2011年に27歳という若さでこの世を去ったエイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)。今年開催予定だった彼女のホログラム・ツアーが延期になることが発表された。
エイミー・ワインハウス ホログラム・ツアー
Pitchforkによると、昨年10月に発表されたエイミー・ワインハウスのホログラム・ツアーは、BASE Hologramという会社主導で現在計画されており、今年中の敢行を目指して準備していた様子。
ところが、先日同社は公式Twitter上で「彼女の天才的かつずば抜けたアーティスト性と社会への貢献をホログラム/拡張現実演出イベントに落とし込む上で、ユニークなチャレンジと感受性に遭遇した」として、延期することを発表するに至った。
— BASE Hologram (@BASEHologram) 2019年2月20日
このツアーは、エイミーのホログラムを生バンドとシンガー、そしてステージ演出で表現する予定とのこと。また、このツアーの収益は全額エイミー・ワインハウス財団に寄付されるそうだ。
これまでにも多くのアーティストがホログラム化し、その度にさまざまな論争を生んできた。2012年の<Coachella Valley Music and Arts Festival>では、ドクター・ドレー(Dr. Dre)がスヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)とのステージ最中に、3Dホログラム化された2パック(2Pac)を”召喚”したことが話題に。また、昨年の第52回スーパーボウルのハーフタイムショーでは、ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)がプリンス(Prince)をスクリーン上に投影し、トリビュートソングを披露したことも注目を浴びた。
しかし、それぞれかなりのバッシングもあったようで、プリンスに至っては生前「ホログラムは悪魔の所業」と発言していたこともあり、世間は騒然となった。
こうした事例もある中で、計画されているエイミーのホログラム・ツアー。このパフォーマンスを見る誰もが納得のいく手段は果たしてあるのだろうか?