先日創刊されたファッション誌『STUDY(スタディ)』は、主に20代の編集、アートディレクター、デザイナー、フォトグラファーで制作されている。
ここに登場するのは、ファッションに熱中し、独自のスタイルを築き上げている人たち。彼ら/彼女らが持つ独自の文脈を紐解き、それらをひとつのテーマとして特集することで、そのファッションに辿り着いた道筋を解き明かしている。その他にも、「いまの時代にデザイナーは何を想って服を作るのか」に焦点を当てたブランド特集や、表紙でも使用されている白シャツをコンセプチュアルな写真のみで紹介するページ、「スタイルのあるヴィンテージ」と銘打って都内の“いまっぽい”古着屋さんを紹介する企画など、創刊号は合計約100ページのフルカラー仕様となっている。
さらに、巻末では日本が誇るファッションフォトグラファー鈴木親×新進気鋭スタイリスト小山田孝司のコンビが渾身のストーリーを披露している。
これまで広告主体で作られる誌面が当たり前だと思われてきたファッション雑誌だが、『STUDY』にはクライアントによってディレクションされたページが存在しない。純粋に、いまの時代にリアリティを持つファッションとは何かを突き詰め、誌面で表現している。それは、フォトグラファーやスタイリストの作家性を尊重し、彼らの才能を世界に向けて発信していくためでもある。また、『STUDY』はクオリティの高い誌面こそが、クライアントに対しての最大の貢献になると考えているという。
ファッションが持つ役割がどんどん変わっていくなかで、ほんとうに必要とされている価値観を模索すべく、『STUDY』を今後も継続していく予定だという。
Release Information
STUDY
ナンバー:創刊号
価格:¥1,200+税
取り扱い先:代官山蔦屋書店、B&B、百年、スタンダードブックストア(大阪)、『STUIDY』公式オンラインストア
編集人:長畑宏明
参加メンバー:
岩本良介、北岡稔章、花房遼、黒瀬万里子、鈴木親(以上フォトグラファー)小山田孝司(スタイリスト)
Liftとは
「ファッションの“いま”を編集する」をテーマに2014年1月に発足した編集の長畑宏明を中心としたプロジェクト。近作では、カメラマンの岩本良介、デザイナーの辻慎太郎(ROOM)の3人で活動しています。