グラミー賞ノミネート作『Migration』のヒットにより、トップアーティストとしての評価をより確かなものにしたボノボ(Bonobo)。官能的かつ情熱的なDJプレイでも、ジャンルや国境を超えて絶大なる人気を獲得している彼が、昨年リリースしたトータリー・イノーマス・エクスティンクト・ダイナソーズ(Totally Enormous Extinct Dinosaurs)との共作シングル“Heartbreak”のリミックスバージョンを公開した。
BonoboとTotally Enormous Extinct Dinosaursの共作“Hearbreak”をKerri Chandlerがリミックス!
今回のリミックスは、ディープハウスのオリジネーターでもあるケリー・チャンドラー(Kerri Chandler)が手がけている。原曲の“Hearbreak”は、Class Actionのダンス・クラシック“Weekend”のボーカルがサンプリングされており、パラダイス・ガラージを中心に興隆した1980年代のNYのサウンドから現代のウェアハウス・パーティーにまで敬意を表するダンスフロア向けのシングルとなっている。
なお、パラダイス・ガラージは若き日のケリー・チャンドラーに大きな影響を与えたシーンでもあり、彼が後に形成したディープハウスの源流としても知られている。ケリーとボノボのコメントは以下の通り。
まず第一に、僕はBonoboの作品が大好きだから、“Heartbreak”のリミックスを依頼されて興奮したよ。電話では、求める方向性や進むべき方向性について話し合ったんだけど、彼らは自分のスイングした感じのビートとバイブスを入れるなら、僕の好きなことやっていいと信頼してくれたんだ。彼らが求めているものと私がやっていることが一致していたし、結果には満足していると思う。
Kerri Chandler
ケリーの長年のファンだったし、今回のリミックスにピッタリだと思ったんだ。彼はスタジオから僕に電話をかけてきて、リミックスの一部を聞かせてくれた。こんな感じになるのか! って感じですごいワクワクしたよ。
Bonobo
今回のリミックスシングルは、デジタル限定の配信となっている。原曲の“Heartbreak”と“6,000 Ft.”を収録した12インチは現在発売中! 12インチには、『アーサー・ラッセル ニューヨーク、音楽、その大いなる冒険』や『ラヴ・セイヴス・ザ・デイ 究極のDJ/クラブ・カルチャー史』といったニューヨークのDJ/ダンス・カルチャーを語る上では欠かせない名著を手がけたティム・ローレンスによるライナーノーツが収録されている。こちらもぜひお見逃しなく!