デヴィッド・ボウイが死の間際までニューアルバムに取り掛かっていたと元交際相手のクラウディア・リニアが明かした。今月10日(日)に肝臓ガンとの長い闘病生活の末に68歳で死を迎えたデヴィッドだったが、死の数日前にクラウディアがデヴィッドから受け取った携帯メールは、「いくつか歌詞を送ってくれよ。忘れるなよ」といくつかの歌詞を送信するよう催促する内容だったという。  

クラウディアはデヴィッドが病気を患っていることさえ知らなかったため、友人の連絡でデヴィッドの訃報を聞いた際にはショックを隠しきれなかったとデイリー・メール・オンラインに話した。「デヴィッドが健康上のタイムリミットと闘っていたなんて知りもしなかったわ。もし知っていたのなら、一緒にことをすすめようと完全に急いでいたでしょうね」「デヴィッドはただ歳を取っていっただけで、病気だって感じはしなかったわ。彼の声はいつも私が聞いてきたデヴィッドそのものだったしね」

さらに、自身にガンのことを打ち明けてくれなかったことに心を痛めるというクラウディアだが、デヴィッドが曲、自身が歌詞担当で作り始めた作品を完成させ、デヴィッドに捧げるアルバムを作りたいそうだ。「デヴィッドは何かをしようと一旦きめたら、初めから終わりまでを見る人だったわ。そのプロジェクトをやってのける人なの」「思い出してみると、私が何かを完成したときは、デヴィッドは『いい子だね』っていつも言っていたわ」「私は彼を見て、『デヴィッド、私のことを調教している動物か何かのように感じさせるわ』って言うの」「それで、2人とも笑うのだけど、それって単に肯定の表現なのよね」「だからこそ、このプロジェクトを手掛けようと思うわ。彼に捧げるためにね」

クラウディアはデヴィッドと交際していた当時、デヴィッドがアンジー・ボウイと結婚していたことは知っていたものの、気にもしていなかったといい、またデヴィッドのロンドンの自宅で行われたとされる一連のワイルドなパーティーが存在したとしてもたいしたことではないことを分かっていたという。「彼に他に付き合っている人達がいたのなら、私を避けていたでしょうね。そうでなければ、私は彼を受け入れなかったと思うしね」「私にも寛容できる範囲がいくぶんあるわ。デヴィッドがロンドンでワイルドな時間を過ごしていたとしても、それがなんともないことだって知っていたわ」

デヴィッドとクラウディアが破局した原因はクラウディアが議論することさえ拒否したあることで激怒したことにあったというが、今はデヴィッドとのことを後悔であり、大切なものの1つと思っているという。

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