アメリカで設立されたアーティストが自身で作品を直販できるサイト「Bandcamp」が、クラウドファンディングを利用してレコードプレスサービスをスタートすることを発表した。

プレスにかかる資金はBandcampが調達

Bandcampの発表によると、本サービスはアーティストとレーベルがレコードをプレスする際にかかる資金を、Bandcampが調達するためのサービスだ。依頼する側となるアーティストやレーベルは資金を前払いする必要なく、すぐさまレコードプレスに取り掛かることができるようになるという。

また本サービスでは、Bandcampがプレスやプリント、配送作業などを受け持ち、一方でレコードのデザインや価格設定、利幅についてはアーティストとレーベルが決めることができる、というまさに至れり尽くせりの内容となっている。これらの作業は60年以上のプレス経験がある製造パートナーと提携して行われるため、品質には何の問題もない、とBandcampは説明している。

現在、本サービスの試験段階での運用がスタートしている様子。サービスのローンチ自体は今年の後半を予定している。今年2月には、アメリカ・カリフォルニア州に独自のレコード店をオープンさせたBandcamp。デジタル・メディアとフィジカル・メディアの垣根を越え、さまざまな施策を展開してくれるこの会社の動向に今後も期待したい。

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