2015年のフジロックを含めて3度の来日を果たし、日本にも馴染みが深いアクアラング(Aqualung)が、7年ぶりとなるアルバム『Dead Letters』を10月28日(金)にリリースすることが決定。また、先行シングル第3弾となる“Champion of the World”のリリック・ビデオが公開された。
7年ぶりのアクアラングの新作『Dead Letters』
ソングライター/プロデューサー/マルチインストゥルメンタリストとして活躍する、アクアラングことマット・ヘイルズ(Matt Hales)。リオン・ラ・ハバス(Lianne La Havas)、トム・チャップリン(Tom Chaplin)、ジェイソン・ムラーズ(Jason Mraz)など多くのアーティストとコラボレーションを行い、グラミー賞やアイヴァー・ノヴェロ賞の受賞やノミネーションを得るなど、その才能を発揮してきた。
「『Dead Letters』は帰郷を歌ったアルバムでもあるんだ」とマット・ヘイルズは語る。過去10年近くロサンゼルスで過ごしたマットと家族はイギリスに戻った。故郷にいるにも関わらず地に足がつかないような不思議な感覚に戸惑ったマットは、その感覚をデビュー・アルバムでも一緒に曲を作った愛すべきアップライト・ピアノとともに曲へと落とし込んでいったという。「僕は4歳の頃からずっとソングライターだった。何かを解決しなければならないときに曲を書き、ある感情に圧倒されたときに曲を書き、言いたいことがあるのに言えないときに曲を書いてきた」。
新しい家、新しいスタジオ、そして奇妙に馴染みのない故郷で、マットはあらゆるインスピレーションが、彼が言うところの “自分の音楽“=よりプライベートで個人的な、今この瞬間に表現したいもの、だけを書くという気持ちにかきたてられた。そして、これらの曲は、弟のベン・ヘイルズ、妻のキム・オリバー、そしてAqualung以前のプロジェクトであるThe 45’sとRuthのバンドメイトであるマット・ビンセント・ブラウンといった、彼の信頼するコラボレーターたちと共に2年間に渡って、ゆっくりと慎重に練り上げられアルバム『Dead Letters』が完成した。
Dead letter(デッド・レター)とは、配達も返送されない手紙のこと。マットはある時、自身のアルバムの曲はすべて手紙であることに気づいたという。それは必ずしも送る必要のない手紙=デッド・レターであると同時に、アクアラングからのファンへの手紙でもある。
『Dead Letters』からは最近18歳になったばかりの息子に向けてのメッセージを歌った“Champion of the World”を含め、アクアラングらしい複雑な感情を美しく響かせる“Imperfect Cadence”、エルトン・ジョン(Elton John)にインスパイアをうけたという“Fool”の計3曲の先行シングルが公開中だ。デビュー以来、繊細で美しいメロディーと透明感あふれる歌声でファンを魅了し続ける彼。続報をぜひ期待していただきたい。
Champion Of The World(Lyric Video)
RELEASE INFORMATION
Dead Letters
2022.10.28(金)
Aqualung
デジタル配信/CD/LP
【tracklist】
1.Here And Now
2.Champion of the World
3.Fool
4.Imperfect Cadence
5.November
6.Possible Impossible
7.Add Me Up
8.Devotion
9.Bad Dreams