白馬村観光局事務局長
福島洋次郎氏より
白馬村で<Freeride World Tour(FWT)>を開催するその想い
若年人口減少が深刻化している中で、スキー・スノーボードを取り巻く産業も新規顧客獲得の難しさから非常に厳しい経営を余儀無くされています。一方でビザの緩和やLCCの台頭で世界はより身近になり、国外から沢山の雪山を愛する人々が日本を訪れるようになってきました。白馬はいち早く海外からの顧客獲得に動き出したおかげで毎年豪州を中心とした訪日旅行客にお越しいただいています。しかしただ多くの人に来て頂くだけではウィンターリゾートとしての価値を創造するには困難で、さらにいつか飽きられてしまうのではないかという懸念を抱えながらビジネスを強いられてしまいます。
我々白馬村観光局はウィンターシーズンにおけるリゾート地として世界のどのスキーリゾートにも負けない「価値=ブランド力」を<FWT>という大会を通して確立し、高付加価値を持ちながら高い集客力が持続するスタビリティを得ることで安定した観光地経営を目指そうとしています。
<FWT>のトップ大会は世界でも5戦しか行われない為、トップ大会開催=世界トップレベルの雪山を持つスキーリゾートとしてマーケットの中心地である欧州においても認知されると確信しています。日本のパウダースノーはJAPOWとして世界中で有名になってきましたが、ヨーロッパアルプスやロッキー山脈にも負けないスケールの雪山があることはまだまだ知られていません。この<FWT>を通して日本の雄大な山々を是非アピールしたいと思っています。
海外の方々だけではなく、国内でまだスキーやスノーボードを経験したことがない方々にも是非<FWT>が雪山に出かけるキッカケとなると嬉しいですね。
フリーライドは読んで字のごとく雪山を自由に滑走することが本質にあります。テクニックや年齢ではなく、雪山を楽しく滑走する心があればすでにフリーライダーなんです。私は生まれも育ちも白馬なので物心ついた頃からスキー・スノーボードに明け暮れていましたが、今でもこれに勝る自由な歓びは無いと思っています。キリッと冷えた新鮮な空気は肺の中にたっぷりと吸い込み、目の前の斜面に飛び込んで行く。人生で一番の高揚感が一つ一つのターンの中でたっぷりと満喫できますね。せっかく世界中のフリーライダーが羨む素晴らしい環境がほんの数時間の距離で目の前に広がるという幸運な国に住んでるのですから、一度で良いのでフリーライディングの精神を体験しに白馬に来て頂きたいですね。
<Freeride World Tour (FWT)>の魅力とハイライト
FWTジャパン 代表 / FWT HAKUBA2018実行委員 宮田誠氏より
スキー場内ではなく、ありのままの山の自然の地形を滑るスキーとスノーボードの世界選手権<Freeride World Tour(フリーライド・ワールドツアー)>がアジアで初めて長野県の白馬村で開催されます。
冒険家の三浦雄一郎さんが、エベレストや富士山など世界中の山の斜面を滑り降りる「山岳スキー」の映像が大変な話題になりましたが、まさにあのようなアクティビティを競技化したもので、世界中のトップレベルのスキーヤーとスノーボーダーが滑走技術を競う、急遽の雪上競技大会です。
この大会には、オリンピックのメダリストも世界中から多数参戦しています。
ワールドツアーと呼ばる今大会は、世界中で約4000人の選手が、100大会以上の予選トーナメントを勝ち抜いたTOP40人の選手によって、世界各地を転戦しながら全5戦で年間ランキングを競い合います。
そのツアーの2018年開幕戦に選ばれたのがここ、日本の長野県白馬村なのです。
白馬の後、カナダ、スペイン、オーストリアを回り、4月にスイスの最終戦でツアーは幕を閉じます。
白馬が名誉ある大会の開幕戦として選ばれたのは、北アルプスの雄大な地形と世界に誇る雪質です。ヨーロッパやアラスカに負けない山である、との評価を得ることができ、また、長野オリンピックを開催したノウハウや宿泊施設の充実なども後押しとなり、堂々の開幕戦開催となりました。
大会は、1月20日(土)〜27日(土)の間の天候・条件の良い1日のみを選んで行われます。
また、大会はスキー場外で行われるため、現地での観戦は限られたエリアからとなることから、インターネット動画中継が行われます。世界中でのべ1500万人以上が視聴する注目の大会、ぜひリアルタイムでご覧ください!
絶景の日本アルプスを舞台に
世界最高峰の戦いが繰り広げられる!
無料ライブ配信でダイナミックな滑りを観戦!
2018年1月20日(土)から開催される<Freeride World Tour Hakuba,Japan 2018 – The Winter Begins>は無料でライブ配信されるので現地に行けない方も観戦できるようになっている。
ライブ配信はこちら
※ライブ配信時間は大会期間中の天候や積雪の状況により決定され、前日までに配信ページで発表される。