2018.10.12 REPORT

Emotions

WWW X(Photo by 西村理佐)
WWW/WWWβ (Photo by Ray Otabe)

     

シーンの変化を象徴する様々なジャンルのオルタナティブな新世代アーティストがラインアップされ、WWW・WWW X・WWWβを舞台に多様な「感情(Emotions)」の交わりから「現在(いま)」が浮かび上がるフライデーナイトパーティーシリーズ<Emotions>。

WWWとWWW Xのアニバーサリー企画として10月12日(金)に開催された第3回では、以下のラインナップに登場。

LIVE
Black Boboi / Jvcki Wai(Korea) / JJJ / KEIJU / KEITA SANO / KID FRESINO / Normcore Boyz / Shurkn Pap / STUTS / Tohji / TOYOMU / YDIZZY / ゆるふわギャング

DJ
Aspara / MARZY / nutsman / SHIZKA / Torei / 1017 Muney

ここではそのイベントレポートをお届けする。

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「Emotions」
2018.10.12

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WWW X

第3回<Emotions>の幕開けは1017 MuneyのDJでスタート。いまやメインストリームとなったヒップホップでも、Spotifyのプレイリストでは見つけるのが難しそうな通なセレクトで若いディガーを唸らせる。さらに彼は、本セットが終わった直後にWWWβでプレイしており、その集中力に驚かされた。

Hibrid Entertainmentが語っていたように、実感が湧かないかもしれないが関西と関東ではシーンが違う。特にライブではそれが直に反映され、どこか盛り上がりに欠ける事がある。だがそれに対して、どこか余裕があるように見えたのがShurkn Papだ。早々に登場してきたDJはとにかく喋る。饒舌。これにはオーディエンスも反応せざるを得ず、意識が完全にステージの方向に流れていく。時は満ちて、MCが登場すると“Shurkn Pap”“#COOL”を立て続けに披露し、関西弁のMCを挟みながらも、20分駆け抜けていった。次はワンマンで観てみたいし、大阪にも足を運んでみたい。

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続いて登場したのは、去年のアルバムリリース以降(それ以前もだが)目覚ましい活躍をみせているJJJ。今年リリースされたヒップホップの重要作、STUTS『EUTOPIA』(本ライブのバックDJも担当)やKID FRESINO『ai qing』、仙人掌『BOY MEETS WORLD』に客演で参加等、シーンでの存在感がさらに増してきた彼のライブでは、コール&レスポンスも完璧、貫禄をも見せつけられた。<Emortions>に来ている人の生活には、当たり前のようにJJJの曲などが流れているのかもしれない。ライブはSoundCloudにアップされた“MIND”でスタート。カニエ・ウェストのソロ最新作『ye』より“Ghost Town”のビートを乗りこなすテクニックは素晴らしいが、『ye』リリース後からの制作スパン=スピード感は目を見張るものがあり、なによりも時代の変化をよく表していたと思う。時代の先駆者でもあり、ひたすらヒップホップだ。

また、nutsmanのDJでは、ヒップホップ的な要素はもちろんのこと、エレクトロニック/ダンス・ミュージック系のアプローチが目立っていたように思えた。どこか距離感を覚えている人も多い分野ではあるが、その魅力は今身体で体感しておくべきだろう。ヒップホップのパーティーも楽しいけれど、それとは異なった音楽やその楽しみ方、ファッション、ライフスタイルがあることは2019年のクラブミュージックシーンでわかるはずだ。

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KEIJUはKANDYTOWNのクラシックなヒップホップがありつつ、ソロでのメジャー1stシングル“Let Me Know”や去年のアンセムとなったtofubeatsのとの“Lonely Night”(第1回の<Emotions>にはtofubeatsのライブでシークレットゲストとして出場し、本曲で客演した)、Awichの“Remember”など、ユニークなアプローチを魅せてきた。端正なルックスはもちろんのこと、ライブもタイトに、アカペラなども披露し、とにかくクールに(しかし情熱に溢れる)決めていたのが印象に残っている。

続くゆるふわギャングも、ヴァースやステージングの根っこにヒップホップがあることは間違いないが、その音楽には踊れるダンスミュージックの多様性が認められる。Automaticのトラックには“ゆるふわ”の浮遊感もあるが、どこか暴力的。Ryugo IshidaとNENEのシャウトと共に、情報過多の時代を一刀両断する、その神経を締めるようなヴィジュアルが脳裏に浮かんだ。今年リリースとなったセカンドアルバム『Mars Ice House Ⅱ』の幕開けとなる楽曲、Ryan Hemsworthがプロデュースの“Hybrid”はとにかく痛快。何かに動かされ続けている、心に秘められた爆発的な感情を持っているはずのオーディエンスの盛り上がりはジャンルを超越したノリがあった。またゆるふわギャングとWWW Xの音響とのシンクロも素晴らしかった。

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岡山在住のクリエイター・KEITA SANOが紡ぎ出すハウス/テクノは、繊細ながらもとにかくグルーヴィー、そして肉体的であった。ゆるふわギャング後のハウスミュージックだが、共通するのはサウンドの骨太さ。KEITA SANOのプレイを観ると、違うアプローチで音楽的爆発が起こっているのがわかるはずだ。音はもちろんのことだが、DJがプレイしているのを見て、そのDJの揺れやノリがオーディエンスまで伝わるようであり、そういう意味で視覚的だったと言えるだろう。また、曲を繋ぎ合わせていきストーリーを描くハウス/テクノ/ダンスミュージックの楽しみ方を丁寧かつ大胆に提示していた。新たなセンスに出会えるのもこのイベントの醍醐味だ。彼のステージが終盤に差し掛かる頃には、オーディエンスも多く、各々体を揺らしていた。

WWW Xの最後に登場したのはKID FRESINO。本ライブから1ヶ月後にリリースされたアルバム『ai qing』は各方面から大好評を得ている。そのテイストはヒップホップだけでなく、インディーロックや上述してきたダンスミュージック、一聴少しまとまりがないものの、一貫しているものがある。バンドセットやSeihoとのコラボで磨き上げてきたそのセンスはシーン随一で、サウンドに変化はあれどスタイルは変わらないステージングとラップは何度見ても飽きない。今回のライブのバックDJはJJJで、共に“Salve”も披露。KID FRESINO本人がプロデュースしたトラックのバウンスが最高な“Arcade”ではゆるふわギャング・NENEも客演。ラストはC.O.S.A. × KID FRESINOの“LOVE”。オーディエンスにC.O.S.A.のヴァースをシンガロングできるかとの問いかけたが、心配は無用であった。

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Photo by 西村理佐

WWW

WWW XでDJが始まり少し経つと、WWWでは〈Tokyo Young Vision〉に所属、<Summer Sonic 2018>に見事出演を果たしたNormcore BoyzがA$AP Rcokyの“A$AP Forever”で登場。第一印象はメンバー5人がステージ上でとにかく絵になるということ。メンバーたちは若干20歳ほどだが、ユニークなリリックやキャッチーなフックはもちろんのこと、彼らはエネルギッシュでどこまでも突き抜けていた。感情を剥き出しにしていた“究極の普通”ラップクルーのステージは、まさに<Emotions>にふさわしかった。

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そして本イベントの中でもかなりの変化球であり、ある意味最もフレッシュだったのは京都を拠点に活動しているアーティストのTOYOMUだ。カニエ・ウェストの『The Life of Pablo』が日本で聴けなかったころ(最初は海外ストリーミング限定だった)、その作品を妄想で作り上げbandcampにアップ、海外メディアを含めインターネットで話題となった彼のユニークさはピカイチ。明大前で購入したという一弦しか張られていないベースのような楽器を片手に、M.I.A.の名曲“Paper Planes”のリミックスなどをプレイした。彼のサウンドスケールのセンスは唯一無二で、ジャンルで括りがたい、未知の可能性を秘めたライブだった。最後はそのユニークさをジャンルの坩堝に混ぜ込み、ポップ型に落としこんだシングル“MABOROSHI”で終了。年末には食品まつりと共に<爆裂大忘年祭>を開催する。

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「ジャンルで括りがたい」と言えば、最も速いスピードで時代の空気を吸収し、作品やステージに昇華させているのがTohjiだろう。21歳でMVも自身で監督するこのラッパーは以前にも<Emotions>@WWWβ(第2回)に出演していたが、今回の会場はWWW。そして以前と変わらずオーディエンスは人で溢れていた。モッシュはもちろんのこと、コール&レスポンスもあり、早くも貫禄を表し始めていた。彼が新しいアルバムを出すのを待ち遠しい。

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Black Boboiは、小林うてなと〈BINDIVIDUAL〉に賛同したメンバーであるフィメールアーティストのJulia Shortreed(ジュリア・ショートリード)、ermhoi(エルムホイ)によるグループ。今回の<Emotions>で唯一のバンド的なグループで、各々は各分野の玄人。彼女らが描くサウンドスケープは、美しいハーモニーやその反復、ポップかつエクスペリメンタルで踊れるという、かつてない形態によるもの。演奏したのは数曲であったが、以上の点を踏まえた即興的なパフォーマンスは稀有で、これからの活動にも期待が高まるライブだった。

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9月に大傑作となったセカンドアルバム『EUTOPIA』をリリースしたSTUTS。アルバムの客演陣を招いたリリースパーティーはもちろん満員御礼。星野源の作品に参加したり、多分野の楽曲をリミックスするなど各方面で引っ張りだこの彼は、ライブでひたすらMPCを叩く。彼のMPCはパッドが光る仕様になっており、WWWの上の方から観てるとその光景に目を疑う。一体どうなっているのかと。そのテクニックはもちろん、STUTSの楽曲がすでにアンセム化してることもライブに行かないと実感できないことかもしれない。PUNPEEをフューチャーした“夜を使い果たして”はもちろん、Phum Viphuritが客演の“Dream Away”、G Yamazawaと仙人掌、Maya Hatchが参加した“Ride”など、イントロが流れたその瞬間からオーディエンスの表情は変化した。そしてライブの最後は今年のベストソングの一つ“Changes”。ライブではJJJが客演として登場し、<Emotions>のハイライトと言っても過言ではない風景を作り上げた。

いくつものハイライトが重なる本イベントだが、韓国から来日したJvcki Wai(ジャッキー・ワイ)の盛り上がりも凄まじかった。「韓国のヒップホップシーンは日本よりも勢いがある」とインターネットで見かけることはあるが、ジャッキーのノリはフロウもラップもネクストレベルで、オーディエンスの度肝を抜いていた。前回CIFIKAが出演したこともあるが、言語も含めて普段馴染みがない文化から生まれた音を味わえるのも本イベントの特徴だ。なお、ジャッキーのバックDJは、シーンでも特異な位置にいるオカモトレイジが務めていた。近いようで遠い、遠いようで近いシーンのキーマンとなる彼の今後の活動にも注目だ。

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また、YDIZZYはその役割を果たしているキーマンの1人でもある。KiLLaクルーの最重要人物の彼の勢いは爆発的で、特にライブではYENTOWNらと共にヒップホップシーンでの「モッシュ」を根付かせてきた。2018年を象徴する音楽の一つ、トラップを軸にしながらまさにロックスターと言えるステージを特徴的なその声とフロウ、そしてオーディエンスとともに作り上げる風景は圧巻で、その勢いがまた新たな方向で花開くことを示唆していた。そして、WWW最後の出演者となるYENTOWNのMARZYは流れを止めず、今年のトレンドを振り返りながらもダンス/エレクトリックなどが織り込まれた丁寧な選曲で、踊りたりないオーディエンス達をもてなす。YENクラシックの“UP IN SMOKE”や、同クルーのラッパー・kZmとSUMMIT/CreativeDrugStore・BIMがコラボした“Dream Chaser”、自身がボーカルとして参加した楽曲、最後にはAwichの“Love Me Up”をスピン。DJが良かったことはもちろん、今年生まれたアンセムの中で、Chaki Zuluがプロデュースした曲がなんと多いものかと驚かずにはいられなかった。また、<Emotions>に出演したアーティストのMVを手がけたTAKUTO SHIMPOやマザーファッ子、Spikey John、Taichi Kimuraら、今回のフライヤーをデザインしたGUCCIMAZEといったアーティストたちが、2018年の“色”を作り上げていったことも特筆しておくべきだろう。

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WWWβ

毎回アップカミングで、シーンのキーマンとなるアーティストが登場するWWWβステージ。2019年WWWのニューイヤーパーティ<Parallel Dynamics>が現代のエレクトロニック/ダンス・ミュージックで描かれるように、<Emotions>でWWWβステージが表すのは境目がなく永続可能な音楽だ。有限を無限に引き延ばそうとするその方法論や美学をひたすら追求できるこの「拡張の場」には、一番手としてWWW Xでのステージを終えた1017 Muneyが登場。ヒップホップテイストを中心にダンスミュージックを違和感なくミックスし、ステージに迷い込んできたオーディエンスの心を射止めていた。

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今年5月に「とにかく速くて強そうな感じ」をテーマにしたテクノミックス『蘭丸』をリリースしたAsparaは、ハードなテクノ/ハウスで攻める。最初は正直脳と身体の反応がBPMに追いつかなかったが、徐々にその魅力に取りつかれるのはまさにに沼のよう。彼のプレイがもっと聴きたくなったら12月21日(金)に開催されるAsparaの5時間セットも要チェックだ。

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レフトフィールドな感覚を軸としながら、レアグルーヴやテクノ/ハウス/ダンスで流れをつなぐToreiは関西を拠点に活動するDJ。生音もうまく取り入れた丁寧かつ大胆なプレイはモッシュ後の身体を整える。ラストに登場したSHIZKAはKEITA SANOと同じ岡山出身のDJ。上海ALLと東京WWWβによる交換プログラム<上東>にも参加した彼女は、グルーヴィなハウス/テクノを中心に空間を操り、非常に居心地の良い場所を作り出しながらイベントを〆る。休憩所的要素もあるWWWβだが、もしかすると音楽を一番聴き入ってしまう隠れ家的なステージなのかもしれない。流れる音楽は普段聴く機会が少ないニッチなジャンルかもしれないが、ディガー/クラバーに最も愛されているジャンルの一つ。未知の魅力がわかるようになることほど感動的な瞬間はそうそうないが、WWWβはそういった大切な時間/場所を提供しているのだ。

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2018年のWWW NEW YEAR PARTYは<Emotions>が提示した音楽性の延長線であり、現代のエレクトロニック/ダンス・ミュージックを軸に拡張したイベント。W/X/βの3フロア・フル・オープンで開催され、「静なるミニマル」と「動なるオルタナティブ」、「パラレル・ダイナミクス」をテーマに、海外からはDaniel BellやHowie Lee、33EMYBWらが来日、国内からはYoshinori HayashiやFoodman、Yousuke Yukimatsu、LIL MOFO、CHANGSIE、<Emotions>にも出演した1017 Muneyらが登場する。価値観を揺さぶられに行こう。

Photo by Ray Otabe

WWW New Year Party 2019
– Parallel Dynamics –

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2018.12.31(MON)
at WWW X / WWW / WWWβ
ADV ¥2,800 | DOOR ¥3,500 | U23 ¥2,500
Ticket outlets RA / iFLYER / e+ / LAWSON / WWW

WWW X – WHEREABOUT –
Daniel Bell [Accelerate | Detroit]
Yoshinori Hayashi [Smalltown Supersound / Going Good]
STEREOCiTI [Waveguide / Mojuba / Groovement / Berlin]

WWW – Local DX World –
Howie Lee [Do Hits | China]
Nídia [Príncipe | Lisbon]
Foodman – New Year Set –
Yousuke Yukimatsu
LIL MOFO
E.L.M.S.

 

WWWβ – 上東 Vol.3 – supported by STUDIO VOICE
33EMYBW – LIVE [SVBKVLT | ALL Shanghai]
Osheyack – LIVE [SVBKVLT / Bedouin | ALL Shanghai]
YonYon
CHANGSIE
Mars89 [南蛮渡来]
Mari Sakura
1017 Muney

※未成年者の入場不可・要顔写真付きID / You must be 20 or over with Photo ID to enter.
※23歳以下のチケットは1,000円オフ、当日券のみとなります。受付にて年齢の確認出来る写真付きのIDをご提示下さい。Door only and ¥1,000 yen off the door price for Under 23. Please show your photo ID at door to prove your age.

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