと思っているんですよね。覚悟も改めてしていますけど、それ以上に楽しみなんです。今までにないもので世間をあっと驚かせるようなグループになりたいですね。

SUZUKI 僕もまず率直に楽しみですね。デビューに向かっている今も、ありがたいことに忙しくさせていただいていて、毎日毎日ワクワクしながら過ごせているんですよ。同時にファンのみなさんのデビューに対する期待も日に日に高くなってきているのをSNSとか見ていてすごく感じますし、その期待には絶対に応えなきゃなって。僕たちがデビューを勝ち取れたのはホント、応援してくださったファンのみなさんのおかげですから。

──プロデューサーではなく、ファンや視聴者によるポイント審査だったんですよね。

SUZUKI そうなんです。そこでダントツで1位をマークすることができて。なので、これからは僕たちがファンのみなさんはもちろん、ここまで支えてきてくださって、今も隣にいてくれているスタッフやチームのみなさんに恩返しをしていく番だと思っているんです。しかも僕とRYOJIは2回目のデビューになるわけで、プロとしての責任感っていうところでもまた改めて身が引き締まる想いがしますね。これからもっともっと成長していかなきゃいけないなとも思いますし。

──誰かが突出してグループを引っ張っていると言うよりは、みんなが同じくらい高い熱量で一緒になってWOLF HOWL HARMONYというものを動かしている、グループ一丸となったすさまじいパワーを感じます。

RYOJI そうですね。それぞれに役割があって、一つひとつがしっかり噛み合ってるというか。

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SUZUKI
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RYOJI

──役割というと?

RYOJI 僕の勝手なイメージですけど、GHEEちゃんはバイブス担当、グループの中を明るくしてくれる存在なんですよ。HIROTOは誰からも構われる、愛されキャラで、みんなを癒す中和タイプ。SUZUKIはいちばん年上だというのもあって年下2人には長男っぽく接しているんですけど、その感じがすごくいいんですよ。

で、僕はそういうのを俯瞰で見るタイプだと思うんです。ギスギスしそうだと感じたら僕がちょっと下がったり。だからバラバラだけど、すごくバランスがいいんですよね。みんなが阿吽の呼吸でバランスを取り合えるグループで。音楽に直接関係なさそうなことばっかり言いましたけど、それって案外、大事だなと思うんです。

──そうした阿吽の呼吸感は絶対に音楽にも反映されますから。実際、デビューシングル“Sweet Rain”でもその絶妙さは存分に発揮されているじゃないですか。この“Sweet Rain”ともうひとつの候補曲“Teenage Dream”の2曲からどちらをデビュー曲にするか、ファン投票で決定されたと伺いました。

SUZUKI そうですね。僕たち自身、LOVEREDのみなさんとの信頼関係はめちゃくちゃ深いと思います。熱量がすごく高いですし、本当に僕たちのことを自分事として考えてくださってる方がすごく多くて。オーディションの最終審査で1位を獲れたときも、信頼関係っていうものをすごく感じられたし、みなさんの愛情をめちゃくちゃ実感できたんですよ。オーディションの課題曲だった“LOVE RED”(※今作ではカップリングとして収録)がSpotifyのバイラルチャートで3週連続1位という記録を残すことができたのもみなさんのおかげですし、僕らとファンのLOVEREDの信頼関係はアツアツだなって。

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──選ばれた“Sweet Rain”にはヒップホップ界の重鎮プロデューサーでありトラックメイカーでもあるChaki Zuluさんをはじめ、T.Kuraさん、ZERO(YVES&ADAMS)さんら、錚々たる顔ぶれがクレジットに名を連ねていますね。

RYOJI 本当に光栄です。Chaki Zuluさん、T.Kuraさん、ZERO(YVES&ADAMS)さんと一緒にスタジオに入らせていただいて、プリプロを何度も何度も重ねたんです。最終的に完成した音源にはラップパートもあるんですけど、それはラップが武器だという一面を見せたいっていう僕らの想いを率直にChaki Zuluさんにお伝えして、作っていただいたパートなんですよね。

そうやって僕らのアイデアもいろいろ汲み上げてくださったことも嬉しかったですし、“Sweet Rain”にもChaki Zuluさんのプロデューサータグ、“Husky Studio”が入ってるんですけど、それも僕ら的にはすごく夢だったんですよ。

僕個人としてもChaki Zuluさんはずっと以前から大好きで、YENTOWNさんとかも聴いてきましたし、Chaki Zuluさんがプロデュースしてるアーティストの音楽もよく聴いて生活していたので。楽曲として完成するまでには変更に変更を重ねましたけど、すごくいい形で今回の完成に辿り着けたと思っています。

──みなさんが思う、いちばんの聴きどころはどこですか。

SUZUKI やっぱりリリックとビートがリンクしているところですかね。友達以上恋人未満な2人の関係を描いた楽曲になんですけど、想いが溢れ出した瞬間に加速していく胸の鼓動の感じとか、曲の途中から入ってくるビートとすごくリンクしているんですよ。ラブソングだけどすごく疾走感もあって、一緒にノリながら聴ける楽曲になってるのも新しいなって思うんです。

HIROTO 僕がサビで歌ってるパートは、まさに今スーくん(※SUZUKIの愛称)が言った、動き出した心臓の鼓動を表すビートのところから始まるんですけど、そのメロディってRYOJIくんが歌っている、いちばん最初から始まるサビの部分と一緒なんですよ。RYOJIくんは儚さだったり、なかなか言えないもどかしさを表現しているんですけど、僕は時が進んで気持ちが動き出した、疾走感みたいなところを歌わせてもらっていて。僕とRYOJIくんでは声質も真逆なので、そのギャップを楽しんでもらえたら。

RYOJI 僕はロー(低音)成分が強いんですけど、HIROTOはハイトーンなクリアボイスなので、その違いがまた面白いと思うんですよ。あと、トラックも僕とHIROTOでは違っていて、僕のところはちょっとR&B的な雰囲気が強めで、アコースティックギターの音色がエモい感じを出しているんですけど、HIROTOのパートで一気に開けて聴こえると思うんですね。そこがこの曲の魅力ですし、その二面性はぜひ堪能してもらいたいです。僕たちも最初に聴いたとき、「うわ、ヤベぇ!」ってなりましたから。うわ、ここでこのリズムきた! みたいな、いい意味で裏切られた感覚が気持ちよくて。

GHEE この曲の好きなところはやっぱり後半にかけての、心臓のドキドキ感ともリンクするビートの心地よさですね。あと《時が止まった》の歌詞のときに本当に時が止まったように静かになるところ。あと、Chaki Zuluさん、T.Kuraさんが作ってくれたビートが僕は特にお気に入りです。

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──ボーカルアプローチなど、苦労されたりはしませんでしたか。

RYOJI レコーディングをさせていただくときに、ZEROさんとT.KuraさんとChaki Zuluさんのお三方から、直接ディレクションを受けたんですよ。「今の吐息の音は、リズムもうひとコンマ手前で」とか本当に細かい部分までいろいろ教えていただきましたね。

グループでのバランス、さらには今流行っている声質とかも含めて「RYOJIは中音域をより広げた歌い方にするともっともっとよくなると思うよ」ってEQの波形を書きながら事細かにアドバイスしてくださったり。ちゃんと納得がいくまで、わかりやすく伝えてくださったからこそできたアプローチだったかもしれないです。

GHEE 僕は《雨のち恋模様》っていうパートを歌っているんですけど、そのニュアンスの出し方で特に苦戦しましたね。歌い出しの“あ”の入り方だったり、“恋模様”にかけてちょっとコントラストをつける感じとか、初めて細かいニュアンスまで意識したので、すごく大変でした。

SUZUKI 声がめちゃくちゃ目立つ場所だから、聴いてる人の耳を一気にハッとさせる瞬間にならなきゃいけないって何テイクも何テイクも繰り返してたもんね。お三方ともそういう細かいところまですごくこだわりを持っていらして。

HIROTO たくさん学ばせてもらいました。

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SNSで泥舟”と言われても駆け上がった「原動力」

──オーディション中は本当にドラマの連続で。最初、この4人にグループ分けされたときは、みなさん全員が不安を抱えていたり、いろいろ壁にもぶつかりながら、最後には1位でデビューを掴むという……逆転勝利感が素晴らしかったです。

RYOJI ありがとうございます。たしかに逆転勝利感はありましたね。

GHEE 最初はSNSでずっと“泥舟”とか言われてたけど(笑)。

RYOJI マジで悔しかったですもん。ちくしょうと思いましたから。

GHEE それを考えたら、今の状況がより一層ありがたいです。

──そこまで言われても気持ちが折れなかった、諦めず挑み続けられた原動力ってなんだったんでしょうか。

GHEE 僕は家族です。もともとはサッカー選手を目指していたんですけど、家庭の事情でその夢を諦めなくてはならなかったんですね。そのことを母親がずっと悔いていて……そんな後悔を振り払うためにも自分が好きな音楽でプロになって母親や家族に恩返ししたい。その想いが僕の原動力ですね。

HIROTO 僕は自分たちを知ることが状況を前向きにしていった気がしてます。最初にSNSとかで厳しいコメントをもらってしまったのは、このグループがどういうパフォーマンスするのかとか、観ている人たちはもちろん、僕たち自身もわかってなかったからだと思うんですよ。そこから4人で話し合って、自分たちのなかで徐々に明確になることで、観ている方たちにも伝わっていったと思うんです。そこから一気に流れが変わっていくのを肌で感じたので。

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──ひどいコメントをもらったけれど、そこでしょげるのではなく、「よし、自分たちの良さを見せてやる」と思えた?

HIROTO そうですね。自分の歌にはやっぱり自信がありましたし、絶対負けたくないっていう気持ちもあったので。すごく諦めの悪い人間なんですよ。どんな形になっても絶対勝ちたい、崖っぷちにいても常にやり続けるっていう気持ちで動いてました。どんな恥ずかしいことでもやったら、やった者勝ちなので(笑)。

──秘めたガッツがすごい! RYOJIさんはいかがでした?

RYOJI 僕の場合、DEEP SQUADでの活動を一旦止めてオーディションに参加させてもらうっていう時点で、めちゃくちゃ覚悟を決めてたんですよ。もし結果を出せなかったらDEEP SQUADも辞めようって思ってたぐらい、本気で懸けていたんです。

──そこまでの覚悟を決めた理由はなんだったんでしょう。

RYOJI やっぱり自分の音楽の可能性をもっともっと広げたいっていう気持ちが強くあるんですよね。中学生のときに初めて好きになったアーティストがクリス・ブラウンで、僕もそういうアーティストになりたい、クリス・ブラウンみたいなスターになりたいってずっと思ってきたんです。なので自分の可能性をより広げられる場所があるなら、そこに懸けてみたくて。そこでダメだったからって、ただDEEP SQUADに帰るのは違うじゃないですか。そうなったらもうDEEP SQUADも僕の居場所ではないよなって、そういう覚悟でしたね。

SUZUKI 僕も『iCON Z』に参加するかどうかはめちゃくちゃ悩みました。参加するって決めたからにはやり切るしかないですし、ダメだったからといって戻る場所があるなんて思えなかったので。なので、どれだけキツくてもガムシャラにやるしかないって気持ちでしたね。快く送り出してくれたDEEP SQUADのメンバーの想いに応えるためにも、折れているヒマがないというか、そんな場合じゃないなって。なので正直、何を言われてもなんとも思わなかったんです。

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──個性がさまざまな皆さんですが、音楽面でぶつかったりとかはしないんですか。

SUZUKI 揉めるとかぶつかるとかはほとんどないですね。みんなで意見を出し合って、話し合って解決に向かっていく感じなので。揉めるのってマジで時間の無駄じゃないですか。冷静にちゃんと話せばすぐ終わるのに。

RYOJI 僕とSUZUKIはDEEP SQUADのときに何回か喧嘩したことありますけどね。でも、これだけ一緒にいるとそんなこともなくなってくるんですよ。お互い、大体のことはもうわかるようになってきて。GHEEやHIROTOも、2人ともすごく素直だし思ったことは変に抱え込まずに言ってくれるのですごく救われてます。年齢に差はあってもお互い対等でいたいので、そこは。

SUZUKI 2人の意見ってすごく大きいんですよ。僕とRYOJIは経験があるぶん、良くも悪くもセオリーみたいなものにとらわれてしまっている部分があったりするんですけど、2人はめちゃくちゃフレッシュな意見を出してくれて、改めて気付かされることもすごく多いんです。大事なものがめちゃくちゃ詰まってるんですよね。だからホント誰一人欠かせないです、ウルフには。みんなの意見が同じくらい大事だし、話し合いはめちゃくちゃしますね。

──もちろん、まだまだたくさんの可能性を秘めているWOLF HOWL HARMONYですが、この先、どのようになっていきたいですか。

RYOJI 僕たちの存在が世間にバレたら、きっと大変なことになるんじゃないかなって(笑)。ここ数年、コロナ禍だったこともあって、みんなけっこう疲れちゃってると思うんですよ。暗いニュースが続いたりして、世の中、愛がちょっと足りてないなと感じることもよくあって。そんなときこそ僕たちがみなさんに元気や愛を届けられる存在になれたらって思うんですよね。実際になれる自信もすごくあるので。

──オーディションを一緒に戦い抜いた2組のグループ、KID PHENOMENONとTHE JET BOY BANGERZも同時デビューが決まっています。良きライバルとして、これからも切磋琢磨していかれるんでしょうね。

RYOJI 第二章メンバーはみんな本当に最高の仲間なんですよ。夏に合宿に行ったときも、毎朝ランニングしたり、毎時間レッスン漬けでヘトヘトでしたけど、それでもみんなで「よっしゃ! 頑張ろう!」「ウォー!」って声を出し合いながらやってきて。俺たちだったら絶対に世間が放っておかない存在になれる、なってやろうってそのときからずっと思っていましたから。

──そのなかでWOLF HOWL HARMONYならではの武器というと何になりますか。

GHEE まず、4人だということ。

RYOJI 人数の少なさが最初は不安要素だったんですけど、今となっては本当に良かったと思ってます。

GHEE あと、全員が歌えるっていうのも3組のなかでは僕らだけじゃないかな。ラップもできますしね。

SUZUKI 歌とラップが強いグループなので、音楽性の高さ、クオリティという意味ではどこのグループにも負けない自信がありますね。そこはこれからも磨きをかけて、どんどん成長していきたいです。

── 一方で、ダンスが課題だとオーディションのときからずっと言われていましたが。

HIROTO たしかにダンス未経験の4人が集まったグループなので、その点だけで言えば不利だとは思うんですよ。この日本に数多くいるボーイズグループのなかでどうやって頭ひとつ抜けるか、すごく悩んでいた時期もあったんですけど、今回の“Sweet Rain”ではダンススキルだけじゃなく、音楽作品として描き出す絵の美しさで魅せることをテーマに取り組ませていただいて。それによって僕たちならではの、新しいパフォーマンスの魅せ方を切り開くことができつつある気がしてるんです。なので、そういうところにもぜひ注目してほしいですね。これから生まれるボーイズグループの先駆者として、日本にもあまりいない4人組グループの僕たちがシーンを引っ張っていけたらって思ってます。

SUZUKI 日々、いろんな先生に見ていただきながらダンスレッスンに励んでいますし、HIROさんからも直接アドバイスをいただいたりしていて。僕たちが成長するための環境をこれだけたくさん与えていただいているからには、もっともっと頑張ってレベルアップしていかないと。

RYOJI 頑張ります! 僕たち4人の目標はスタジアムに立つことなんですけど、絶対に叶えますので。きっと上手くいかないことのほうがたくさんあるとは思うんですよ。でも、それでも諦めずに挑んでいくときにこそ人の心を動かすパワーが生まれるはずなので。たくさんの方に愛されるグループになれるよう、これからも音楽を通じて愛を伝え続けていきたいと思います。

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共同生活で垣間見える仲間の姿

──今、4人で共同生活をされているそうですね。

RYOJI はい! 楽しいですよ。寝る前に一回だけみんなでスマブラやったりとか(笑)。

── 一緒に暮らすことで、今まで知らなかった素顔が見えてきたり、新しい発見があったりしませんか。

SUZUKI あんまりイメージが変わったりはしてないですけど、GHEEちゃんに対しては「こんなに綺麗好きなんだ!」っていうのは思いましたね。

RYOJI よく「RYOJIくん、洗濯物ありますか? 一緒に回しちゃいますよ」って声をかけてくれたりしますし、共同スペースのリビングに毎朝掃除機をかけてくれていて。申し訳ないねって思いながらも甘えてます(笑)。

GHEE 掃除が好きなんですよね。整理整頓していないとイヤなんです、僕自身。しかも僕にしかわからないこだわりとかもあるので、なら自分でやっちゃおうって。

──HIROTOさんに関してはいかがです?

GHEE 変わらないですね。相変わらずマイペースだなって思ってます。あと、くっく(※HIROTOの愛称)はめっちゃ寝るんですよ。気絶するように寝て、寝たら起きない(笑)。

SUZUKI あれは気絶だね、たしかに。ダイニングでご飯食べてる最中に体がダラーンとしてきて、最初は俺、めっちゃ疲れてるんだなって思ってたんですけど、近くに行って見てみたら座ったまま寝てたっていう。

GHEE それがくっくの日常茶飯事(笑)。

RYOJI でもかわいいですよ、めちゃくちゃ。イジりたくなるかわいさを持っていて。あと、すごくいい子です。コンビニの店員さんにもちゃんと大きな声で「ありがとうございます!」って挨拶を返したり。

GHEE お店で食事したときも「ごちそうさまでした!」って言ってからお店を出るとかね。

HIROTO 飲食店でバイトしてたとき、何も言われずに帰られてしまうのが寂しかったんですよ。なので自分がお店を出るときには「ごちそうさまです!」ってちゃんと言おうと思って。

SUZUKI 素敵だね、それは。

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──ではRYOJIさん、SUZUKIさんは。

GHEE RYOJIくんは風呂が超速いです。

HIROTO 速いね、めちゃくちゃ速い!

GHEE サーッと入って、すぐに出てきてドライヤーして、あとの時間は他のアーティストのYouTubeを観たりとか研究に当ててるんですよ。本当に研究熱心で。で、スーくんは自分の部屋から出ない(笑)。

SUZUKI 家にいるときはそうだね。

GHEE 部屋を秘密基地みたいにしてるんですよ。自分が過ごしやすいように改造してて、例えばスマホを手で持たずに見られるようなライトをベッドに取り付けてたり……。

SUZUKI 電気のところにスマホを付けられるようになってるのがあるんです。それだとベッドに寝転んだままスマホを一生見続けられるっていう。さすがにスワイプするときとかは手を使いますけど、ずっと持ってなくていいから疲れない。

GHEE 相当動きたくないんだなって(笑)。

RYOJI 飯とか誘っても来ないしね。

SUZUKI もともとあんまり外食が好きじゃないというか、めちゃくちゃインドアなんですよ。家のほうがゆっくりできるじゃないですか。もちろん外に出たら出たで楽しいし、そういう時間も大事だなって思うんですけど、行くまでの腰が重いというか。

GHEE 一回、風が強いっていう理由で断られましたから(笑)。「今日は風が強いからやめとく」って。

HIROTO なかなか聞かない断り方ですよね(笑)。

──そんな仲の良さも大きな武器なんでしょうね。WOLF HOWL HARMONYというグループ名は「人生のストーリが重なり合い、哀愁のある一匹狼の遠吠えのようなメンバーが運命的に集まった」ところから名付けられたと聞いていますが、もう一匹狼じゃない気がします。

RYOJI 今や四匹狼ですね(笑)。これからたくさんの方たちを巻き込んで、ウルフの輪をもっともっと大きくしていけるよう頑張ります!

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WOLF HOWL HARMONY / ‘Sweet Rain’ Music Video

Text:本間夕子
Photo:寺内 暁

PROFILE

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(L→R)SUZUKI/スズキ|HIROTO/ヒロト|GHEE/ギー|RYOJI/リョウジ

WOLF HOWL HARMONY

LDH史上最大規模である、約48,000人が参加したオーディション『「iCON Z ~Dreams For Children~」』のファイナリスト GHEE、HIROTOに、iCON第二章から参加し、コーラスグループDEEP SQUADとしても活動中のRYOJI、SUZUKIを加えた4人組ボーカル&ラップグループ。
「人生のストーリが重なり合い、哀愁のある一匹狼の遠吠えのようなメンバーが運命的に集まった」ことからWOLF HOWL HARMONYと名付けられた

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INFORMATION

Sweet Rain

2023年8月23日(水)
WOLF HOWL HARMONY
 
初回生産限定盤:(CD+DVD) RZCD-77796/B ¥2,000(tax incl.)
※封入特典:チェキ風カード & ID Photoシート(全4種中1種ランダム封入)
通常盤初回仕様:(CD) RZCD-77797 ¥1,000(tax incl.)
※初回封入特典:チェキ風カード & ID Photoシート(全4種中1種ランダム封入)

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