長野県白馬村にてこの度、世界で最も権威のある「フリーライド」の世界大会である<Freeride World Tour>(以下、FWT)の予選会<Freeride Hakuba>が本日1月17日(火)に開催された。 開催直前に到来した寒波の影響で先週12日から16日の累積降雪量は100cmを超え、コンディションは整っていく中、開催予定斜面の雪崩の危険性が高まったことを受け、連日の積雪・斜面状況チェックや地元ガイドとの連携により、HP等で案内していた場所より標高の低い位置の斜面での開催となった。
<FWT>からトップのゲストライダー7名と国際予選リーグを転戦しているスキーヤー・スノーボーダー42人、先日(11日)開催された日本人選手選考会を勝ち抜いた4名、ワイルドカードでのトラビス ライス氏と美谷島慎氏の計55名が十分な積雪のある雄大な山岳エリアの距離約500m標高差約400mの急斜面に挑んだ。豊富な雪によって選手たちのアグレッシブで見ごたえのある滑りが見られた。
<FWT>、<FWQ>シリーズで日本人初となる優勝を、日本人選手選考会を勝ち上がった楠泰輔選手が勝ち取り、トップレベルの選手のみが出場できる<FWT>への出場権も獲得しました。スノーボード男子は、優勝のトラビスライス選手に次いで美谷島慎選手が準優勝。世界トップクラスの集まる<FWQ4*>の2種目で表彰台に上り、日本人ライダーの実力を証明した。当日大会後、ゴールエリアで行われた表彰式において、男女スキー・スノーボード4種の各カテゴリー上位5名が発表され、上位3人には白馬村在住の彫刻家・丸山和之氏による木彫りのトロフィーが授与された。楠選手は、インタビューで「(滑っている時は)集中していたから短かった。(優勝した瞬間は)ぶちあがった!」と興奮している様子。
同大会を主管する「FWT management SA」のCEOである二コラ・ハレウッズは13日夜に開催されたサポーターズパーティ内で、「来年は、<Freeride Hakuba>を予選会ではなく、登録選手3000人から選ばれし60名 しか参加できないトップライダーの集まるFWTの開幕戦にしたい」と話しました。主催したFreeride Hakuba 実行委員会の副委員長・福島洋次郎は、大会終了後「白馬のブランド価値向上とバックカントリースキー・スノーボードの安全啓発のきっかけになる大会だった。来年に向けてさらに白馬の大自然が持つ素晴ら しい魅力を世界最高峰のライダー達による最高の滑りを通し、国内を含め世界中に発信しつつ、フリーライディングの魅力とリスク管理方法を広く伝えていきたい。そして、大会では日本人の実力を証明することができて本当に喜ばしい。」と来年の開催に向けた意気込みを語った。
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Replay – Freeride Hakuba 4* 2017 – Freeride World Qualifier 2017 FWQ17
EVENT INFORMATION
Freeride Hakuba 2017 スケジュール
2017.01.28(土)シャモニー・モンブラン, フランス
2017.02.11(土)ヴァルノルード・アルカリス, アンドラ
2017.03.06(月)フィーバーブルン, オーストリア
2017.03.18(土)ヘインズ, アラスカ,米国
2017.04.01(土)ベルビエ, スイス
photo by freerideworldtour.com