20世紀前半にアフロ・アメリカンたちの間で発生し、公民権運動の最中には「ブラック・イズ・ビューティフル」のシンボルとして多くのアーティストたちがこのヘアスタイルを取り入れ、その後、ファッションとしても世界各地に広まっていた、世界でもっとも有名なヘアスタイルにひとつ、アフロヘアー。いまや日本でも「アフロ」はクラスや会社に1名くらいはいるだろう・・・。というのはいささか大げさかもしれないが、アフロはもはやブラック・カルチャーの枠組みを超えて、世界中で広く愛されているヘアスタイルであるという事実に異論を唱える人はいないはずだ。
そんなアフロヘアーに並々ならぬ愛情を注いでいる人たちがいる。1月26日(日)を語呂合わせで「1(ア)26(フロ)の日」にしようと提唱する<アフロの日制定記念イベント>が、1月26日(日)に渋谷VUENOSにて開催された。発起人は<泡フェス>、<BURNING JAPAN>の主催など斬新な試みで日本のパーティ・シーンに変革をもたらそうとする男、afromance(アフロマンス)氏。afromance氏は2013年11月末にこの企画を思いついたとのことだが、それからものの2ヶ月弱で、〈一般社団法人日本記念日協会〉の認定を見事に勝ち取り、この記念イベントにこぎつけたというのだからすごい。「アフロをシンボルにこの国のパーティーやイベントをもっと楽しいものに変革していきたい」という彼の情熱は並大抵のものではないのだ。制定式中に協会から認定証を受け取ったとき、afromance氏の頬に熱いものが伝っていたように見えたのは筆者の見間違いだろうか・・・。
afromance(アフロマンス)氏
その<制定式>には巨匠・林家ぺー氏、ソニー・クリエイティブセンター・シニア・デザイナー小宮山淳氏、ボーカル・ユニット「新生 軟式globe」の三代目パーク・マンサーと平日KOIKEなど各界から“アフロ”な豪華著名人たちが出席。残念ながら出席できなかったTheatre Brook(シアターブルック)の佐藤タイジ氏、ダンス☆マン氏らからもお祝いのコメントが届くなど、その注目度の高さが伺えた。
<制定式>の「アフロトークセッション」では林家ペー氏が自身のアフロヘアーは(郷ひろみ氏のファンである)林家パー子さんのために当時アフロっぽい髪型をしていた郷ひろみ氏を真似したことがきっかけであること、(アフロヘアーが好きらしい)鈴木蘭々さんがきっかけでテレビの企画に呼ばれて嬉しかったことなどを明かし、また小宮山氏はアフロの本場、南アフリカで自分の髪型がクールだと言われて嬉しかったこと、afromance氏は街を歩いているとパパイヤ鈴木に勘違いされることが多い(また自身もそれにのっかってわざと逃げたりする)なども告白し、大いに白熱したトークが繰り広げられた。林家ペー氏からはafromance氏について「やくみつるさんがアフロになったのかと思った」と鋭い指摘もあった。