今年2016年4月に『ビューティフル・ライズ(Beautiful Lies)』をリリースした、弱冠20歳の歌姫バーディー(Birdy)。「Billboard Live TOKYO」で一夜限りの初来日公演が7月20日に行われた。今年の2月に行われたイギリスのノース・ロンドンの「オスロ」での公演のチケットは発売開始から僅か2分以内に完売! 初めての来日公演となった今回の2回公演もチケットはソールドアウトとなった。そんな若き歌姫バーディーが東京を一夜にして魅了したようすをレポートしたいと思う。
Live Report:Birdy
2016年7月20日(水)@Billboard Live Tokyo
待望の初来日公演が行われた六本木の「Billboard Live TOKYO」は食事を楽しみながら良質の音楽をゆっくりと堪能することができる会場となっている。客層はやや女性が多く、年齢層は幅広い。
開始予定時間を少しだけ過ぎたころ照明が暗くなり、サポートのバンドメンバーが登場する。最新作『ビューティフル・ライズ』の1曲目に収録されている“Growing Pains”の幻想的なイントロが流れ、最新作のアルバムジャケットの背景のような鮮やかなブルーのドレスを来たバーディーが舞台袖から現れステージ中央のキーボードの前に座り、スポットライトがバーディーを照らす。そして、彼女の透き通った声が会場に鳴り響く。
食事を楽しんでいた観客もナイフとフォークを置き、ステージのバーディーに釘付けになる。第一声で一瞬にして観客の心をつかんでしまう繊細かつ、力強い歌声は彼女の最大の魅力といえるだろう。
「来てくれてありがとう。初めての東京での公演よ。」という短いMCを挟んで1stアルバム『バーディー』からイギリスのバンド「チェリー・ゴースト(Cherry Ghost)」のカバー“People Help The People”を演奏する。バーディーのキーボード弾き語りから静かに始まり、徐々に他の楽器が参加しバーディーの歌声も力強さをましてくる。
Birdy – People Help The People [Official Music Video]
“Hear You Calling”、ピアノのイントロから始まるバラード“Deep End”を歌い。「本当にありがとう。」という一言をはさみ『ビューティフル・ライズ』から2ndシングルとしてリリースされた“Wild Horses”を演奏する。
Birdy – Wild Horses [Official]
続けて悲しい失恋を歌った“Words”を感情込めて歌いあげ観客を圧倒する。新作『ビューティフル・ライズ』を聴いて「より力強く」、「深みを増した」歌声になったという印象を受けたが、その印象を最も強く受けた曲が“Words”だった。ロンドンに引っ越して、新天地での生活をスタートさせたことがバーディーに大きな変化をもたらしたことは間違いないだろう。
Birdy – Words [Official]
ヴァイオリンの音色とバーディーの歌声がマッチする“Lost It All”を演奏する。そして「この曲は新しいアルバムからの曲で、タイトルトラックよ。」と言い“Beautiful Lies”の演奏が始まる。スポットライトがキーボードを弾きながら歌うバーディーを照らす。バーディーはインタビューでアルバムの曲のタイトルについて「変化」の歌だということを語っている。
「Beautiful Lies」とは、「変化」のことなの。成長し、人と別れ、自分自身の人格を確立していく。私は1年前に初めてひとりでロンドンに移ったんだけど、家族とすごく仲が良かったから、きちんと独り立ちできるようになるまでそれなりの時間がかかったわ。そこで、自分の中で「Beautiful Lies」がどういう意味なのか、を学んだの。変化はこの世で避けられないものだけれど、同時に「何も変わらないでほしい」と願ってしまう……ということよ。
引用元:UKの歌姫バーディーが明かす『美しい嘘』の真実。インタビュー本邦初公開!
Birdy – Beautiful Lies (Live)
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