ノンチューニングのノイズ・ギターをギンギンに掻き鳴らすNYアンダーグラウンドの異形ギタリストとして。カエターノ・ヴェローゾ、坂本龍一、デヴィッド・バーン、マリーザ・モンチなどを手掛ける先鋭ポップの世界的プロデューサーとして。そして、エロティックかつスリリングな歌声を持った稀代のシンガーとして。国境もジャンルも世代も超越した唯一無二の存在感で音楽シーンを飄々とさすらいながら、世界中に熱狂的なファンを生んできた真の奇才音楽家=アート・リンゼイ。
ここ数年、小山田圭吾やジム・オルークと共演したブルーノート東京公演や、2016年夏の代官山「晴れたら空に豆まいて」での5日連続公演(青葉市子、山木秀夫、バッファロー・ドーター、ジム・オルークとの日替わり共演ライブ)など、精力的なライブ活動で我ら日本のファンを歓喜させてくれたアートが、前作『Salt』以来待ち焦がれていた約13年ぶりとなるオリジナル・ニュー・アルバムをついに、ついにリリースする! これまでコンスタントにアルバムを発表し続けてきたアートだけに、この13年はファンにとってあまりに長かった。まさに待望感が沸点に達した中でのリリースである。
Arto Lindsay & Hiroshi Takano アート・リンゼイと高野寛 improvisation #1
新作『Cuidado Madame(邦題:ケアフル・マダム)』はNY&リオ録音。盟友メルヴィン・ギブス(b)に加え、ポール・ウィルソン(keys)、カッサ・オーヴァーオール(dr)、パトリック・ヒギンズ(g)、マイク・キング(org)などNY の新世代ジャズシーンで活躍する若き気鋭ミュージシャン達が参加し、マリーザ・モンチとの共作曲も含まれている。これまでのソロ活動で培われた究極の“コスモポリタン音楽”としての高度な洗練はそのままに、再び攻撃性を取り戻した旺盛な実験精神が炸裂した本作は、“攻め”と“ポップさ”のバランスが過去最高で、紛れもなくアートのソロ・キャリアにおいて屈指の傑作に仕上がっている。
そして、この新作のリリースを記念し、アート・リンゼイを総覧する世界にも類を見ない書籍『別冊ele-king アート・リンゼイ全景(仮)』も同時刊行! さらに、廃盤となっていた近作3タイトル『Prize』、『Invoke』、『Salt plus Two』の一斉再発も加え、その底知れぬ才能に改めてフォーカスする! これは2017年音楽シーン最初の大事件というべき衝撃のリリースだ!
RELEASE INFORMATION
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