ついに<FUJI ROCK FESTIVAL ‘22>(以下フジロック)開催まで残り3週間! 出演アーティストやステージ割も続々と発表を迎え、フジロッカーたちの期待もどんどん高まっています。今年は「いつものフジロック」を謳い開催されることも話題となる中、昨年来場を控えていたフジロッカーが再び苗場に集結することも予想されます。
フジロッカーの中には、各界で活躍するキーパーソンの方々も。フジロック・オフィシャルショップ岩盤のウェブメディア「富士祭電子瓦版」では、そんな著名人のフジロッカーたちがフジロックの魅力について語りつくす人気企画「TALKING ABOUT FUJI ROCK」が連載中。今回はこの中から印象的なエピソードをいくつかご紹介します!
富士祭電子瓦版「TALKING ABOUT FUJI ROCK」
フジロック好きな著名人が語る最高な思い出!
フジロックは音楽好きなら誰しもが1度は訪れたいと思うフェスのひとつ。海外アーティストが改めてラインナップし、お酒も復活することが決定した今年、初めてフジロックに参加されるという方も多いのではないでしょうか? 今からどんな思い出ができるかきっとワクワクされているはず。
フリーアナウンサーの平井理央さんは初めて参加された際、苗場に降り注ぐ太陽や雨風に対応するため、入念に準備してフジロックに臨んだそう。インタビューで初参加時の感想について聞かれると、こう答えています。
平井理央「とにかく気持ちいい環境だなと思いました。自然を感じる中で遠くから音楽が聴こえてくるという会場全体が贅沢なステージなんだなって。ボードウォークの途中に木道亭がありますよね。ザ・ステージというよりも森の中の休憩所みたいな感じで、あの場所で観た畠山美由紀さんのライブが最高に素晴らしくて、美しい畠山さんの歌声と抜けのいい青空と緑、なんて贅沢な環境なんだろうと感動しました」
同じくフリーアナウンサーの小川彩佳さんは中学生のころからフジロックに憧れていたそうで、なんと当時学生アルバイトとして初めてフジロックに参加されたのだとか! 小川さんはその時を振り返って、フジロックの魅力を語っています。
小川彩佳「こんな世界があるんだって驚きでしたね。知らない世界に足を踏み入れた瞬間です。フジロックのように音楽を肌と五感で感じられる空間って他にないですよね? 人間って本来こうあるべきだよねって。自然と音に身をゆだねるだけで最高っていう。どこに行っても音楽がずっと鳴っていて、空も綺麗でまわりに緑しかなくて。衝撃的な体験でした」
フジロック開催地である苗場の自然に魅了される方は多い様子。タレントとして活躍されるIMALUさんは初参加時にフジロックの雨を体験した際のことを話しています。
IMALU「雨が降るというのは事前に聞いていたので、かなり辛いんだろうなって覚悟はしていたんですけれど、いざ雨が降ると、それが全然嫌じゃなかった。雨もフジロックの演出の一部になっているというか。環境も気持ちいいし、そこに集まっている人たちの雰囲気も最高だし、そうなると、雨さえもむしろ受け入れるメンタリティになっているというか。自然のままを楽しもうという気持ちになりますね」
フジロックを楽しむためのファッションは?
フジロックでは、自然あふれる環境で快適に過ごすために、ファッションに気を遣っている方も多い印象ですが、著名人のフジロッカーたちはどのようなファッションでフジロックの3日間を過ごしているのでしょうか? モデル・女優・デザイナーとマルチに活躍されている水原希子さんは「とにかく動きやすいスタイル」で臨むことを心がけているそうです。
水原希子「ロングパンツにパーカのようなコーディネートが多いです。靴も動きやすいものにして。持って歩く荷物もわりとコンパクトにして。苗場では東京でイメージしているよりも寒くなることも多いので、防寒対策のアイテムは持っていきますね。風邪だけはひきたくないので」
一方で、しっかりとアウトドアグッズで身を固める方もいらっしゃいます。臼田あさ美さんは雨を凌げる装備でフジロックに参加している様子。
臼田あさ美「2013年は結構雨が降りましたよね。道が泥沼で過酷でしたし、裸足で歩いている人もいましたけど、私はポンチョと長靴のフル装備で凌ぎました。帽子もアウトドアの本格的な防水のやつで紐付きなんです」
White Mountaineeringのデザイナー相澤陽介さんいわく、ファッション業界の方々の中にはシンプルなコーディネートでまとめる方も多いようです。
相澤陽介「僕も含めてですが、ファッション関係の人は意外と地味というかシンプルじゃないですか。僕もきっと今日着ている格好に、上からポンチョを羽織るぐらいだと思うので。靴だけはゴアテックスだったりしますが、わりと普段着に近い格好の人が周りには多い気がします」
俳優の松田龍平さんは初フジロックの際に準備不足の結果、苦い経験をしたそうですが、UNDERCOVERのデザイナー高橋盾さんは同様の経験を経て、原点に戻ったといいます。
松田龍平「俺は、ちょっとやっちゃったんですよ。はじめてのとき、ビーサンにパーカーで、何も知らないヤツが来ちゃったみたいな格好でしたからね(笑)」
高橋盾「でも、それでいいと思うんだよ。何が必要かを考えて、普段の格好にプラスするくらいがちょうどいい。俺は普段と一緒で、去年はシャツとパンツにボロボロのスニーカーっていう感じだったから。それこそ1回目のときは台風で、会場に着いてから下見に出た段階なのに、もうパンツまでびしょ濡れになっていて。着替えも1着しか持ってきてなかったから、凍えるような感じで過ごしてた。そこからいろいろと考えたけど、結局は元に戻って、下着は多めに持って行くとか、濡れない靴下を用意するぐらいかな」
想定外のフジロックエピソード!
国内外から選りすぐりのアーティストが登場することや充実したフード、そして澄み切った空気を堪能できる自然環境と、フジロックの魅力はあげればキリがありませんが、想定外の出来事が起きるのもそのうちのひとつ。会場内を歩いていれば、思いも寄らないエピソードが生まれたりもします。
音楽ライターの母親に連れられて第1回目からフジロックに参加していたというモデルの栗原類さん。10歳の頃には、ファン垂涎の出来事が起きたそう。2016年のハリー杉山さんとのインタビュー時に、見たいアーティストを聞かれた栗原さんはサプライズエピソードとともにその理由を語っています。
栗原類「僕はシガー・ロス(Sigur Rós)ですね。彼らが10年ほど前に出演した時にキャンプエリア内で写真撮影をしていて、当時10歳だった僕が虫かごと網を持って遊んでいたら、ヨンシーに「きみ可愛いね。一緒に写真撮ろうよ」と声を掛けられて、それが公式の写真として使われたという思い出があって」
フジロックでは会場をアーティストが歩いていることもしばしば。こうした嬉しいサプライズも起きることが多いようです。また自然や生き物に囲まれたフジロックならではのエピソードをDJの石野卓球さんが話しています。2014年にDJとして出演された際に珍事件が起きたそうです。
石野卓球「お客さんが捕まえて置いておいたのか、本当に飛んできたのか、真相はわからないけど、とにかくブースに(ミヤマクワガタが)いたんだよ。──だってミヤマクワガタだからさ。珍しいじゃん。山の中でもある高さ以上のところじゃないといないんだから。ノコギリクワガタとか廉価版って感じじゃん。ミヤマクワガタは業務用っていうかさ。オオクワガタほどレアじゃないけれど、やっぱミヤマのあのレア感はテンション上がるよね」
ご覧いただいたように、長年にわたり各界のキーパーソンたちを魅了し続けているフジロック。今年も彼らが語ったようなフジロックでしか実現し得ないエピソードがたくさん生まれるはず! まだ参加したことのない方も、フジロック常連の方も、今年の夏の思い出作りはぜひフジロックで!