写真家/映画監督・蜷川実花の写真展<東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA>を記念して、DOMMUNEで開催された無観客ストリーミング『蜷川実花の写真史から紐解くNEW TOKYOとNEW NOMAL』の第二弾が本日20:00〜23:00に開催される。
蜷川実花<東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA>の記念配信第二弾が今夜開催
6月より営業を再開した渋谷PARCO。PARCO MUSEUM TOKYOでは営業再開後最初の企画として、蜷川実花の新作個展が開催されており、彼女が“東京”と向き合って2年間シャッターを切り続けた、500点以上もの作品が展開されている。尚、PARCO ARTのウェブサイトでは、会場の様子を3Dビューで鑑賞できるオンライン展示も6月29日(月)18:00までの期間で実施中だ。
そしてDOMMUNEでは、展覧会のオープニング前夜・6月11日(木)に、水曜日のカンパネラのコムアイをゲストに迎え、『蜷川実花の写真史から紐解くNEW TOKYOとNEW NOMAL』と題した番組を無観客で配信したが、蜷川実花×コムアイ×宇川直宏の鼎談に花が咲き、蜷川史を約20年分残して終了。それから1週間後の本日に開催される配信では、前回同様に3人が登壇し、蜷川の歴史と作品を振り返りながら、持続可能な社会とポストパンデミックにおける芸術の可能性についてのトークが繰り広げられる。是非お楽しみに。
蜷川実花<東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA> ステートメント
いつか,東京ときっちり向き合って写真を撮らなくてはいけないとずっと思っていた。
東京に生まれて東京に育ち,この街にしか住んだことがない。
でも何だか向き合うだけの準備ができていない気がして,ずっとうやむやにしてきていた。
大事なものすぎてなんだか手を出せないような感じ。
2年前,ふとそのタイミングがきた気がした。
たくさんの人達と映画『Diner ダイナー』と『人間失格 太宰治と3人の女たち』を撮り終えた頃,
ふと得意技を封じて,シャッターを切ることだけで勝負をしてみたいと思った。
撮り始めてみると,私にとっての東京とは私の半径2.3メートルの世界だった。
その中に常に虚構と現実が入り交じる日々。
どうやらその境界線が曖昧なのが私の日常,東京。
この本のほとんどは写ルンですで撮影している。
自分の得意技を全て使えない状況においた時に何が残るのか,何ができるのかが知りたかった。
表面を支配しているものを無くした時に見えてくる景色を見たかった。
きっとそこに答えはある。
今在りし日の東京の一面を眩しく見返している。
やはり写真には時代が写り込んでくる。
フィルムに焼きつく光景が日々変わっていく。
今も東京を撮り続けている。
写真はやっぱり面白い。
INFORMATION
『蜷川実花の写真史から紐解くNEW TOKYOとNEW NOMAL』Chapter2
2020年6月18日(木)
20:00〜23:00
出演:蜷川実花、宇川直宏
ゲスト:コムアイ(水曜日のカンパネラ)
東京 TOKYO / MIKA NINAGAWA
2020年6月12日(金)~6月29日(月)
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷パルコ4F)
時間:渋谷パルコに準じる(入場は閉場の30分前まで、最終日は18:00まで)
料金:一般 ¥500/学生 ¥400
※小学生以下は無料