原宿という東京の若者カルチャーの中心地に、音楽ファンにとって垂涎もののアイテムが並ぶセレクトショップ「N.O.S(ノス)」を先日オープンし(インタビューはこちら!)、更には80年代からファッション業界にも携わり、ヨーロッパ駐在のバイヤーとして活躍する橋爪信之さん。
そんな橋爪さんがコレクションや展示会、また「N.O.S(ノス)」の買い付けのためにヨーロッパへ出張に行ったという情報をキャッチ! すぐさまQetic編集部は、現地のカルチャーについてレポートしてもらうしかない!っと橋爪さんへ現地レポートをお願いしちゃいました!
ヨーロッパの都市に根付く様々な音楽やファッション事情はもちろん、オススメのご当地グルメまで、複数に渡ってお届けしていきます。そのレポート第1弾となる都市はイタリアのトスカーナ州・フィレンツェです! それでは橋爪さん、いっちゃってくださいー!
海外レポ:橋爪信之がゆく! イタリア・フィレンツェ編
世界規模のメンズ・ファッション展示会が提案する
音楽とファッションの関わり“ROCK ME PITTI”
今回の出張の目的は、世界のメンズ・ファッション展示会を牽引する<PITTI UOMO>展への出展と、「N.O.S」の為にイタリアン・ロック・ミュージックの情報収集&買い付けという2つが主な目的でした。この<PITTI UOMO>のテーマが、「N.O.S」の目指すものと大変近く、“音楽とファッションの関わり”を全てにリンクさせ、“ROCK ME PITTI”というテーマの元、開催している展示会でした。
もともとはメンズ・ファッションを象徴し続けるイタリア人達が好む、ややテイラードやドレス寄りの傾向が強かったこの展示会は、今回からもっとカジュアルでコンフォタブルなアップデートされたウェアの提案を目指していて、まさにこの“ROCK ME PITTI”という、音楽、とりわけ“ロック”にリンクしたテーマは大成功だったと思います。
具体的には広大な敷地面積(もともとは要塞だった場所)の中に、スピーカー、ラジカセ、レコードなど音楽を象徴する巨大なディスプレイ(※メイン画像参照)が用意され、高さ約2mの棒の一番上にスピーカーを取り付けて(全部で約500個!!!)、そこから実際に音楽を流す、という圧巻のディスプレイは素晴らしいの一言。
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<PITTI UOMO>は、いわばフィレンツェのお祭りのようなイベント故に、中心街のデパートメント・ストアのウィンドウでも積極的に告知を行い、フー・ファイターズをウィンドウでかけながら電飾でのディスプレイなどもされていました。
新たな風が吹く、フィレンツェのショップ事情
ここ6ヶ月ぐらいで感じているフィレンツェのショップ事情は、老舗の専門店が多い中でも、新しいショップやヴィンテージ・ストアなども多くなっています。まず紹介するのは、ストリートを牽引する新しいショップの、「Dream」です。元々イタリアのピストイアという街にあったショップが、2号店として5ヶ月前にフィレンツェでオープン。DC SHOESをはじめ、イタリアのストリート・ブランドを数多く扱っており、スケーター達に人気のショップです。
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次は、とても印象的かつ大規模なヴィンテージ・クロージング・ショップの「MELROSE VINTAGE STORE」です。オーナーが大の音楽(ギター)好きで、ショップで流す音楽に合わせてギターをずっと演奏していて、地元のお客さんと共に大いに盛り上がっていました。またヴィンテージのセレクトも圧巻で、ドレス寄りのアイテムからデニム、ミリタリー、小物までショップのスペースも含め間口の広いセレクトが素晴らしいショップでした。
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