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ウィル・リットソン(Vo)とマット・リットソン(Key)の双子を中心に、2013年にイギリス・ロンドン(London)で結成された5人組バンド、フォーメーション(Formation)。4月にリリースしたデビュー・アルバム『ルック・アット・ザ・パワフル・ピープル(Look At The Powerful People)』が話題を博す中、5月12日に行われた原宿アストロホールでのショーケース・ ライブで初来日を果たした彼らにインタビュー。

ウィル・リットソン(Vo)とマット・リットソン(Key)の双子を中心に、2013年ロンドンで結成されたフォーメーション(Formation)。4月にリリースしたデビュー・アルバム『ルック・アット・ザ・パワフル・ピープル』が話題を博す中、5月12日に行われたショーケース・ ライブで初来日を果たした彼らに話を聞くことができた。

ギタリストを擁さず、キーボード/シンセサイザー奏者2名とベース、ドラム、ヴォーカルという特異な5人編成で成り立つフォーメーションの音楽は、インタビューでウィルが言うように、とても「自由」。バンドの定型をなぞることなく、エレクトロニック・ミュージック、ヒップホップ、ファンク、ジャズ、パンク、プログレッシヴ・ロック等といった、各メンバーの多様な音楽的バックグラウンドが混ざり合って強靭なグルーヴを形作っていく。その様は、アルバムにおいてもライブにおいても、目を見張るほど自由でスリリング。とは言え、同時に彼らは紛れもなく「バンド」でもあった。人種や音楽的嗜好は各人で見事にバラバラ。しかし、5人が並び立ち、演奏することで生まれるケミストリーは、運命共同体としてのバンドにしか生み出すことの出来ない唯一無二の輝きを放っている。

今回のインタビューには、ウィルとマットだけでなく、ジョニー・タムズ(Ba)、カイ・アキンデ-ヒュンメル(Dr)、サシュ・ルイス(Synth)の3人も同席。5人全員が生み出すバンドならではのグルーヴを、このやり取りからも感じてもらえれば幸いだ。

Interview:フォーメーション

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——初めて日本に来てみて、印象はどうですか?

マット・リットソン(以下、マット) 素晴らしいよ。世界一スタイリッシュな人達だね。

ウィル・リットソン(以下、ウィル) みんなカッコいい服着てるよな。

マット 日本に来て、いろんな所に行ったよ。魚市場に行って、原宿で服を買って、代々木公園にも行った。あとは、新宿のディスク・ユニオンでレコード・ショッピングしたり。東京がこんなに大きい街だとは、全く想像もしてなかったんだ。

——マットとウィルが音楽に興味を持って、曲を作り始めた最初の頃は、どういった音楽をプレイしていたんですか?

マット たぶん13歳くらいから二人で音楽を作り始めたんだけど、最初の頃は、ドラムとベースだけで、インプロヴィゼーション音楽をたくさん作ってた。バンドを結成する前は、ギター・バンドだったり、他のポップな音楽だったり、様々な音楽を経験したよ。

ウィル エレクトロニック・ミュージックとかヒップホップも。今まで、とにかくいろんなジャンルの音楽に手を出してきたんだ。

——それから、フォーメーションとして活動を始めたのが2013年。当時はどういった音楽を目指していましたか?

マット ウィルが確か「ナイン・インチ・ネイルズとフランシス・アンド・ザ・ライツをミックスしたような音楽を作ろう」って言い出したんだ。当時、俺がLogic(アップル社の音楽制作ソフト)を買ったばかりだったから、ソフトウェアを使って音楽を作ってみたのが始まりだよ。

ウィル Logicを使って、遊びに近いような感じでレコーディングしてみたり、延々と実験的なことを繰り返したりしてた。

——フォーメーションというバンド名もユニークですが、その名前にしたのはなぜ?

ウィル あまり覚えてないんだけど、ある朝起きた時に思いついて、これがいいなって思ったんだ。実は、バンドを結成する前からそのアイデアはあった。フォーメーションというのは、例えばサッカーで使う時のように、チームワークといった意味もある。そういうイメージで、バンド名には相応しいと思ったんだ。

——その後、3人が加わって5人組となりました。他の3人がバンドに加わった経緯を教えてください。

カイ・アキンデ-ヒュンメル(以下、カイ) 俺とマットは、まだずっと若い頃に一緒に別のバンドをやってて、昔からの知り合いだった。それである時にメールをもらって、またバンドをやらないかって誘われた。

ジョニー・タムズ(以下、ジョニー) 自分も一緒で、昔から知ってて、ある日メールをもらったんだ。

サシュ・ルイス(以下、サシュ) 俺はメールじゃなくて、たまたまバンドがいるところに居合わせて、その流れでバンドに加わることになった。誘拐されたみたいな感じでさ(笑)。

——では、ウィルとマットはなぜ3人に声をかけたんですか?

マット 彼らのことが必要だったからさ。昔からの知り合いで、彼らが良いミュージシャンだったってことはずっと知ってたからね。

サシュ Unions(団結、組合)だよ!(笑)。

ウィル ははは! そう、俺たちは団結を求めたんだよ。2人でやるよりも、バンドでやる方が良いと思った。

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——5人編成になって、バンドはどのように変わりましたか?

ウィル 全く別物になったよ。3年前からライブ活動もするようになって、音楽の面だけじゃなく、いろんな事が変わっていった。ツアーで各地を回るようになって、多くの人と出会って、レコーディングした音源を発表できるようになって、どんどん発展していった。

——デビュー・アルバム『ルック・アット・ザ・パワフル・ピープル』は、以前リリースしたEPと比べても、かなり分厚くアグレッシヴな音に仕上がっていると思います。それもバンド・メンバーが加わった影響でしょうか?

ウィル それもあるし、もっと時間をかけて作ることができたからっていうのもあると思う。ちゃんとしたスタジオで、2人のプロデューサーを雇って、ミキシングとか実験的な作業にも時間を使った。俺らにとっては、ライブで使っている機材でレコーディングする初めての機会でもあったんだ。

——アルバムは具体的にどういうサウンドを目指して作りましたか?

ウィル アルバムは出来るだけライブ感のあるものにしようと思ってた。ライブと同じくらいにエネルギーの詰まったサウンドにしたいってね。

マット アルバムが以前よりもリッチでアグレッシヴになったのは、全員のプレイが反映された結果なんだ。アルバムで鳴っているのは生のドラムで、コンピューターでプログラムしたドラムじゃない。そういったリアルさが、アルバムの特徴になったんじゃないかな。

ウィル それに、アルバムはEPよりも収録時間が長いから、サウンドをもっと発展させて広げていくチャンスがあったんだ。

サシュ シンセサイザーのセットアップがあって、ウィルがヴォーカルを録ってるのに合わせて、全員で4台のキーボードを演奏しつつ、歌に合わせて音をミックスしていくような作業もやったよ。

——フォーメーションはギタリストが不在で、シンセサイザーのプレイヤーが2人という特殊な編成ですよね。その編成になったのはなぜですか?

カイ ギタリストっていうのは、ディーヴァみたいな目立ちたがり屋ばっかりだからさ!(笑)。

マット ははは! 実際には、誰もギターを上手く弾けないからってだけだよ。

サシュ 俺たちの中には、エリック・クラプトンはいないからな(笑)

——(笑)特にギターの音は必要としていなかった?

ウィル 最初に俺とマットで音楽を作り始めた時から、ずっとギターなしで作ってたんだ。その時点で、すでにサウンドのオリジナリティが出来上がっていたから、他の3人が加わる時にも特にギターが必要だとは思わなかったね。

青山晃大

青山晃大

ライター

1983年三重県生まれ、音楽ライター。〈サイン・マガジン〉〈CROSSBEAT〉他で執筆しています。最近はアメリカのヒップホップ・シーンに夢中。

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