CTSを知っているだろうか。全員が「覆面」という珍しいビジュアル。メンバーの素性はもちろん、風貌も分からない。そんな3人が放つ、世界中で爆発的な盛り上がりを見せるダンスミュージックとPOPSが見事に融合された、最新型ダンス/ポップサウンドが音楽好きの話題を集めている。昨年リリースした『Sayonara Twilight』と『Hello Universe』が2作連続でiTunesダンスチャート1位を記録。昨年 9月の〈ユニバーサルミュージック〉へのメジャー移籍第1弾となる3rd EP『Yume Be The Light』、12月11日にリリースされた4th EP『Beautiful Love World』と、これまでリリースした作品も5作連続でiTunesダンスチャート1位を獲得。総合チャートでも毎回TOP5入りを果たし最高3位を獲得するなど、新人アーティストでは異例の活躍を見せている話題のエレクトロユニットだ。今回、Qeticでは、いまだ正体不明の彼らの人物像を追うべく、CTSと親しいとされるある2人の人物との接触を試みた。1人目は、CTSのサウンドプロデューサーをつとめるDJ KAYA。長年日本のクラブカルチャー創出に貢献してきたトップクリエーターだ。そして2人目は、 CTSのマネージャーであり、クリエイティブディレクターをつとめるINCS宮下氏。はたして、彼らの目的はなんなのか? これから何をしようとしているのか? 謎は解明されるのか!?

Interview:DJ KAYA

CTS – “Sayonara Twilight”

Q1. CTSとの出会いはどういったきっかけからですか?

これまでのDJキャリアの中で、いろいろな国で様々なジャンルをプレイしてきたんですが、日本のクラブほど、自国の曲が自国のクラブでプレイされない国はないのでは、というある種の壁を感じてきました。海外も視野に入れつつ、日本のクラブでもかけられて、オリコンチャートでも戦えるしそれこそカラオケでも歌える国産のアーティストがいたらと思い、“Sayonara Twilight”(デビュー曲)を制作するために集まったのがメンバーとの最初の接点です。

Q2. CTSとは曲の制作を一緒にされているのですか?

基本的には一緒に制作に入っていますが、全ての作業はメンバー3人でこなしてます。僕はDJや様々な場で得た現場の感覚だったりを、楽曲のアイデアやコンセプトに落とし込む作業に注力しています。

Q3. クラブカルチャーの視点から、CTSに期待することはどんなことでしょうか。

ここ近年、リアルなクラブシーンからオーバーグラウンドに出て来たアーティストがいないと思うのでそれを実現出来たら嬉しいです。それが少しでも今のクラブカルチャーを盛り上がるきかっけになったり、ダンスミュージックを多くの人に触れてもらうきっかけになったらなおさらです。

Q4. CTSの音の最も大きな特徴は、どんなところでしょうか。

哀愁。

Q5. 正体不明ながらも結成当初からiTunesダンスチャートで1位を記録するなどヒット中ですが、理由をどのように分析されていますか?

一応トランス時代から15年位、現場の前線でシーンをみてきたので、今の時代感だったり流行的な所での感覚的な所での自信はありました。そこをバランス取りながら楽曲に落とし込めたのが一番の要因だと思ってます。そこからはメンバー、宮下君を中心にヴィジュアル、クリエイティブ面含め本当に色んなジャンルの人が集まってドラクエのパーティー的なグルーヴで動けてるのは心強いです。

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