アパレルショップ発信のコーデ提案と言えば、Instagram(以下、インスタ)を始め、ブログや各種SNSなどウェブサイトでスタッフが販売商品を着用した写真が主流である。

アパレルショップでは全身コーデが成り立つが、スニーカーショップでは、アパレルはスタッフの私物に頼らざるを得ないことになり、継続的な運営が難しくなる。

大阪梅田のHEP FIVEにある人気スニーカーセレクトショップBOSTON CLUB(以下、ボストンクラブ)もその課題に直面し、「スタッフが限られており、毎日紹介していくことが難しくなった。」と栗原将史常務は語るが、そこから新しいやり方を模索するところが、このショップが関西で人気を誇るショップである所以だ。

スタッフで相談し、「日本ならではの着物とスニーカーの組み合わせで、女性目線でやってみようとなった。」そう語るのはモデルも務めているスタッフの木村志織さん。「他のショップとの差別化やインバウンドでアジアからのお客様が多いことも含め、日本らしさを出したアカウントをインスタで作ろうとなりました。」

着物×スニーカー! 和を表現するインスタグラムアカウント fredperry_kimono780

そして、『着物をきっかけに、日本文化というより広い切り口で』と、インスタのアカウントを開設したのは昨年11月。フォロワーはまだ限られているが、#kimonoなどのハッシュタグから海外のフォロワーも増加してきた。現在は1週間ずつブランドを限定し、1日1枚、1週間で1ブランドの商品をPRする取り組みを始めている。スポーツブランドのhummel(ヒュンメル)は、日本だけでなく、デンマーク本国のPR担当者Anne Skovriderも「BOSTON CLUBのインスタは、日本らしくてクール。着物は今ヨーロッパでも流行しており、各国でも気に入られると思う。」とグローバルでもボストンクラブの写真をREPOSTした。

着物×スニーカー! 和を表現するインスタグラムアカウント palladium_kimono780

ボストンクラブでは1月までは現在の流れを継続し、「今後はさらに日本文化というより広い切り口から、名所や風景、食べ物など様々な変化をつけていく。」という。今年10月から外部サイトへ誘導が可能な広告が開始されるなど、ビジネスの場としても注目が集まるインスタ。写真がメインとなるSNSだけに、世界とのコミュニケーションもしやすく、2020年の東京オリンピックに向け、海外との交流が当たり前になってくる日本でも、重要なツールとなりそうだ。

着物×スニーカー! 和を表現するインスタグラムアカウント puma_kimono780

着物×スニーカー! 和を表現するインスタグラムアカウント sorel_kimono780

SHOP INFORMATION

BOSTON CLUB

〒530-0017 大阪府大阪市 北区角田町5−15 HEPFIVE 5F
OPEN 11:00/CLOSE 21:00
06-6366-3927

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edit by Mako Masaya