銀座のど真ん中、GINZA PLACE 3階のパノラマスペースcommon ginzaにて8月10日(土)より幕を開けたチルアウトフェス<Dewar’s Highball Crossing Festival>。
「ハイボールの起源」とされるデュワーズハイボールに舌鼓を打ちながら、話題のアーティスト達のアコースティックライブに酔いしれ、夏の夜長を気楽に、心地よく過ごすことができるイベントとして話題となった。
開催前日にはプレオープニングイベント<Back to the Origin Live>が開催されると、今年結成20周年を迎え、再結成を果たしたWyolicaが登場。彼らの新たな“起源”とも言えるエピックなライブを披露した。そんなイベントが10日に初日を迎え、ジャンル関わらず数々のアーティストが出演、まさに“チルアウト”なパフォーマンスで銀座を至極のパラダイスに変えた。
EVENT REPORT:Dewar’s Highball Crossing Festival
2019.08.10(土)~18(日)
イベント初日となる10日は活躍の場を世界中に広げているMichael Kanekoが登場。まずはデュワーズハイボールで観客と乾杯しフェスの幕を開ける。ウィスパーながらも芯のあるシルキーヴォイスは会場を大いに沸かせ、好調なスタートを切る。
11日に登場したのはパリを拠点に活動してきたジャズギタリストTomohiro Maedaと、今年のフジロックにも出演したハンドパン奏者の久保田リョウヘイ。夏の夕暮れ時にぴったりなTomohiro Maedaのゆったりしたインストゥルメンタルな楽曲、そして久保田リョウヘイのオリエンタルなサウンドが、銀座であることを忘れさせるチルアウトな空間を作り上げていく。
前日の雰囲気を一変させるソウルフルな歌声を披露したのは、アコースティックギターデュオを編成して登場したMARTER。さらに、今年のサマソニにも出演したKRIS ROCHEはギター、べース、パーカッションのトリオ編成で登場。開催3日目は心を躍らせるメロウでポップなサウンドが響き渡る夜となった。
13日は本オープン後で初の女性シンガーとなる大和田慧が満を持して登場。キーボードとのデュオで、フェスのテーマである「起源」にちなみ20歳の時に書いた楽曲も披露。心だけでなく、自然と体も揺れ動くエクスクルーシブなLiveとなった。
同じくレアなLIVEを作り上げたのはShingo Suzuki、mabanuaとのプロジェクトOvallでも人気の関口シンゴ。久しぶりのソロギターLiveだけでもレアだが、Norah Jonesの”Don’t Know Why”のカバーなどを含んだセットが、関口のファンへの気持ちを表していた。
15日に登場したシンガーの西恵利香は台風の予想を覆し、晴天の空とともにLIVEスタート。アコースティックギターとのデュオで歌い上げるスイートながらも力強い歌声は、会場を抜け、ビルを抜け、銀座の空まで届くように突き抜けていく。
残り3日となった16日、会場は大いに沸いた。大比良瑞希がギター、ベース&チェロ、パーカッションと音色豊かな3人編成で登場し、自身の代表曲を含めた楽曲に加え、稲垣潤一の”夏のクラクション”などのレアカバーを披露。思わず大きな拍手が起こる。
会場がヒートアップしたのは曽我部恵一とSUKISHAによる17日。SUKISHAはアコギとサックスのデュオ編成で「SUKISHA」を名乗る前の曲などを披露し、会場のボルテージを高めていく。曽我部恵一が登場する頃にはボルテージは最高潮に。ソロ名義に加え、サニーデイ・サービス名義の曲などを熱唱し、熱冷めやらぬままLIVEは終了した。
いよいよ最終日の18日。最初に登場したFurukawa Sarahはギター、ベース、ジャンベのトリオ編成で、松田聖子”Sweet Memories”のカバーを含めたセットを披露。チルアウトフェスに相応しい暖かく柔らかい風を最後のアーティストに繋ぐ。
そして<Dewar’s Highball Crossing Festival>の最後を締めるのは、今年活動20周年を迎えるbird。アコースティックギターデュオで登場したbirdは、20周年のキャリアを横断するセットリストを惜しみなく届ける。アンコールでは自身の「起源」であるデビュー曲を観客の真ん中で熱唱。birdの奏でる歌に誰もが自分の「起源」に思いを馳せ、ゆっくりとフェスは幕を閉じた。
Dewar’s Highball Crossing Festival 2019 After Movie
EVENT INFORMATION
Dewar’s Highball Crossing Festival
2019.09.10(土) – 18(日)
パノラマスペースcommon ginza(GINZA PLACE 3F)