結成40年を超えるバンド、アース・ウインド&ファイアーが8月10日(大阪会場)、11日(東京会場)開催された<サマーソニック>に初登場し、大ヒット曲を熱唱、会場を一瞬で巨大なディスコ状態に変えた。今年の<サマーソニック>はすさまじい猛暑に襲われたが、彼らはそれをものともせず、歌と演奏で会場を更に熱く盛り上げた。
(C) Mitch Ikeda / courtesy of SUMMER SONIC 2013
中心メンバーの3人、フィリップ・ベイリー(vo/perc)、ヴァーディン・ホワイト(b)、ラルフ・ジョンソン(vo/perc)は、全員1951年生まれの62歳だが、まったく老けた様子は感じられない。ライブはオープニングの“ブギー・ワンダーランド”からラストまで、ほぼノンストップで歌い、演奏し、踊りきった。巨大な幕張メッセのマウンテン・ステージは、一番後ろまでオーディエンスで埋め尽くされ、手拍子とダンスのステップが途切れることが無い状態が続いた。東京公演では4曲目で披露された新曲“マイ・プロミス”も、70年代の名曲群と一緒に聴いても何ら違和感を覚えさせないクオリティの高さ。ライブの後半は、お馴染のディスコ・クラシック“宇宙のファンタジー”、“セプテンバー”、“レッツ・グルーブ”、会場の興奮が最高潮に。イントロが流れるやいなや大歓声が上がり、オーディエンス全員が腕を上げ踊り、そのグルーブに酔いしれた。
ライブが終わり、ステージから降りたメンバーは口々に「なんでこんなに若い子たちがいるんだ?」、「一番後ろまで踊ってた!」と大興奮。東京公演は、通常の単独公演より短い70分という濃縮された内容ではあったが、多くのオーディエンスから「今年のサマソニのベスト・アクトだ!」との声が上がるほどに素晴らしいライブであった。彼ら自身が黄金期と認める70年代への原点回帰をテーマに制作された、8年ぶりのニュー・アルバム『フォーエヴァー』のリリースが9月11日(水)に控えており、早くも再来日を望む声が上がりそうだ。
Release Information
[amazonjs asin=”B007W4DY2I” locale=”JP” title=”フォーエヴァー(初回生産限定盤)”]