Interview:村上悠
——4年のお付き合い、そして3度目の<ネブタ祭り>への参加。振り返っていかがでしたか?
「もともと、このプロジェクトは“地域の魅力はヒトにあり”というテーマのもと、いろいろな地域の素敵なヒトに会いにいき、各地に友達ができたら楽しいよねということではじまりました。
地域のヒトと深く交流して、モノコトにこめた想いに触れると、そのヒト、その地域を好きにならずにはいられない。そして仲良くなって友達になっちゃうから、また行きたくなるんですよね。そういう地域と参加者の継続的なコミュニケーションのきっかけをつくるプロジェクトです。人との出会い方ってとても大切だと思うんです。そのスタディツアーのひとつが今回の<大湊ネブタ>です。
昨年、『歓迎team Fantasy-sta.』とネブタに載せていただいたんですが、そのサプライズは本当に嬉しかったし、いい関係がつくれていることに感謝しています。ネブタ制作の裏側にある、大久保さんと岳史さんのストーリーを伺ったり、町内の子どもたちの背が1年前よりぐっと伸びていたり、行けば行くほど大湊を好きになっています。ほかにも幾つかの地域の方と交流してきましたが、みなさんといい関係が築けているように思います。
会いに行くヒトはみな素敵な方ばかりだから、心から楽しいし、なんだか心が晴れやかになるような気持ちよさがある。こういう体験をもっとたくさんの人にしてもらいたいです。また、このプロジェクト自体はオフの時間でやっていますが、『team Fantasy-sta.』のメンバーはそれぞれホテル開発や地域活性の仕事をやっていて、ここで築いた関係をもとに様々な仕事に繋がってもいます。信頼関係がベースに成り立っているんです。」
——今後の展望や、企画していることはありますか?
「どこに行くにもそんなに時間をかけずに行けて、いろいろな地域に面白いヒトが散らばり始めているとすれば、よし旅行に行くぞ、って構えて行くのではなく、友達に会いにふらっと“おでかけ”する感覚でいろいろな地域に遊びに行く方が自然な気がしています。
その方が人の流動は起きやすくなるし、地域経済も良くなるはず。そんな仮説をもっています。と言いつつ、結局やっている本人たちが1番楽しんでいるんですよね。いろいろな地域に友達ができると、本当に楽しくなる。旅行本に載っていない、大好きな地域のヒトのオススメの場所を知れたりするし。
一方、旅行業という観点から見ると、ただパンフレットをつくって店頭に置いて、はいお客さま、どこいく? みたいなやり方はもう通用しない。僕らは、いいものをいいって、もっと丁寧に伝えたい。だから、次は『友達に会いにふらっと“おでかけ”する』をちゃんと事業にしようと考えています。スタディツアーを重ねてきたからこそ、課題も見えたし、僕らにしかできないことが何かも見えてきています。」
“遊ぶように働き、働くように遊ぶ”
「team Fantasy-sta.」のみなさんはそれを体現するだけでなく、遊びも仕事も関係なく出会いから生まれる絆・信頼から、もっと楽しいコト、次なる新しいコトを生みだす、まさにクリエイティブ集団でした!
現在も幾つかのプロジェクトが進行中です、と語る村上さん。その一つである「ソトものツアーズ」は、様々な専門で活躍する“ソトもの”たちが、訪れた街を遊び・楽しみ、本気で良くするための提案を行うプログラムで、実際に埼玉秩父でスタートしています。
次はどんな感動が生まれるのか? 仕事、遊び、地域の垣根を越えてどんどん進化する「team Fantasy-sta.」から目が離せません!
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