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東京に数ある下町の中でもとりわけ人気の高い谷根千。山の手内という土地柄から気軽に出かける事ができるが、アクセスの面が人気の秘訣だけではない。この町の時間の流れは他の地域とはまた違った時間の流れを感じさせてくれるのだ。さらっと名所のみを歩けば普通の下町であるが、脇道や路地などをひたすら散策してみると、風情ある建物が残された町だという事に気付く。町文化として長い歴史を持ち合わせている谷根千の街並みの風情を感じながら散策をすれば、昔ながらの生活へと想像を掻き立てられ、体だけでなく気持ちまでトリップさせてくれるのも魅力のひとつではないだろうか。

谷根千で温故知新を感じる。築100年の長屋を改装した美容室 yanesensanpo2_780-780x585

多くの要因があるが、この町の魅力に惹かれた人たちは再び足を運び、人が人を呼び、この10数年でメディアの露出も増えたように感じる。すっかり人気スポットとして定着した現在の谷根千には、平日でも国内外問わず多くの人が訪れるようになった。そして、新しい文化やお店たちも生まれ、この町と歩みを共にしている。しかしながら定期的にこの町に訪れてみると、ここ数年の間で町は様変わりしたように感じてしまう。

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このような流れの中で、町の風情と文化を守る。そんな美容室ができると聞き、興味が湧いたので完成までのわずかな時間ながら、お邪魔させてもらい話を伺ってみる事にした。

ふと気軽に出かけたくなる気分になる時があるが、腰を上げてみるものの東京では選びきれないほどの街や観光地があるが、その数あるスポットの中でも地域を表す“町”。特に風情ある下町の雰囲気には、なぜか魅力を感じるものだ。地域の色を強く感じ、ふらり身軽で出かけても「東京にもこんな場所があるんだな」と、ノスタルジーな感覚を味わう事ができる。とりわけ2012年のスカイツリー開業により、墨田区の業平近辺や台東区の浅草・上野界隈の下町は、あらたに注目を浴び、近年は付近の下町巡りなる小ツアーなども行われ、広い世代へと下町の魅力を伝える一端にとなったのではないだろうか。

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しかし、スカイツリー開業以前から注目を浴び続けている、谷根千と呼ばれる地域がある。谷根千は東京の文京区から台東区にあり、23区の中心地・山の手の一角に位置している谷中、根津、千駄木の総称である。街の景観の移り変わりが早い東京の中でも、古き良き建物が軒を連ね、歴史を感じさせてくれる下町だ。ところで、なぜこの地域には東京の中心部にありながら歴史を感じる風情ある街並みが残っているのだろうか。簡単な説明になってしまうが、いくつかの要因を上げてみる。まずは大正12年の関東大震災。東京の被害は隅田川より東側、早稲田鶴巻町(新宿区)から江戸川沿いの地域から丸の内(千代田区)までの一帯、台東区の新吉原(現在の浅草北部)から吉野町(現在の東浅草、今戸付近)、玉姫町、山谷町、千束町の家屋倒壊率は20~30%と甚大な被害をもたらしたが、この地域の被害は比較的に小さなものとなった。さらには、東京大空襲時にも周囲が甚大な被害を受けながらも、神田須田町(千代田区)、京島(墨田区)などと共に奇跡的に延焼を免れた。こと、谷中に関しては谷中墓地を隔て、障壁となり奇跡的にも戦前の面影を残すきっかけにもなったとも言われている。

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Mako Masaya

Mako Masaya

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