被爆70年となる2015年より、スポーツを通して平和を訴えるピースユニフォームをリリースしてきたヒュンメル。被爆75年となった今年は、広島文教大学附属高等学校の生徒たちと共同制作した『ピースユニフォーム』を発表した。
ヒュンメルが広島の女子高生と共同制作した『ピースユニフォーム』を発表
今回の『ピースユニフォーム』をデザインしたのは、広島の女子高生11名だ。彼女たちが通う広島文教大学附属高等学校では、被爆地・広島市にある学校として、平和への想いについて伝える取り組みが実施されている。その取り組みに合わせて、サッカー部3年生のうち11名が所属するスポーツ・カルチャークラスでも同様の活動を行いたいと、サッカー部顧問の松木俊博からヒュンメルに相談があったという。
授業では生徒それぞれが平和について考え、描いたラフ案をもとにディスカッションを深めていった。そしてヒュンメルの担当者も授業に参加するなどして、戦争と平和をイメージしたデザインのユニフォームが完成した。
フィールド用はオレンジ、GK用はブルーがベースとなっており、オレンジは原爆の炎と美しい広島の紅葉、ブルーは多くの人が亡くなった川と豊かな広島の海という、戦争と平和の両方がグラデーションで表現されている。またシャツとパンツには、平和の象徴である「ハト」が学校のシンボル「スズラン」をくわえたイラストも。
そして『ピースユニフォーム』の記者会見後には平和公園で献花が行われ、初着用となるピースマッチが実施された。副キャプテン・尾方彩羽は、「高校選手権や他府県のチームと試合をする際に着用し、プレーすることで、相手チームも一緒に平和について考えるきっかけになってくれれば」と今後の取り組みについてコメント。プロジェクトリーダー・小田優里は、「お互いの意見を出し合いながら尊重し、ひとつのものをつくりあげるのはサッカーでも同じこと。今回学んだことを生かし、このピースユニフォームを着て、全国の舞台に立ちたいと思います」と想いを語った。
ヒュンメルはブランドミッション“Change the World Through Sport.”(スポーツを通して世界を変える)を体現するために、世界で最も平均寿命が短い国のひとつであるシエラレオネをサポートするほか、自由で平等な国際的イベント<コペンハーゲン2021>のオフィシャルパートナーを務めるなどの取り組みを続けている。独自のブランドストーリーを展開するヒュンメルの、新たなチャレンジに引き続きご注目を。