若手従業員にとって「働き方の選択肢の多さ」は、働くモチベーションにも繋がる
株式会社HATARABAが、2024年5月にオフィス構築担当者と、若手従業員1,000名を対象に「働き方に関する意識調査」を実施した。新卒1〜4目でオフィスで働いている従業員向けに聞いた、出社頻度に関するアンケートでは約6割が「フル出社」と回答した。
しかし、「フル出社」している若手従業員の8割近くが出社頻度を下げたいと回答していた。それに対し「週1~2日」「フルリモート」をしている人は、約6割強で「現在の出社頻度を希望」していることがわかった。
一方で「フルリモート」をしている従業員の約3割強は「出社頻度を上げたい」と回答した。この調査から、若手従業員にとってちょうどよい出社頻度は「週1~4日」であると分析。
若手従業員では、リモートワーク×︎出社が最も出社にメリットを感じている
オフィスに出社するメリットと現在の出社頻度を掛け合わせてみてみると、リモートワークを交えている人で「出社にメリットを感じていない」と回答したのがわずか1割程であった。一方、フルリモートで働く若手従業員の3割は出社にメリットを感じていないことがわかった。
この結果から、リモートワークと出社、両方が叶っている環境の場合若手従業員は出社にメリットを感じていると分析。
また、フル出社している若手従業員も「出社」にある程度のメリットを感じていることがわかる。
リモートワークを交えている人の方が出社へのメリットを多く感じている
出社するメリットは何か?という問いに対して、上位5項目のうち実に4項目のトップがリモートワークを交えている層となった。
これは、リモートワークを交えて働いている人の方が、出社へのメリットをより多く感じていると分析できる。また、出社するメリットとして ”生産性高く仕事を進めるため” の要素が上位にランクインしていた。
また、働くモチベーションに関する項目では「オフィス内装のきれいさ」や、「ビルのきれいさ」がモチベーションに繋がると回答した若手従業員は約5割だったのに対し、「働き方の選択肢の多さ」は6割以上がモチベーションに繋がると回答。働き方に関する選択肢の多さにはリモートワークと出社が状況によって選べる環境があるという意味も含まれていると予測している。
今回の意識調査による考察
コロナ禍以降、多くの企業が『どうしたら従業員に前向きに出社してもらえるか』と悩んでいる傾向にあった。大切なのは、出社率ではなく、いかに企業文化を醸成しながら、従業員が生産性高くモチベーション高くはたらけるかということだ。
今回の調査で見えてきたのは、若手従業員はリモートワークを適度に混ぜることでより「出社のメリット」を感じるという傾向。
出社すること自体が魅力になるような「オフィス環境」も大切な一方「働き方の選択肢の多さ」がそれを上回ったのには、若手従業員の置かれてきた時代が大きく影響していると予想。コロナ禍に学生時代や、新入社員時代を経験した彼らは、リモートでの作業の仕方を熟知している。だからこそ、出社のメリット1位になったのは「対面での気軽な相談ができること」であった。
INFORMATION
■調査概要
名称:「働き方に関する意識調査2024年」
調査時期:2024年5月13日(月)~5月20日(月)
有効回答数:オフィス構築担当者1,000名、若手従業員1,000名
勤務先:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
回答方法:インターネット調査
実施委託先:楽天インサイト株式会社
主体:株式会社HATARABA