2018年はTempalayやTENDOUJIら、インディシーンで愛されてきたバンドが軒並みブレイクスルー。さらにここ2〜3年で上のステージで活躍するceroや水曜日のカンパネラといったグループがポピュラーミュージック・シーンで重要な存在となり、内外のビッグフェスや独自企画も行うようになった。言わずもがな、Suchmosは9月に横浜スタジアム・ワンマンを控えている。いずれもインディシーンに出自を持つバンド、アーティストだ。

では現在進行形のインディシーンでオリジナルな胎動を見せる動きとは何か。今回、キュレーターと6バンドが主催する<ZONE>を通じて、今、東京を中心にインディシーンに起こっている事柄、注目すべきバンド、そして彼らのスタンスを探り、その胎動をリアルにすくい上げたいと思う。

対談に召喚したのは、DJでイベント<New Action!>を星原喜一郎と主催、2016年からはclubasiaで<Ajam>を始動した遠藤孝行と、メインの6バンドから4バンドのメンバーが参加。Group2の石井優樹、SUPER SHANGHAI BANDのKentaro Yoshimura、I Saw You Yesterdayのスズキカズシゲ、Yüksen Buyers HouseのTsukasa Miyawaki。

彼らから<ZONE>というイベントの特徴を聞くことで、現在進行形のインディシーンも見えてくる鼎談になった。ちなみにすでに発表されているゲスト、uri gagarn、JABBA DA FOOTBALL CLUB、pavillion xool、ravenknee、Dos Monos、maco maretsに加えてトリプルファイヤーも決定。このラインナップ決定やジャンルのハイブリッド感の無邪気かつ腑に落ちる理由が見えるはずだ。

Interview:ZONE2

きっかけ

――まず、<ZONE>はどういうきっかけで始まったのでしょうか。

遠藤孝行(以下、遠藤) 2016年の12月末にGropup2(以下、グル2)と<New Action!>でリリースパーティを新宿MARZでやったんです。そこで石井くんと知り合って、その次の年の8月にLOUNGE NEOで、グル2の「MILK」ってシングルのリリパをやったんですよね。で、「6バンドでなんかやりたいと思ってるんですけど」って話をもらったのが、その年の秋ぐらいで。だったら僕、渋谷clubasiaで働いてるのでasiaの周年が3月にあるから、そこに向けて動かない? ということで始まったのが<ZONE>です。

――6バンドで主宰するというのは石井さんの発案ですか?

石井優樹(以下、石井) もともと仲が良くて、「なんかやりたいね」っていう話はしていて。LOUNGE NEOのリリースパーティがいい感じにできて。バンドとラッパーやトラックメーカーを融合したような雰囲気のイベントをやりたいってなって、asiaの周年のタイミングが合致して、みんなに話したら「やろう」ということになったんです。

――遠藤さんとしては今まで手がけてきたイベントと<ZONE>は何が違いましたか?

遠藤 今やっている<New Action!>はDJの星原喜一郎のパーティーで、僕は最初DJとして参加している感じで、<New Action!>は僕主体でやるってことがあんまりなくて。asiaに入ってから自分で動いてやった一番大きいイベントが<ZONE>なんです。メンツでいうとさっき石井くんが言ってたようにラッパーやトラックメーカーを積極的に呼ぶイベントっていう意識です。他は同じようなバンドを呼んでやろうとしがちなんですが、そことは違う面白いところを組み合わせてると思います。

――そのスタンスは6バンドで共有してるんですか?

スズキカズシゲ(以下、スズキ) どのバンドもいろんなジャンルを組み合わせたイベントもやってるし、僕らはリミックスをpavilion xoolにやってもらったり、Yüksen Buyers House(以下、ユクセン)は音自体、シンセがガンガン入ってて踊れるエレクトロな感じもあるし。SUPER SHANGHAI BAND(以下、スーシャン)もいろんな界隈に知り合いがいたりして、そういう雰囲気はもともとあった気がするんですが、どうですか?

Kentaro Yoshimura(以下、Yoshimura) そうです(笑)。俺らスーシャンが一番潰し効かない音楽でしょ? でもスタンスとしてはトラップも聴くし、クラブも行くっていう、音楽に対して全部丸く行ってる感じ。なんならクラシックも聴きたい感じのスタンスではあるんです。それが自分の表現に表出してなくても、企画とか場って形でコミットできたら面白いかなと思ってるし。

石井 あと、ライブハウスとか下北とか場所に固定されてない。クラブでもイベントやったり、場所は意識します。

――そういう意図を持って開催した去年の<ZONE>は結果どうでした?

遠藤 一応、成功だったと思います。

Yoshimura やってる側も見てる側も自然体で楽しめてる感じはありましたね。

石井 フェスとかだといろんな人出てると思うんですけど、ああいう規模のイベントであれだけいろんなジャンルの人が出てるの、<ZONE>ぐらいしかないなっていうのはあって。maco maretsとか、小林うてなさん、SUSHIBOYSもいて、「あんまりない、いいイベントだ」っていろんな人に言われましたね。

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――今年の<FUJI ROCK FESTIVAL ’19(以下、フジロック)>の第一弾発表とかすごくバランスがいいじゃないですか。

石井 ああ、最高。

――そういうことの中規模とか小規模のイベントをいろんな人が実現したら楽しいなと思っていて。

遠藤 目指すべきはそこですよね。

石井 <フジロック>はあんなに大きいイベントなのにみんなが知らないアーティストをブチこんできたり、ああいう遊び心があるのは凄いと思います。

出会い、繋がり

――皆さんが出会った経緯というのは?

Tsukasa Miyawaki(以下、Tsukasa) まずグル2とユクセンで出会って、グル2も当時イベントをやってたね。

石井 僕らがバンド組んですぐに自主企画みたいなものをRUBY ROOM TOKYOでしたんですよ。2015年の末とか2016年のはじめかな。その時にユクセンを呼んだんですけど、呼んだ理由はCairophenomenonsのギターと僕が一緒の大学で、バンド一緒にやったりしていて、で、Cairophenomenonsをすごく呼んでる<Rhyming Slang>っていうイベントがあるんですけど、そのイベントに遊びに行った時にユクセンが出てて、俺が「めっちゃやばい、いい!」って、喋ったらめちゃくちゃ仲良くなって。

――その段階でユクセンのどういうところが好きだったんですか?

石井 いやもう、なんだろ?超好きです。<SUMMER SONIC>出てくれみたいな(笑)。ユクセンはポップさもあって、結構アングラなとこでやってるし、そういうところにいる人たちって尖りがちだけどユクセンはポップさを持って、キャッチーな部分を忘れないとこがすごくいいなと思ったし、音もかっこよくて「こういうバンドいるんだ」って、その時思いました。

――そこからどう広がっていくんですか?

Tsukasa それで石井ちゃんの誕生日イベントみたいなのが六本木であって。一緒に出てたのがI Saw YouYesyerday(以下、ISYY)で、そこでISYYとも仲良くなって。

スズキ そうだね。俺らとグル2は〈Ano(t)raks〉っていうレーベルのコンピレーションに同じ時に入ってて、そのリリースイベントに出たタイミングで出会って。

Ano(t)raks コンピレーション『Azur』

石井 スーシャンはどこでだっけ?……スーシャンはBASEMENT BARのイベントでお客さんあんまいなくて、なんか俺だけ踊ってて。

一同 ははは。

石井 それこそFidlarとかむちゃくちゃ好きだから、「もう、あれやん!」て感じで、ライブ終わった後話したらいい感じで。<New Action!>をMARZ、motion、marbleでやったイベントに最後の1バンドって感じで呼んで。

Yoshimura 駐車場でライブ見てもらった10分後ぐらいに誘われて(笑)。

石井 その<New Action!>にこの6バンド全員出てたんですよ。

Yoshimura そこだ!

石井 今見たらすごい。意味不明。このmotionに出てるバンドがユクセン、ISYY、スーシャン、で、LADY FLASHも出てる。これが原因だ(笑)。

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それぞれのスタンス

――ところでインディシーンと言っても各々の背景は違うんだろうなと思って。皆さんの根っこにあるものって何ですか?

一同 (考えて考えて、考え込む)

――では、どういうスタンスのバンドが好きなんですか?

Yoshimura さっき石井ちゃんがユクセンに対して言ってた尖ってるけどキャッチーさを兼ね備えてるみたいなやつ、だいたい好きで。デカイとこだとThe1975とか、ああいうスタンス持った人たち。自分たちのやりたいことを追求しつつも、ちゃんと今に落としこんでたり、多くの人にアプローチできる形。音楽性云々というよりそういうスタンスって気がします。

The 1975 – TOOTIMETOOTIMETOOTIME

石井 僕らも他のバンドと同じことをやりたくないっていうのがあって、聴いたことない音楽をやりたいから。なんかクサくても個性を出していきたいっていうのはGroup2は特にあります。

――ユクセンはどうなんですか?

Tsukasa ユクセンの場合はインディーロックより結構ポップ寄りなのが好きで、最近はみんなヒップホップとか好きなんです。それで最近はより新しく流行ったものをどんどん取り入れていこうみたいなのを大切にしてて。だから去年、流行ったポップスとかをみんなで聴いて分析して、それでやっていこうみたいな話をしてて。

――USのヒットチャートを聴いて分析するんですか?

Tsukasa ポップスっていうのはほんとにポップス。テイラー・スイフトとかあの辺の流れとかも全部。The1975も好きだし。で、The1975もいろんなバンドとかプロデュースしてて、すごい全部いい曲で新しさもあるから、そういうのって面白いなと思って。

スズキ 俺らは多分ユクセンと逆で、俺らが出てくる前はシティポップとかすごく流行ったと思うんですよ。それって70年代とか80年代のリバイバルだなって話をメンバーとしてて、俺らは根っこに90年代のオルタナが好きだっていうのがあって。ま、70年、80年ってきたら次は90年代のリバイバルがくるんじゃないか?ってことで、90年代のThe Smashing Pumpkinsとか、90年代のオルタナをやろうという。

The Smashing Pumpkins – 1979

――そこはサウンドプロダクション面で?

スズキ サウンドプロダクションではかなり勉強しました。それプラス、シティポップが流行ったことは念頭に置いてます。――シティポップが好きとかではないんですけど、聴きやすさっていうのは踏襲して、90年代のサウンドを取り入れたら面白いなってところでやってます。

イベントって?

――今のインディシーンは、スズキさんが話してくれたようにシティポップ後なわけで、そのワードとかカテゴライズは大人がくくっただけですが、数年前と今でどう違うんですかね? いいキュレーションしてるなぁと思うイベントに変化はありますか?

Yoshimura 恵比寿BATICAの<FATAL>っていうイベントがあって、それは一応BATICAの主催なんですけど、Ceremonyっていううちの元ドラマーがフロント張ってるバンドもブッキングに関わってて、それはまだ2回しかやってないけどめちゃくちゃ面白い。DJが豪華でMars89さんとか出てたし。あと、謎のめっちゃいい外人(笑)。情報なくてインスタとかフォロワー何十人とかなんだけど、めっちゃいい、「どっから見つけてきたんや?」って人が出てて。なぜかお客さんもめっちゃ入ってて、あれは去年一番ショッキングでしたね。

ZONE鼎談|新世代の誕生、6バンド+DJが作る新たなインディシーン interview19-zone2-1

――知名度がなくてもフックアップされるのって、サブスク経由だったりしませんか?

スズキ 結構、リスナーが雑食気味にはなりつつありますね。サブスクですぐ聴けるっていうので。

――いいプレイリストに入るとよく聴かれるとか。

石井 大事みたいですね、今。「小袋(成彬)事件」ってのがありまして(笑)。DMが来て「Group2めっちゃ聴いてます。今、BIM(THE OTOGIBANASHI’S)と飲んでます」って。

一同 ははは!

スズキ 俺らも去年、MV出した時にいきなりBIMさんから「いいね」もらって。

――ところで皆さんがバンドを結成した頃のいいイベントってなんだったんですか?もちろん<New Action!>はそうだろうけど。

石井 <Rhyming Slang>と<New Action!>の二つはでかいかも。もちろん有名な人気のあるバンドが出てたら人は集まるけど、<New Action!>は平日にやってて、DJメインのイベントなのにお客さんめっちゃきてて。すごいなと思います。

スズキ バンドに依存してない。

――コンピレーションアルバムの『New Action! ~ Compilation Vol.2』とか今見るとすごいラインナップで、その先見性は感じるというか。

遠藤 コンピの話だと今でも星原とあのバンドにもお願いしておけば良かったよねという話はします(笑)。ただ振り返ると先見性があったというよりはその当時は、何か始まる空気感と熱があってそこに上手く<New Action!>が乗っかれたのかなと思います。そのピークだと思うのが、Suchmos、never young beach(以下、ネバヤン)も出てくれたこれなんじゃないかなと。(と言ってNew Action!とYogee New Waves主催の<UTOPIA SHANGRI-LA TOGENKYO>のタイムテーブルを見る)

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一同 これやばい!

石井 これだってさ、MotionでSuchmos、ネバヤン、小袋さん(笑)。

遠藤 これが2014年だね。

――ドラスティックにシーンが変化し始めるタイミングですね。

遠藤 そうですね。これをきっかけに<New Action!>の評価がどんどん上がっていった気はします。当時はSuchmosもヨギーも普通にいろんなライブハウスに出てて。コンピを出して、イベントやって、その後に星原がカナダ行くんですけど、それ以降は集客面とかこのヨギーとの回を超えられなくて。だから今回もそこを目標にしてるとこはあります。

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石井 何人くらいきたんですか?

遠藤 500ぐらいかな。だからこれを超えたいよね。

――ところで皆さんが活動してる以外のバンドシーン、いわゆる邦ロックフェスとか絶対出ない感じがあったじゃないですか。でも大きいフェスも新しい出演バンドが必要なように見えて。

石井 結構<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>にミツメが出てたりする。

Yoshimura <BAYCAMP>とかも全然出てる。

――だんだんその辺の境目が溶解してきてるなと思うんです。邦ロックフェスと呼ばれるフェスも絶対出ないという意識でもない?

Tsukasa 全然抵抗はない。

石井 いろんな人が聴いてくれれば。知ってもらうだけでもチャンスは広がると思います。

――今挙げたのは極端に大きなフェスですけど、いろんなイベントが存在していて。

石井 <SYNCHRONICITY>とかは僕らも出させてもらったことあるんですけど、凄く良い空気感でした。

Yoshimura 地方っていうか、地元なんですけど、福岡でやってる<Sunset Live>、あれなんかここ2、3年ぐらいでメンツぐっと変わって、結構オーバーグラウンドになって。

遠藤 <Sunset Live>はちょっと<GREENROOM>とか近い感じ?

Yoshimura そう。<Sunset Live>はビーチだからチルな感じで。

Tsukasa 地方フェス面白いよね。

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<ZONE2>の役割

――地方フェスにも今の色がどんどん出てきてますね。<ZONE>の話に戻すと、今回のゲストアクトはどういう風に決めたんですか?

遠藤 みんなで呼びたいバンドを一気に出して、それを大きめのジャンルでくくって、この中から何バンド、この中から何バンドみたいな感じですかね?

石井 どのバンド、最初に呼びたいってなったんだっけ?

スズキ トリプルファイヤーって去年も声かけてた?

遠藤 かけてた。そう、今回トリプルファイヤーも決まってて。

――トリプルファイヤーに感じる何らかのシンパシーって何ですか?

石井 意味わかんないとことか(笑)。

Yoshimura 音かっこいいしね。

石井 イベントに合うと思ってて、やりたいこと一致してる。

Yoshimura わかる。トリプルファイヤーって絶妙にどこにも属してない感じある。

石井 逆にどのバンドとも対バンできる。それがかっこいいなと。

トリプルファイヤー「アルティメットパーティー5」のすべて

――マック・デマルコに指名されたし。

Yoshimura そうだ、それだ(笑)。

石井 maco maretsは僕らがコラボした楽曲を出していて、その流れもあって誘いました。pavilion xoolもISYYのリミックスとかやってるんで。

Group2 – PEAK TIME feat. maco marets Music Video

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Yoshimura Dos Monosは誰かが言って、「いいね」って流れになって。

石井 ラッパーは絶対誘いたいっていうのがあって、Dos Monosいたら面白いんじゃないかって。グラミーとかもラップが多いし。僕、ニューヨークでトラヴィス・スコット見たんですけど、1万人キャパを余裕で埋めてて、アメリカはポップもだけど、ラップの方がめちゃくちゃ勢いがあるし、金持ちだし。

Dos Monos – in 20XX

スズキ 日本だとさっきも話したけど、シティポップがラップとの境目をちょっとぐちゃっとした感じはあって、聴きやすいヒップホップ、環ROYとかもそうだし。

――音楽的にラップをやってる人たちという印象を受けます。

遠藤 ラインナップで話したのは、いろんなジャンルを入れるっていうのもそうなんですけど、ちょっと上の世代というか、Tempalayとかは僕が思うにちょっと上で。そこを呼ばずにもう一つ上の世代の人たちを呼んでイベントしようっていう話は最初にちょっとした。

――確かにTempalayとかドミコやMONO NO AWARE好きな人はそこに関してはもうわかってますからね。

遠藤 そこを呼んでも面白くないんじゃないかな?っていう話はしたかな。もちろんTempalay大好きですけどね。

スズキ それは個人のイベンターやライブハウスのブッカーがやればいいですよね。バンド主体でやるなら違うことをやりたい。

Tsukasa 俺らの色を出したいし、もっとデカくなって対バンしたいみたいな気持ちもあるし。

――では、大きなお題なんですけど、<ZONE2>は今年、インディーシーンでどんな役割を果たすと思いますか?

遠藤 引っ掻き回すってことですよね、シーンを。

石井 一石投じたいみたいな気持ちはみんなあって。

スズキ 年末ぐらいに「あそことあそこやってたよね」みたいな感じにはなりたいですね。

Yoshimura さっきの2014年の<New Action!>みたいな感じは面白い。

石井 俺ら自体、<ZONE>をやることで成長したいよね。普段あんまり対バンしないんです、正直、<ZONE>で集まるみたいな感じだから、いい場所だなと。

――2014年のあの当時はあのメンツの凄さは当時は名づけられなかったわけですよね。

遠藤 ああ、そうですね。まだシティポップみたいな呼び方もなかったし。そこがドン!てなったから、後でシティポップって言われたような感じもある。

――もしかしたらみなさんも意に沿わない括り方をされるかもしれませんが(笑)。

Yoshimura 「新・渋谷系」?

一同 ははは!

スズキ かっこいい(笑)。

石井 「新・渋谷系」、なりたい(笑)。

スズキ 逆にそういうの自分たちから言うっていう(笑)。

石井 言われたいね、「ZONE世代」。

遠藤 Group2のベースのしんちゃん(上田真平)がイベントタイトル、「ZONEでいいんじゃないか?」って言ったんですけど、タルコフスキーの映画『ストーカー』から来てて、その中に登場するんです。「ZONE」って言う、楽園じゃないけどみんなそこへ行くみたいな。

Yoshimura 答えが見つかるみたいな。「ZONE」の中はすごい危険なんですよ。でもすごい低予算で作られてるからおっちゃんがみんな何もないところで「気をつけろ!」とか言ってて、すごい変な映画(笑)。

遠藤 渋谷で雑多ないろんな人が集まって、危険なエリアみたいな意味でもいいかなと思ってます(笑)。

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Text by 石角友香
Photo by Ryogo Suguro

Group2

Group2 – MILK Music Video

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SUPER SHANGHAI BAND

SUPER SHANGHAI BAND – FAIL

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Yüksen Buyers House

Yüksen Buyers House – Slowdance(Official Video)

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I Saw You Yesterday

I Saw You Yesterday “Topia”(Official Music Video)

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Coughs

Coughs – Hey Girl!(Official Video)

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LADY FLASH

LADY FLASH/デジタルな神様(Music Video)

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ZONE2×Ajam
-clubasia 23rd Anniversary-

ZONE鼎談|新世代の誕生、6バンド+DJが作る新たなインディシーン interview-zone2-02

2019.03.10

clubasia & LOUNGE NEO

ADV ¥3,400/DOOR ¥3,900

Drink代¥600別途

GUEST ACT
トリプルファイヤー
uri gagarn

JABBA DA FOOTBALL CLUB

pavilion xool

ravenknee

Dos Monos

maco marets
Cairophenomenons
PRANKROOM
okkaaa

ZONE ACT
Group2

SUPER SHANGHAI BAND

Yüksen Buyers House

I Saw You Yesterday

Coughs

LADY FLASH

GUEST DJ
LITTLE DEAD GIRL
星原喜一郎(New Action!)
eitaro sato(indigo la End/MISTAKES)
BYE CHOOSE)
DJ KiM(Vandalism/GEEKS AND FREAKS/ALTER-NITE/GROOVER)

JUDGEMAN(Alegre/LUCKY SPIRITS)
CAT VIRUS

トミー・アラカキ

DJ
遠藤孝行(New Action!)

TANACHU

斎藤雄(Getting Better/TIPS)
村田タケル(SCHOOL IN LONDON)


FOOD

みやん軒
ミンキッチン

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