11月4日に発売となったbirdの最新アルバム『Lush』。10枚目のアルバムにしてジャンルレスなbirdミュージックが更に加速! 初期作品を感じさせるマシン・ビートに、今迄以上に縦横無尽に多彩なジャンルを横断する全く新しい bird。 birdと冨田恵一(冨田ラボ)の2人だけで実に1年の歳月を費やし、いまもっとも聴かれるべき新譜がここに完成した。
今回、その最新アルバムのセルフ・ライナーノーツが到着。またsoundcloudでは全曲視聴サイトが公開されている。解説を読みながら、じっくりbirdの世界観に浸ってみてはいかがだろうか。
『Lush』セルフ・ライナーノーツ
1.Lush
アルバム制作の小休止の後、冨田さんから送られてきた曲です。聞いた時、カッコ良くて鳥肌が立ってしまいました。 私自身、小休止中に吸収していたものが一瞬にして溢れてきた感じがしたので、タイトルもLushにしました。 冨田さんからレイドバックしている曲が! とびっくり&気持ちよくて、楽しく歌えました。
2.Surprise
昨年の冨田ラボのライブの時に、披露される新曲に歌詞を書かせてもらい、児玉奈央さんとさかいゆうさんと3人で歌ったのが最初です。 この曲をリアレンジをして、アルバムに入れるのはどうですか? と冨田さんから提案があって、ライブでも楽しかったし、 ぜひという感じでした。アルバムの中でも明るいタイプの楽曲で、歌っていて自然と体が動きます。
3.リズムだけ残して
サビのフレーズが印象的な一曲です。元々はもっとエレクトロな感じだったのですが、最終的には心地よいオーガニックな感じに。情景が流れていくような歌詞にしてみました。大人になったつもりで日々生活しているんだけど、心の中にはどこかに少年や少女のままの自分も残っていて、時々それをかいま見てドキっとしたり、懐かしんだり、そんな時ってありませんか?
4.Can’t Stop
制作の一番最後に冨田さんから送られてきました。聞き終わった後何度も聞きたくなる、ダンサーな一曲。 歌詞も冨田さんと何度かやりとりして完成しました。 コーラスワーク、とても楽しかったです。最初曲を聞いた時は2番までだったので、その後の展開がどうなるんだろうと思ってたんですが、特に終わりが印象的! ライブで早くやりたいですね。
5.明日の兆し
とても素敵なバラードです。歌詞もそうなるよう心がけました。これから先、長く歌っていきたい一曲です。 レコードだとここまでがA面な感じですね。
6.Wake Up
アルバム制作で一番最初に出来た曲です。冨田さんと詞先の曲をやってみようという話になり、先に歌詞を書きました。最初より、よりエレクトロな感じになって世界観も膨らんで大好きな一曲です。 詞先はなかなか歌詞を書く側としては大変なんですが、その分どんな曲になるんだろう! とワクワクする感じが増えます。
7.タイドグラフ
とてもドラマチックな曲だったので、どんな歌詞にしようかなあと書き始めるまでに、かなり時間がかかりました。 大好きな海の情景、特に潮の満ち引きで変わったり、その場所に行けたり行けなかったりする感じっていいかも! と思いながら。コーラスもがんばりました!
8.Ten
これは最初の感じから随分印象が変わって刺激的になりましたね! ツボにはまっています。 途中冨田さんが「今この曲いろんなリズムが混ざっちゃってすごいことになってるから、もう少し整理するから待ってて〜」って言っていたので、きっとそれはすごいことになってたんだろうなあ、なんて想像が膨らみます。 ライブではどんな感じになるんでしょう!
9.アイスクリーム
今までいろんなリズムの歌を歌ってきましたが、そういえばスカっぽい? ものはやったことないなあと思いつつ、冨田さんとそんな話をしていて、できあがった曲です。 冨田さんから「もっとスカっぽいものや色々と作ってみたんだけど、こういう感じがいいかな」と。歌詞はアルバムの中では一番かわいらしい感じになったかなと思います。大人も子供もアイス大好きですよね〜。
10.道
以前冨田ラボで参加させてもらった一曲です。M2のSurprise同様昨年のライブで歌ったんですが、リアレンジした感じが今回のアルバムに合いますね〜ということで、入れることになりました。 実はこの曲、私の裏声デビュー曲なんです(オリジナル)。なので個人的に思い出深い曲です。「道」以降は裏声使うようになって、お陰さまで随分歌に広がりがでました。 後半のドラムがすごいことになっています! ぜひ聞いてみてください!
edit by Qetic・Rina Kawarai