アナ・ロクサーヌ(Ana Roxanne)の初となる来日公演が10月18日(水)にWWWで開催される。
透明人間になったと感じたことのあるすべてのひとへ──アナ・ロクサーヌの初来日公演が決定
自主制作EP『~~~』をマシューデイヴィッド(Matthewdavid)主宰の〈Leaving Records〉からリイシューした後カナダの名門〈kranky〉と契約し、2020年にインターセックスであることの経験を探求した『Because Of A Flower』でフルアルバムデビュー。
エレクトリック・メディテーション、ドリーム・ポップ、アンビエントの境界で活動するAna Roxanneのインスピレーションは、世俗的なもの(1980年代と90年代のR&Bのディーヴァたち)とスピリチュアルなもの(彼女が育ったカトリックの合唱の伝統や北インド古典音楽)にまたがり、アトモスフェリックでいて古来の、癒しであり閉ざされている感覚が同居する、独特の直感的な音楽へと結実している。
自身の感情にアクセスしそれを表現する「声」を探究しながら、ベース、テクスチャーを繊細に扱いオーケストレーションする彼女は、音楽の中に空間と感情を見出し、その瞬間に身を置くことを促す。
今年7月には、“ディープ・レゲトン”のオリジナルスタイルで活動するDJ・パイソン(DJ Python, Brian Piñeyro)とのプロジェクト「Natural Wonder Beauty Concept」としてセルフタイトルのデビューLPを〈Mexican Summer〉からリリースしたばかり。今後の活動からますます目が離せない。
パンデミックを経験した世界へ、独自の深い探究の中から静けさと遅さを差し出していくアナ・ロクサーヌのパフォーマンスへ身を預けに、この秋、ぜひWWWへ足を運んでほしい。