2017年11月。日本の新しい音を鳴らすTempalay、ドミコ、MONO NO AWAREの3バンドが、中国の广州/深圳/杭州/上海/北京の5都市の会場で、 5日間連続ライブという濃密なスケジュールでツアーを行った。
2018年3月1日 中国巡演最終站 Teaser (Tempalay x ドミコ x MONO NO AWARE)
最近の中国では、音楽メディアやSNSで日本のバンドを知る情報ツールやコミュニティーが拡がっているらしく、ライブには大勢のファンが集まり、演奏に合わせて口ずさむ観客が多かったという。昨年、数々の音楽フェスにも出演し、音楽業界から常に注目されていた彼らは、中国をどんな風に感じたのだろうか?
MONO NO AWAREの加藤成順(Gt)が撮影をした写真と共に、各バンドのフロントマン・小原綾斗、さかしたひかる、玉置周啓に中国ツアーを振り返ってもらった。
中国ツアーを振り返る
——中国で印象的だったことは?
小原綾斗(Tempalay):建物や町並みのいい意味で違和感とゆうか嘘っぽい感じ。廃退的な未来都市みたい。フィフス・エレメントてきな。
さかしたひかる(ドミコ):回鍋肉がない。
玉置周啓(MONO NO AWARE):中国といえば先進国ながらどこか雑多で、屋台が並ぶような下町がどこまでも続いているようなイメージでしたが、ライブハウスの音響設備が相当整っていて、クオリティの高い環境で演奏し続けられたことが新鮮でした。また、見た目はアパートなのに高さは都庁みたいなマンションが乱立して、そこに一般市民が住んでいることにもカルチャーショックを受けました。
——ライブ中、お客さんの様子はどうだった?
小原:みんな楽しそうでしたー!
さかした:日本のインディーシーンのメディアをチェックしている様子、日本語も自発的に勉強しているほど関心を持っている。
玉置:僕の狭い見識で言えば、南に行くほど大阪、北に行くほど東京という感じでした。広州のお客さんは飛び跳ねたり曲中にも声が上がったりしましたが、北京のお客さんは横に体を揺らしながら楽しんでいるような印象を受けました。どちらにせよ演奏していて嬉しい反応をしてくれましたが、日本にあるような、おおまかな地域差があるように思います。そして、ステージが終わると、積極的に話しかけてきてくれる人が多くて楽しかったです。
——ツアー中のおもしろエピソードがあれば教えてください。
小原:本当にたくさんのアクシデントやミラクルなことがおこりすぎて、部屋の風呂でひとり大転倒して足を引きずるほどの怪我をしてしまったことを誰にも言えなかったんです。
さかした:ホテルに帰るタクシーを待ってる間に遊びでフリースタイルのラップバトルしてたら、ガチガチの喧嘩に発展した友達二人。かなり笑った。
玉置:ツアー1日目、ドミコのリハ中モニターチェックが難航し、ドラムの長谷川くんがマーシャルのモニターをもっと大きく返してくれと要望するが変わらず、最終的に両手を天井に突き上げ「マーシャル、ドン!」と呟いたのが印象的でした。
3月1日、中国巡演最终站
恵比寿LIQUIDROOM
慣れない環境下での連日のライブツアーの中で、元々親交のあった彼らの絆は更に深まったそう。この中国ツアーのファイナルは3月1日(木)に恵比寿LIQUIDROOMで行われる予定だ。お互いに高め合いながらステージ作り上げる彼らのライブは、中国だけでなく日本も魅了することだろう。自身の目と耳で、日本を引っ張っていく新たなポップシーンを確かめてみては?
EVENT INFORMATION
中国巡演最终站
2018.03.01(木)
OPEN 18:00/START 19:00
恵比寿LIQUIDROOM
ADV ¥2,500/DOOR ¥3,000(1ドリンク別)
Tempalay
ドミコ
MONO NO AWARE
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