「見逃した!」とは言わせない、今年公開となったの話題作3選!
年越しは外になんか出たくない……。そんなQetic読者もモチロンいるでしょう! そんな読者にはお部屋で今年公開された映画を観てのんびり年越しを過ごすのがオススメ! そんな話題作を厳選して紹介。超話題作を揃えたので、これらを見逃して2016年なんて迎えられませんゾ。DVDが発売されているものからのチョイスなので、ご安心を。
『アメリカン・スナイパー』
おなじみクリント・イーストウッドの、『ジャージー・ボーイズ』に続く新作は、イラク戦争に従軍した狙撃手クリス・カイルの半生を描いた物語。冒頭の、荒れた街を巨大な戦車が進んでいくシーンは、アメリカの脅威と戦争の非情さを映し出していました。ブラットリー・クーパー演じる、“英雄”クリス・カイルは、彼の手腕を軍に賞賛されながらも、一方で本人自身は戦地の繰り返される惨劇に心が蝕まれていきます。“狙撃手”としての彼と“家庭を持つ一人の男性”としての彼の間に生まれていく溝を見事に描き出した、アカデミー賞ノミネート作品です。
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
今年度アカデミー賞を大いに騒がせたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の最新作。かつての世間的大スター、「バードマン」の苦悩と再起を描いた本作は、ティム・バートン版『バットマン』でスターとなり、どこか境遇が重なるマイケル・キートンが「バードマン」を演じた面白さと全編ワンカットを思わせる挑戦的な撮影方法が話題となりました。謎めいたラストは映画ファンも唸ったことでしょう。ドラムロールが続く音楽もカッコ良くて非常に印象的でした。
『セッション』
こちらも『バードマン』と併せて話題になった一本。今年大活躍をした俳優マイルズ・テラーが白熱のドラムさばきを見せ、J・K・シモンズが狂気じみた鬼教官を演じ、見事アカデミー賞助演男優賞を受賞しました。音楽学校に通う主人公のジャズ・ドラマーが鬼教官と出会うことにより、自身の人生が狂い始めていく様は、どこか不気味さがありながら、一方で芸術に身を捧げる人々が一様に抱える欲望を感じ取りました。今後の活躍が期待される若手監督の意欲作です。
いかがでしょうか。コタツでリラックスして見ようと思ったら、ハラハラドキドキしっぱなし! なんてことが大いにあり得る3本です。1人で見るのもよし、友達と見るのも良し、思い思いの過ごし方で新年を迎えて見てくださいね!
text by Qetic・Rina Kawarai/Daiki Hayashi