長野県南木曽。そこには江戸時代の面影を残す宿場町・妻籠宿(つまごじゅく)が残り、その幻想的な街並みはミシュラン・ガイドで星を獲得。さらに柿其(かきぞれ)渓谷を始めとする人気のトレッキングスポットも数多く存在し、アクティビティの可能性を秘めた南木曽は、世界から注目を浴びている。そして2019年春、アウトドア観光開発を地方創生に繋げる株式会社MENEXはこの“日本で最も美しい村”に、“日本の田舎を探検する”をコンセプトにしたThe Expedition Hotel『Zenagi』をオープンさせた。古民家の魅力を生かしつつインテリアもこだわり抜いた施設、ミシュランシェフがプロデュースした“木曽でしか食べられない料理”など、古民家ラグジュアリー・ホテル“Zenagi”の魅力をとことんご紹介。

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4つの“ZEN”の意味が込められた、オール・インクルーシブなホテル

木曽路はすべて山の中ーー古くから奥深き山々に隠された長野県の南木曽地方は、日本の秘境として歴史を紡いできた。その意味で、“日本の田舎を探検する”をテーマとしたMENEXによる南木曽プロジェクト、そして古民家ラグジュアリーホテル・Zenagiが、ここをその舞台に選ぶのは必然だったのだろう。

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日本の原風景のような農村が残る田立地区にあるこの建物は、もともとこの地の豪農が住んでいた築200〜300年もの歴史を持つ文化財級のお屋敷だ。完成したZenagiに一歩足を踏み入れてまず感じたのは、その建物としての魅力を損なうことなく、しっかりと歴史を継承した上で生まれ変わらせたということ。

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釘を使わずに組み合わされた巨大な木の柱や梁(はり)、囲炉裏の煤(すす)に燻されて黒光りする天井、和紙に金属を焙煎して水墨画のような風合いが出た壁など、眼に映るどれもがこのお屋敷が本来持つ魅力を生かしていた。

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Zenagiという名前には、4つの“ZEN”の意味が込められているという。木曽の神々しい山と森と川が織りなす大自然の“然”、農家や漁師が大切に育てた恵みをいただくお膳の“膳”、呼吸を整えるような静かな時間を過ごす座禅の“禅”、そしてMENEXのプロジェクトにおけるメインテーマにも繋がる、すべてを地方再生につなげる善行の“善”。

これらの“ZEN”をNagiso(南木曽町)で行うことからZenagiと名付け、宿泊・食事・アクティビティのすべてをトータルでプロデュースしたオール・インクルーシブなホテルとして、ここでしか味わえない特別な体験を提供する。

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Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:安井宏充(Weekend.)