FAT WRECKED FOR 25 YEARS
2015.11.23（MON）＠海浜幕張メッセ
海浜幕張駅の改札を左にぬけると、すでにイベントへの期待感があった。行き交う人は〈FAT〉のグッズを身につけ、駅の階段を脇にあるいくつかのテーブルでは酒盛りが始まっている。「ハイスタだけでも泣けたのに、その後のSS（SUPER STUPID）のときは涙腺崩壊したよ」と、ところどころで談笑している。この話題は先週末14、15日に行われたBRAHMANのツアーファイナル＜尽未来際〜尽未来祭〜＞の1日目、3年ぶりに復活したHi-STANDARD（以下、ハイスタ）の余韻とSUPER STUPID（スーパー・ステューピッド）の16年ぶりの復活（今後未定）の話題が酒の肴（さかな）になっていた。「今日はノーエフ（NOFX）の後にハイスタでしょ」と、話題はこの日の期待感へと変わっていく。
朝8時から開始されたオフィシャルグッズ販売は、開場される10時にはほぼ完売。それもそのはずで、この日のグッズのプリントにはお馴染みの「FAT WRECK CHORDS」ではなく「FAT WRECKED FOR 25 YEARS」と刻まれたものだからファンにはたまらない逸品だったはずだ。
また、入り口に設置されたイベントのロゴと出演バンドが掲載されたパネルの前には、ファンが集まり写真を撮りその順番待ちは後を絶たない。
この日の気温は13度。しかし会場に入ると、そんなことを忘れるくらいの熱を帯び、ステージ前を陣取るために走る者、飲食ブースに並ぶ者、〈FAT WRECK CHORDS〉からリリースされた歴代のCDジャケットをコラージュしたパネルとFAT WRECKED FOR 25 YEARSのモニュメントの前で写真を撮る者たちとが列をなす。
その並びに2012年、この世を去ったNO USE FOR A NAME（ノー・ユース・フォー・ア・ネイム）のトニー・スライの巨大な遺影があり、それに白マジックで哀悼のメッセージを書き込めることもあり、多くのファンが写真撮影とともにメッセージ書き込み、故人を偲んでいた。
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