先日全米で公開されたドキュメンタリー『SURVIVING R.KELLY』で、複数の女性に対し性暴力を働いていたことが露見したR&BシンガーのR・ケリー(R.Kelly)。この件で今世界中から非難を浴びている彼に、唯一といってもいい味方が現れた。

世界のネオ・ソウル・ディーバ、エリカ・バドゥ(Erykah Badu)がライブ中に彼を擁護する発言をしたんだとか。

現地時間19日(土)に開催されたシカゴでのライブのMC中に、彼女は「みんながあの件(R・ケリーの問題)についてどう感じてるかはわからないけど、私はRに祈りの言葉を送りたい。もし彼がテレビで私たちが見たようなことだったり、あの(被害に遭った)女性たちが語ったようなことをしていたとしても、彼がまた日の目を見て日が来るように願ってる。日の目を見て、前に進めるように」と語っている。

会場中からのブーイングに反応しながらも、続けて「あなたたちが言いたいのはふざけんなってこと? …それは無償の愛じゃない。もしR・ケリーに暴力を受けた女性のひとりが犯罪者になったら、私たちは非難するかしら? …私はただみんなに平和と光が、傷ついた人たちに癒しが訪れてほしいだけ。(一連の騒動に)巻き込まれた人たちは誰もが傷ついているし、何らかの形で非難されているから。みんなに愛を」と説明した。

またライブ終了後の21日(月)、彼女はR・ケリーに向けたとされるツイートで「あなたを愛してる。見返りなしに。ただそれはあなたの貧相な選択を擁護してるわけじゃない」とライブ中の発言について付け加えている。

発言の真意はわからないが、寄ってたかってR・ケリーを糾弾するのはやめにしよう、といったところだろうか。この発言で事態が収束に向かうのか、それともさらに困窮するのか。今後の動向がより一層気になるところ。