寒い冬を越え、次第に暖かくなり春日和となってきたこの頃。そろそろ我らが天敵、蚊の季節がやってくる。毎年よく刺されてしまうという方は、もしかすると汗かきなのかも?
蚊は匂いに敏感?
蚊は体熱や呼吸に含まれる二酸化炭素といったあらゆる手がかりを利用して、人の身体のありかを探し当てることができる、と言われている。これに合わせて、どうやら彼ら蚊は嗅覚も鋭いようだ。
ある研究結果によると、蚊はIr8aという匂いを感知する感覚器官を使って、我々の人体の汗から発せられる乳酸の匂いを嗅ぎ取って引き寄せられるのだとか。
まず蚊は、人間が呼吸するたびに発する二酸化炭素を感知すると、Ir8aで汗の匂いを感知し、血を吸い取る人間を決めるのだとか。今回の研究では、突然変異でこの感知器官が弱ってしまった蚊を集め実験を行ったそう。この蚊がたくさんいる場に、人間の手を入れ込んでもあまり蚊が血を吸い取りに近づいてこないことから、この感覚器官の重要性を発見できたという。このIr8aという感覚器官を鈍らせることで、人間に近づく頻度を減らすこともできる、という研究結果も示されている。
この研究結果に、化学伝達について研究するワシントン大学のジェフ・リフェル氏は「今後、この器官を弱らせる香水を作ることも可能だ」と話している。
この香水ができれば、これから蚊にかまれることを気にすることもなくなるかも!? いち早く香水ができることを祈るばかりだ。