アラバマ・シェイクス(Alabama Shakes)のリード・ヴォーカリスト/ギタリストのブリタニー・ハワード(Brittany Howard)による初のソロ・アルバム『ジェイミー』が世界に先駆け日本で9月18日(水)に先行発売となる。本日、アルバムからの第2弾シングル「ステイ・ハイ」がミュージック・ビデオとともに公開された。
ブリタニー・ハワード自身の故郷、アラバマで撮影
「このミュージック・ビデオは私の故郷、アラバマのアセンズで撮影したの。実際に出演しているのは家族や友人たちなの」とブリタニーは話しており、父K.J.ハワードに捧げられている。17時きっかりに仕事を終え家族の待つ家に戻る工場勤務の父親の姿が描かれ、全米人気TV番組『アメリカズ・ゴット・タレント』の司会をつとめるテリー・クルーズが出演している。
ドラマの役の影響で“よき父親”のイメージで親しまれているクルーズに、ブリタニー自らメールで出演依頼をしたのだという。チャカ・カーン11年ぶりの新曲「ライク・シュガー」のミュージック・ビデオ等も撮ったキム・ゲーリッグが監督しており、誰もが共感する日常の1コマが愛情たっぷりに綴られている。これがミュージック・ビデオに登場するのが初となるブリタニーのカメオ出演にも注目だ。
Brittany Howard – Stay High (Official Video)
アルバムにはロバート・グラスパー、ネイト・スミスも参加
ブリタニーのソロ・デビュー盤のタイトル“ジェイミー”は、ブリタニーの姉の名前から付けられた。ピアノの手ほどきや詩の書き方を教えてくれた姉は、病気のため10代の若さでこの世を去った。姉はミュージシャンでもあったという。「タイトルは姉を偲んでのもの。間違いなく私をひとりの人間として形成してくれた人だから」とブリタニーは語る。すでに6月25日(火)に公開された第1弾シングル「ヒストリー・リピーツ」のジャケットには、幼少時のブリタニーと姉ジェイミー姉妹の写真が使われている。
Brittany Howard – History Repeats (Official Audio)
「でも、アルバムの内容は姉についてではなく、自分についてのもの。私は自分自身のことや自分が何者であるか、何を信じているかについてかなり率直なの。だからこのアルバムは独りで作る必要があったの」
新譜には以前から書きためていたものや書下ろし含め全11曲を収録している。「これほど自分をさらけ出すことは手ごわいものがあった」とブリタニーは認めているが、現在30歳の彼女はこのまま50歳まで同じ曲を歌い続けてリタイアするのか、それとも怖いと思うものに挑戦するのか思いをめぐらしたという。アラバマ・シェイクスでの活躍により、音楽界きっての著名人の仲間入りをし愛すべきアイコンとしてオバマ政権時代のホワイト・ハウスからグラストンベリーのピラミッド・ステージ、ポール・マッカートニーに招かれ一緒に歌ったロラパルーザ等、あらゆる経験を重ねてきたブリタニー。
「私にオフの時間はない。自分は何かを作っている必要があるの。そうでないと何かヘンな感じがして、豊かな人間でいられない気がする」とコメントしている。
バンド・メンバーにはアラバマ・シェイクスの盟友ベーシスト=ザック・コックレル(Zac Cockrell)、現代ジャズ・シーンを牽引するロバート・グラスパー(Robert Glasper)と凄腕ドラマー=ネイト・スミス(Nate Smith)という最強メンバーが名を連ねる。トラック7「13thセンチュリー・メタル」は、グラスパーとスミスのスタジオでのジャム・セッションから誕生した曲なのだという。
またトラック5にはノラ・ジョーンズ(Norah Jones)やマデリン・ペルー(Madeleine Peyroux)らが厚い信頼を寄せるキーボーディスト、ラリー・ゴールディングス(Larry Goldings)が参加している。ミックスは『サウンド&カラー』でグラミー賞を受賞したショーン・エヴェレットが手掛けている。
記念すべきソロ・デビューとなった新作をひっさげての北米・ヨーロッパ・ツアーが8月17日(土)から10月にかけて行われる事も発表された。アラバマ・シェイクスでの活動からソロとなり、未来にむかって新たな一歩を踏み出したブリタニー。その心揺さぶる魂の歌唱が世界に解き放たれる。
RELEASE INFORMATION
ジェイミー(Jaime)
2019年9月18日(水)国内盤先行発売
¥2,400(+tax)
<収録曲>
1.ヒストリー・リピーツ(第1弾シングル公開中)
2.ヒー・ラヴス・ミー
3.ジョージア
4.ステイ・ハイ(第2弾シングル本日公開)
5.トゥモロー
6.ショート&スウィート
7.13th センチュリー・メタル
8.ベイビー
9.ゴート・ヘッド
10.プレゼンス
11.ラン・トゥ・ミー