慎ましさ、品質、そして職人技術。ボッテガ・ヴェネタは1966年にヴィチェンツァで創立して以来、ラグジュアリーの新たな基準を作り上げてきた。そんなボッテガ・ヴェネタの2014年春夏メンズ・コレクションが発表となった。今回は、視覚的に相反する効果を追求したテーラリングに重点を置いたコレクションとなっており、フォルム全体を通じてバランスとプロポーションの可能性を突き詰め、クリーンで現代的、精緻なスタイルを実現。
テーラリングやシャツの生地に洗練された技術が施された新しいシルエットは、ショルダーラインが大きく落ち、袖がゆったりとしたボリューム感のあるトップスと、細身のパンツを合わせることにより強調され、フォルムだけでなくカラーも、相対するシルエットへのこだわりにアクセントを添えている。
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カラーパレットは、上品なニュートラルカラーと鮮やかな色の両方が揃っており、ブラックや様々な色合いのグレー、ミルクホワイト、パピルスホワイトに、ディープオーバージン、アドミラルブルー、ミリタリーグリーンをマッチ。チェックやブロークンチェック、ウィンドウペインチェックといったパターンは絵画的ではっきりとしており、色の鮮やかさは多様だ。
素材はコットンやギャバジン、ツイルなど、夏向けの軽くシンプルなものを揃え、さらにしなやかなスエードや光沢のあるカーフなど、レザー素材も取り入れ、表面が滑らかなものも質感に富んだものもあり、いずれも男性的な魅力を備えている。
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また今シーズンは、ボッテガ・ヴェネタの伝統に深く根差したレザー素材で、設立当初よりブランドを代表する素材として愛用されてきたマドラス・スフマートを使ったバッグ“ブレラ”がメンズ・コレクションに加わった。ブレラは機能性だけでなくシーンを選ばずに使える多用途性も考慮したダブルハンドルのバッグで、実用的なスペースが5つある。レザーを緩く編んだシューズは風通しがよく、長細いフォルムが特徴的。シューズはゴンドリエーレシューズまたはモロッコ風のスリッパの2つのスタイルがあり、レースアップやローファー、スリッポンが揃っている。リッチで深い色合いのモノカラーのほか、2色使いのものもある。
クリエイティブ・ディレクターのトーマス・マイヤーは「今回のコレクションは、コントラストが何よりのテーマとなっています」と述べている。
見事な職人技、画期的なデザイン、現代的な機能性と最高品質の素材が常に取り入れられた最新コレクションをはじめ、ボッテガ・ヴェネタにまだまだ目が離せない。