いま、欧米の音楽シーンは「女性シンガー・ソングライター」が百花繚乱の様相を呈している。<第58回グラミー賞>で3冠に輝いたテイラー・スウィフトは言わずもがな、昨年フー・ファイターズの代打で見事<グラストンベリー>のヘッドライナーを務め上げたフローレンス・アンド・ザ・マシーン(フローレンス・ウェルチ)、あるいはダブステップ以降のトラックメイカー的な曲作りを得意とするロードやバンクスなど、ざっと名前を挙げていくだけでもキリがない。
彼女たちに共通するのは、天に二物も三物も与えられた「才色兼備」だということ。その優れた音楽的センスはもちろん、自ら曲を書いて歌えるエンタテイナーであり、かつ圧倒的な「美貌」も併せ持っているのだから恐れ入る。SNS世代らしくセルフ・プロデュースにも長けており、今や彼女たちのインスタグラム・アカウントは下手なファッション誌よりも影響力が大きいという。Qeticでは、そんな美しいフィメール・アーティストたちを積極的にバックアップしてきたので、ここで一度振り返ってみよう。
Computer Magic – Fuzz (Official Video)
まずは、「NYの宅録アストロガール」ことコンピューター・マジック。彼女の持ち味である浮遊感の強いサウンドは、レクサスやキューピーなどのCMソングに起用されたためお茶の間にも浸透しているが、昨年遂に完成した1stアルバム『ダヴォス』では、よりパーソナルかつ普遍的なソングライティングが冴え渡っていた。SFオタクなキャラクターと、小柄な体型を活かしたキュートなファッションには男女問わずメロメロである。
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Beau – C’mon Please
3月に取り上げ、大きな反響を読んだのがNYのフォーク・デュオ=ボウ。モデルとしても活躍する抜群のルックスと、ラナ・デル・レイやフロー・モリッシーの系譜にも連なる生々しいヴォーカル&ギター・サウンドは、審美眼に定評のある〈キツネ〉が恋に落ちたのも無理はない。デビュー・アルバム『ザット・シング・リアリティ』では、なんとライアン・マッギンレーがジャケ写を撮影しており、その“美意識”の高さにも注目である。
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そして今回、満を持して日本全国の「美女SSWファン」にご紹介したいのが、4月20日(水)に3rdアルバム『ビューティフル・ライズ』をリリースするBirdy(バーディー)だ。
弱冠12歳にしてイギリスを虜にした歌姫=バーディーとは?
バーディーことジャズミン・ヴァン・デン・ボーガルドは、英国ハンプシャー・ライミントン出身のシンガー・ソングライターで、現在19歳。母親はピアニスト、父親は作家/声優という音楽一家に生まれ、幼少期からピアノとソングライティングをスタートした。2008年、弱冠12歳で国内最大規模の音楽コンクール<Open Mic UK>に出場し、およそ2,000人ものオーディエンスを前に自ら作詞・作曲したオリジナル曲“So Be Free”を披露、見事18歳以下の部門で優勝を果たし、メジャー契約を勝ち取った実力派である。
Birdy Winning Open Mic UK Singing Competition
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