Program Information
WOWOW英国月間
2014.07.01(火)- 07.31(木)@WOWOW
スポーツ、音楽、オペラなどイギリスカルチャーを堪能しまくれる1ヶ月!
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イギリスに短い夏がやってきた。この国で暮らしていて感じるのは、短いからこそ、この夏という季節を誰しもが大切にしているということだ。短い夏をどう過ごすのかということを本気で考えて、思い思いの夏を満喫する。とにかくイギリス人にとって夏は特別な季節なのだ。
そもそも何がそんなに「特別」なのかを説明していきたい。まず日照時間が長い。異常に長い。冬には16時には暗くなってしまうが、打って変わって夏は22時になってやっと日が沈むといった具合だ。そういうわけで、夏になると街中のオープンテラスやパブの外でビール片手に談笑する姿があちこちで見られ、公園に行くと若者がこぞって日焼けに精を出している。厳しい冬に備えて、太陽をフル活用するのがイギリス人のスタンダードだ。
そしてもう一つ、この国の夏を「特別」にするのが、夏に開催される世界規模のスポーツイベントや音楽イベントだ。スポーツでは、テニスの4大国際大会のうちの一つ<ウィンブルドン選手権>やイギリス王室が主催する競馬の祭典<ロイヤルアスコット>が開催され、音楽では、世界最大級の音楽フェス<グラストンベリー・フェスティバル>を始め、数えきれないほどの野外フェス・イベントが開催される。
ただ今年の夏はいい話ばかりではない。現在開催中の<ワールドカップ>ではイングランド代表のグループリーグ敗退が決定し、一瞬国全体に暗いムードが漂っていたことは確かだ。けれどそこはクールなイギリス人。早々に気持ちを切り替えているようで、もう頭の中は<ウィンブルドン>ムード一色。試合を生で観るために朝から何時間も並んで、チケット獲得に奔走する姿はこの国ではお馴染みの光景だ。また試合を楽しむことはもちろんのこと、そこに集まる英国紳士・淑女の雰囲気を眺めてみるのも<ウィンブルドン>の楽しみ方の一つ。昨年は数々の著名人の中にローリング・ストーンズのメンバーが映っていたなんてことも。7月のWOWOWでは連日生中継しているので、そんな豪華な観客席も要チェックだ。
そんなローリング・ストーンズと言えば、今年2月には日本にも来日し、現在はヨーロッパツアーの真っただ中。3月にはミック・ジャガーのパートナーであるローレン・スコットが他界したことを受けて、バンドのオーストラリア・ニュージーランド公演が延期になってしまったが、今夏はヨーロッパのいくつかのフェスのヘッドライナーにも決定し、精力的にツアーも行っている。WOWOWではそんな彼らの50周年を記念して行われた昨年のハイドパークのライヴをフィルムにまとめた『スウィート・サマー・サン』も公開。ブライアン・ジョーンズ追悼コンサート以来、実に44年ぶりとなるハイドパークでのライブは必見だ。